床の上で愛猫がだらっと寝ている――。そんな状態を私たち猫飼いは「猫が落ちている!」と表現し、もてはやすものです。
でも、よくよく考えてみると、あの行動って不思議じゃないですか?フローリングの涼を求めているのかもしれませんが、それにしても、気づけばいつも「人間が通る動線」でゴロゴロしてるように見えます。
なぜ、猫は人間の動線に落ちているのか。そんなしょうもない疑問を、今回は大まじめに考察してみました。
「ひんやりスポット」を最大化している説
冷たいフローリングでゴロンと寝そべり、涼を楽しむのは夏の光景あるある。私も幼少期にやっていたので、冷たい床の上で涼みたい愛猫の気持ちはよく分かります。

でも、愛猫コタロウの行動を見ていると、「ただフローリングで体を冷やしたいだけじゃないのかも…?と感じるようになりました。多分、近くの壁で肉球を冷やしたいんです。
コタロウは、やや暑がりなタイプのよう。エアコンをかけていても、暑い日には壁が近くにある日陰のフローリングで寝そべっています。
その姿を「かわいいなあ」と思いながら観察していると、手や足を壁にピタっとつけていることに気づきました。なんで、あんな体勢を撮ってるんだろう。そんな疑問を持った時、頭に浮かんだのは猫の汗腺に関する知識でした。

私たち人間と違って、猫の汗腺は鼻の一部と肉球にしかありません。汗腺を冷やすことは、体温の低下に直接繋がるわけではありませんが、もしかすると、コタロウは「肉球あちくなっちゃった→冷やしたら涼しいかも!」と考えて、フローリングに落ちつつ、壁にピタっと肉球を押し当てているのかもしれません。
彼なりに考えた結果の行動なんだろうな…。そう思うと、コタロウの独特な落ち方がより一層かわいく見えます。
シンプルに「下僕の反応」を楽しんでいる説
ちょっと目を離した隙に、愛猫が思わぬ場所に落ちていて「うわっ、ビックリした!」となる経験は、猫飼いさんならあるあるなものだと思います。
私が特に驚かされるのは、料理中です。私は視野が狭くて、ひとつのことに集中すると周りが見えなくなるタイプ。料理中は、作業に没頭してしまいます。
さらに、ヘッドホンをつけながらドラマを聞きつつ、料理をしているので、家族が帰ってきた時には気配にも気づかず、突然話しかけられて「ぎゃあああああ!」と叫んでしまうこともともしばしば。

そんな性格だから、料理中に冷蔵庫へ食材を取りにいく時などは、愛猫がどこで落ちているのかを自分なりに確認してから1歩を踏み出すようにしています。
でも、猫って落ちてる時でも、なぜか移動するのが早いんですよね。「さっきまで冷蔵庫の前で落ちてたから、まだそこにいるだろう」と思って歩を進めると、すぐ近くに落ちていることも、「いつ、ここに移動したの!?」と驚き、「尻尾やあんよを踏まなくて済んでよかった…」と心からホッとします。

特に、茶トラ猫のレオンはこのタイプ。とにかく移動する気配を感じさせません。もしかしたら、私が見ていない隙にほふく前進とか二足歩行とかで素早く移動してるのでは…なんてユニークな想像まで膨らんでしまいます。
目を離した隙に高速移動で落ちてみせる猫たちには、きっとイタズラ心もある。「ここに移動したら、下僕はどんなリアクションをするかな?」とか考えて、私にサプライズを仕掛けてくれているのかもしれません。

「きみたちの安全を守るためにも、そのサプライズはやめてね」と、日頃から伝えていきたいところです。
【一番有力な説】猫は構ってほしいから落ちている
色んな説をダラダラと挙げましたが、私が一番有力だと思っているのは、「人間に構ってほしいから動線に落ちている」というかわいらしい説です。
人間が通りたい動線って、言い換えれば「その時に一番、視線が集まる場所」です。だから、そこを陣取っていれば、通りかかった人間に必ず構ってもらえる――。そんな知的な思考が猫様の中にはあるのかもしれません。

実際、その目論み通り、私は動線に愛猫たちが落ちていると、必ず「かわいいねえ」と話しかけ、ぎゅっとハグをしたり、キスをしたりと密度の濃いスキンシップを楽しみます。
彼らがその行動を「嬉しい」と思っているか、「ちょっと迷惑だな」とうんざりしているのかは猫のみぞ知るところですが、いずれにせよ「ちょっと構ってほしいから、ここで落ちていようかな」と考えている可能性は大いにあると思うんですよね。

だって、猫様ってクールでツンデレそうに見えて、実は家族のことをめちゃめちゃ愛してくれる生き物だから。ワンちゃんのようにそばへ駆け寄ってハイテンションで「構って!構って!」というのは猫様としてのプライドが許さないから、「さりげなく動線に落ちる」という行動で人間に「構いなさい」とアピールしているんだと思うんです。

そんなことを考えていると、夏の風物詩である「猫が落ちている姿」がより愛しくなりますし、彼らからの大きな愛情表現のようにも思えます。今年も1年、健康に過ごして、来年の夏も愛猫たちが落ちている姿をたくさん見たいな。






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