ペット探偵 藤原博史さんに聞く「迷子の猫の探し方」「脱走の防ぎ方」

ペット探偵 藤原博史さんに聞く「迷子の猫の探し方」「脱走の防ぎ方」

こんにちは、ぽぽねこの栗山です。

「ペット探偵」ってご存知ですか? ペット探偵とは、脱走してしまったペット、迷子になって帰って来られなくなったペットを見つけ出すスペシャリストです。

そんなペット探偵界のカリスマ的存在なのが、ペットレスキュー代表の藤原博史さん。発見率は7割以上、20年で3000匹以上のペットを飼い主さんのもとへ届けています。

猫の飼い主さんの依頼を受けて日本全国を飛び回る藤原さんに、迷子の猫の捜し方、そしてプロの視点から脱走の防ぎ方を聞いてみました。

嫌がりにくい猫首輪ならぽぽねこ

年間3600件を超える迷子相談

年間3600件を超える迷子相談
栗山:
もともと動物好きということですが、「ペット探偵」になったきっかけは何ですか?

藤原:
20代の頃のある日、自分がペット探偵なる職業に就き迷子になったペットを捜している夢を見たんです。そのあまりのリアルさと強く魅かれる想いに駆られ上京、現在に至ります。

栗山:
そんなできごとが!

藤原:
思春期には家出を繰り返していたのですが、凍える夜は捨てられたり迷子になった犬や猫たちと抱き合って過ごした経験が夢に繋がったと思っています。

栗山:
動物に好かれるタイプなんですね(笑)。当社のアンケート調査によると、猫飼育の悩みの1位は「脱走・迷子への不安」でした。実際に猫ちゃんの依頼は多いですか?

藤原さん:
圧倒的に猫の依頼件数が大きな割合を占めています。次に犬、鳥類、フェレット、ウサギ、プレーリードッグ、爬虫類の順になります。

栗山:
年間200件以上の依頼が殺到しているという記事を拝見しました。ペット探偵の依頼は増加傾向にあるのでしょうか?

藤原さん:
電話による捜索方法のアドバイスを含めると、年間3600件程の問い合わせがあります。

最近の傾向としては、ペットショップで購入する形式から、野良として生活してきた猫の避妊・去勢手術を行って里親が引き取る制度が浸透してきているため、家の中の生活に慣れるまでの期間に脱走するケースが増えています。

また、コロナ禍の影響もあり、ペットを家族として迎え入れる人が増えました。同時に脱走件数も増加しています。

栗山:
保護猫が家族を見つける機会が増えたのはうれしいですけど、やはり脱走するケースも多いんですね。

捜索前に猫の性格や生活環境を分析

捜索前に猫の性格や生活環境を分析

栗山:
これまでに大変だった案件や印象的だった案件はどのようなものでしたか?

藤原さん:
どの案件もスタート時がすでにシリアスな状況なので、常に大変なのかもしれませんね。それでも家族が再会するシーンはとても印象的です。

脱走した猫ちゃんが帰宅。同居のわんちゃんも嬉しそう。

▲脱走した猫ちゃんが帰宅。同居のわんちゃんも嬉しそう。



栗山:
感動の再開のために、藤原さんはどうやって捜索活動をしているのですか?

藤原さん:
まずはご家族から聞き取りを行って、捜索方法を構築していきます。猫の性格、生活環境、生活パターン、天候、地形等を考慮して捜索を行います。

栗山:
どんなことが手がかりになるのでしょうか?

藤原さん:
あらゆる要素を取り入れながら捜索をするのですが、特に重視しているのは猫の性格です。それぞれ性格や育ってきた環境が異なるため、その猫に特化した方法で捜索しています。

ある猫ではチラシ配布や聞き込みによって目撃情報を募る方法が効果的だけど、別の猫の場合には目視で捜していくほうがよかったり、捕獲器などの道具を駆使したりというケースもあります。

ペットの捜索道具。捕獲器、動体感知カメラ、マイクロスコープカメラなど。


▲ペットの捜索道具。捕獲器、動体感知カメラ、マイクロスコープカメラなど。



栗山:
猫の性格まで考慮して捜索しているから、高い発見率を誇っているんですね!

藤原さん:
自力帰還、飼い主さんによる発見等を含めると発見率は約7割。作業開始後数分で発見されるケースもありますが、数か月を要することもあります。

栗山:
すぐに見つからない場合はどうされているのですか?

藤原:
長期間の捜索は捜索作業料金がかさんでしまうので、電話でサポートを行いながらご家族に作業を進めていただきます。進展があり次第、再度ご依頼いただいて発見に繋げています。

愛猫が脱走してしまっても慌てないで

愛猫が脱走してしまっても慌てないで

栗山:
愛猫が逃げてしまったら、多くの飼い主さんは必死であちこちを捜されると思います。もし愛猫が逃げてしまったら、まず飼い主さんは何をすべきなのでしょうか?

藤原さん:
猫は非常に耳の性能が良いので、飼い主さんの不安な状態をすぐに感知して、さらに警戒心を強めてしまうことがあります。まずは落ち着いて、普段通りの声で名前を呼びながら捜してほしいです。

栗山:
あちこち探したけど、家のすぐそばで見つかったという話はよく聞きます。

藤原さん:
室内飼育の場合、すぐ近くに潜んでいる場合が多いです。近隣住人に事情を話して敷地内に入らせてもらい、軒下や物置の中や下など、狭くて暗く奥行きのある場所を懐中電灯を使ってくまなく捜してください。

栗山:
まずは近所から捜すんですね。

藤原さん:
普段から自由外出をしている場合は、テリトリー外に出て迷っている可能性もあります。そんなときは、迷子猫チラシやポスターを使用して、広範囲に情報発信を行ってください。

栗山:
猫の習性を知っているから的確に捜せるんですね。飼い主さんだけで抱え込まないで、ご近所の方や藤原さんのようなペット探偵の力を借りることも大切なんですね。

いざというときのための「猫首輪」「迷子札」

いざというときのための「猫首輪」「迷子札」

栗山:
愛猫の脱走や迷子を防ぐために、飼い主さんは普段からどんなことに気をつけるべきなのでしょうか?

