SNSやテレビなどでカワイイ服を着た猫ちゃんを見かけますよね。
「我が家の愛猫も!」と思って服を着せてみると、まぁ暴れるわ嫌がるわ……。猫ちゃんに服を着せるのをあきらめた飼い主さんも多いです。
猫ちゃんに毎日服を着せる必要はないけど、服を着たほうがいいときもあります。
猫ちゃんに服を着せたいけど嫌がるという飼い主さんのために、どうやって猫服に慣れさせればいいのかを解説します。
猫ちゃんが服を嫌がる理由
ぽぽねこが行った調査では、猫服を着せた経験がある飼い主さんのうち81.8%が「嫌がった」と回答しています。つまり、ほとんどの猫ちゃんが服を嫌がるということがわかります。
※猫ちゃんの飼い主さん1600名を対象にしたインターネット調査(2019年2月に実施)
※回答者にぽぽねこの猫服の購入者は含みません(発売前のため)
ちなみに、52.5%の猫ちゃんは「多少嫌がったが慣れて着てくれた」、29.3%の猫ちