「猫のかわいさは異常」「猫は自分がかわいいことを知ってる」など、猫ちゃんの魅力のとりこになってしまう人は多いです。SNSをひらけば、かわいい猫ちゃんの画像が世界中から集まっています。
猫ちゃんをかわいいと思うのは人類共通なのです。
今回はなぜ猫がこんなにもかわいいのか、人に愛されているのか、猫がかわいい理由について考えてみたいと思います。
猫がかわいい理由
猫ちゃんはどうしてこんなにもかわいいのか、猫ちゃんのかわいいポイントを挙げてみましょう。
顔がかわいい
猫ちゃんの最大の特徴といえば大きくて丸い目ではないでしょうか。
特に夜の猫ちゃんの目はまん丸でかわいいですね。まん丸の目はかわいいだけでなく、名ハンターである猫ちゃんの狩りにも役立ちます。瞳孔を目いっぱい開くことで、夜でも少ない光で獲物を捉えることができるのです。
いっしょに暮らしていると、猫ちゃんの表情の豊かさにも驚かされます。
身体がかわいい
猫ちゃんの筋肉はしなやかで、とっても柔らかいのが特徴です。抱っこするとふにゃふにゃなのは、関節の可動域が広いから。
猫ちゃんは音を立てずに歩き、狭い場所に潜り込み、高いところに助走なしで登ります。身体能力が高いのに、いつものんびりリラックスしている姿もかわいいですね。
それに、もふもふの毛並み、まん丸の足先(ポー)、ぷにぷにの肉球、興奮すると膨らむしっぽもかわいいポイントです。
鳴き声がかわいい
甘く高い声で「ニャー」と鳴かれると、メロメロになってしまいます。
だけど猫ちゃんは本来、猫ちゃん同士のコミュニケーションで鳴き声は使いません。耳やひげの動きで気持ちを伝え合っています。子猫ちゃんが母親を呼ぶときのみ「ニャー」と鳴きます。
いろんな説がありますが、飼い主さんに甘えている、飼い主さんにも聞こえるようにわざわざ「ニャー」と鳴いているようです。おしゃべりしてくれていると思うと、ますますかわいいですね。
【関連記事はこちら】 |
仕草がかわいい
猫ちゃんって、何をしててもかわいいですね。くねくねしながら床をごろんごろん、へそ天でお昼寝をして、一心不乱に爪とぎをする。顔を洗ったり毛づくろいをする姿、遊んでいるときの猫パンチやお尻ふりふり、毛布ふみふみもかわいいです。猫ちゃんにスリスリされるのも最高ですね。
性格がかわいい
猫ちゃんは基本的にはツンデレ。マイペースで無邪気な性格の子が多いです。お昼寝をしていたかと思えば急に甘えられたり、そっと寄り添ってくれたり、ツンデレっぷりに心を奪われている飼い主さんも多いです。
猫をかわいいと思う本能「ベビースキーマ」
猫ちゃんを「かわいい」と感じたり、守らなくてはならないと思う理由について、科学的に掘り下げてみたいと思います。
猫ちゃんをかわいいと思うのは「ベビースキーマ」によって本能が刺激されている、と考えることもできます。
ベビースキーマとは、猫ちゃんや人間の赤ちゃんに見られるような身体的な特徴のことで、動物行動学者コンラート・ローレンツさんによって1943年に提唱されています。
ベビースキーマの主な構成要素は以下の通りです。
- 体に対して頭の割合が大きい
- 丸い輪郭にふっくらとした頬
- 手足が短くて動きがぎこちない
- 顔の低い位置にある大きくて丸い目
- 小さな鼻、小さな口
つまり、猫ちゃんは「かわいい」で構成されているということになります。
このベビースキーマは生きとし生けるものすべてに共通といわれていて、親がいなくなっても他の動物の母性本能を刺激して自分の身を守るという役割もあるんだそうです。
子猫ちゃんがかわいいのはもちろんですが、大人になってもシニア猫になってもかわいいのは、猫ちゃんがベビースキーマの特徴を持ったままだからなんですね。
猫がかわいく進化した理由
猫ちゃんのご先祖様はアフリカや中近東に生息するリビアヤマネコ。リビアヤマネコが家畜化したものが、現代のイエネコです。
イエネコの歴史は古く、古代エジプト時代、古代ローマ時代から、人と猫ちゃんはいっしょに暮らしていたと考えられています。倉庫や船でネズミから穀物を守る「ワーキングキャット」として重宝され、とても大切にされました。
ちなみに、ネズミ捕りが上手な個体を計画的に繁殖させたのが「ブリティッシュ・ショートヘア」。穏やかで賢く、運動能力が高い猫ちゃんですね。
このように人間の社会に適応するうちに、人懐っこく、かわいいだけが仕事の猫ちゃんが生き残った……という説もあります。
猫に癒される理由
猫ちゃんとの暮らしは、生活に安らぎや潤いを与えてくれ、癒しを感じることが多いです。ツンデレな性格の猫ちゃんでも撫でているだけで癒されますし、とにかくかわいいです。
実は科学的にも、猫ちゃんと暮らすと幸福度が上がることが証明されています。
猫ちゃんを撫でたり、抱っこしたすると幸せな気持ちになりますよね? その理由は幸せホルモンといわれる「オキシトシン」が分泌されているから。心を安らげるだけでなく、相手への信頼感を高める働きもあります。
同じように猫ちゃんもオキシトシンが分泌されて、癒しや愛情を感じています。
さらに猫ちゃんの「ゴロゴロ音」の周波数にはリラックス効果があるんだそうです。いっしょにいるだけで幸せな気持ちにしてくれるなんて、やっぱり猫ちゃんのかわいさは正義ですね。
猫は自分がかわいいことを知ってる!?
猫ちゃんって「自分がかわいいのを自覚しているのでは!?」と思うくらい、かわいい仕草やかわいい鳴き方をしますよね。
飼い主さんが忙しいときに限って構ってほしがったり、かわいいポーズで甘えたいアピールをしたり。どんなイタズラをされても、ウルウルの大きな目で見つめられると許してしまうという飼い主さんも多いのではないでしょうか?
もう、猫ちゃんは自分がかわいいことを知っていると思わざるを得ませんね。
恐らくですが、猫ちゃんは飼い主さんとの生活のなかで、どんな仕草をしたら要求が通るのかを学習しているのだと考えられます。
かわいい仕草をすれば飼い主さんがニコニコしてくれる、撫でてくれる、というのは「わかっている」のでしょう。そんな賢いところもかわいいですね。
【関連記事はこちら】 |
まとめ:猫はすべてがかわいい
猫ちゃんをかわいいと思う理由について、いろんな角度から考えてみました。まとめると、猫ちゃんはすべてがかわいいということです。
猫ちゃんは飼い主さんがいないと生きていけません。かわいい猫ちゃんのためにも、食事や健康管理はもちろん、脱走対策も必須です。
かわいい猫ちゃんといっしょに、できるだけ長く、幸せに暮らしましょうね。
【関連記事はこちら】 |
著者プロフィール

この記事のご感想をお寄せください!(コメントを書く)