藤原さん:
外出するとき、環境が変わったときは特に注意が必要です。

窓の閉め忘れ、玄関の開け閉めで脱走してしまうケースが多いです。新居に引っ越したものの、元の住まいに戻りたくて脱走するということもあります。

それから、外出時にキャリーケースが破損した、散歩中に物音に驚いてハーネスから抜け出した、自由外出させていて帰ってこないというケースもあります。

栗山:
脱走のリスクは常にあるということですね。あらためて猫首輪や迷子札の必要性を感じます。

藤原さん:
猫首輪は目印になるので、行方不明時に他の猫との区別に役立ちます。情報提供者にとっても、誤情報では?と躊躇することなく連絡しやすい要素になるのではないでしょうか。

ただし、普段から装着しておいて、いざという時に役立つように慣らしておく必要があると思います。

栗山:
そうですね。迷子札をつけるには、まずは猫首輪に慣れてもらわないといけませんから。

藤原さん:
犬と違って猫は警戒心が強いです。見ず知らずの人が迷子札を手に取って読み取る機会は少ないかもしれません。ただ、脱走時に首輪が外れてしまったとしても、首輪を拾った方から連絡が入って場所特定に繋がることもあります。

慣れも必要ですが、鈴の音も効果的なので迷子札とともに装着することをおすすめします。

栗山:
猫首輪や迷子札、鈴は捜索時の手掛かりになるんですね。猫ちゃんにはがんばって慣れてもらいたいです。

藤原さん:
そうですね。ハーネスについても、外出時に暴れて抜けてしまい逃走、迷子になるケースもあります。庭を散歩させるときや、外出時の逃走予防として効果的なものなので、普段から十分に慣らしておく必要があります。

猫と暮らすなら常に脱走を想定しておく

猫と暮らすなら常に脱走を想定しておく

栗山:
猫の飼い主さんは、常に脱走の不安を抱えています。そんな飼い主さんへアドバイスをお願いします。

藤原さん:
伴侶動物との生活はかけがえのない潤いを与えてくれます。大切なパートナーがある日突然、神隠しの如く消えてしまうという状況は想像以上に深刻なできごとです。普段からその状況を意識することによって脱走を未然に防ぐことに繋がります。

栗山:
猫は大切な家族であり、パートナー。脱走や迷子を想定しておくことの重要性がよくわかりました。

藤原:
1匹でも多くの迷子たちが安心できる我が家に戻ることを願い「迷子捜しマニュアル」を公開しています。いざという時にはぜひご利用ください。今後も動物たちとのより良い共生をめざし、有意義な情報を発信していきたいと思っています。


愛猫が脱走してしまって帰ってこない。ある日突然、大切な猫ちゃんが姿を消してしまったら……。猫と暮らす飼い主さんは常にそんな不安を抱えています。

脱走防止柵などで対策をしておくことも大切ですが、脱走してしまったときに備えておくことが何より重要です。

藤原さんのアドバイスをまとめてみたので、覚えておくようにしましょう。

  • 窓や玄関ドアからの脱走に注意
  • 環境が変わったときは脱走しやすい
  • 猫首輪や迷子札は捜索の手がかりになる
  • ハーネスは普段から慣らしておく
  • 「迷子捜しマニュアル」を読んでおく

藤原さん監修の「迷子探しマニュアル」は、いざというときに何をすべきかがとってもわかりやすくまとめられています。すぐに役立つ情報ばかりなので、ぜひ読んでみてくださいね。

 ■ペットレスキュー

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迷子のペットを捜索する動物専門のペット探偵社。動物の習性や性格、年齢、生活環境を複合的に分析することで1日も早い発見と保護をめざす。日本全国への出張、電話相談も受け付けている。

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 ■藤原 博史さんプロフィール

1969年、兵庫県生まれ。幼少期より昆虫や動物に興味を持ち、20代でペット探偵に惹かれて上京。1997年「ペットレスキュー」設立。ペット探偵の第一人者として年間3600件を超える相談を受け、ドラマ「猫探偵の事件簿」のモデルに。著書に『ペット探偵は見た!』『210日ぶりに帰ってきた奇跡のネコ』。

 


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ぽぽねこの猫首輪は、どうしても猫首輪を嫌がったり、猫首輪ハゲに悩まされていた猫ちゃんにも愛用されています。 

    プロフィール


    KAZU ぽぽねこ代表
    株式会社ぽぽねこ代表取締役。長年、ペット業界に従事。動物愛護団体への寄付を通じて、 猫の殺処分ゼロ活動を支援している。
    嫌がりにくい猫首輪ならぽぽねこ


    コメント:1


    • 鈴木諭

      一昨日夕方からから帰ってこなくなりました!家の中でご飯を食べて気分転換に軽く外に出かけるぐらいだったのですが急に帰ってこなくなりました!
      まわりはほぼ田んぼです。
      ちょっとした竹藪とかもあります、
      そういうところに隠れているのでしょうか?


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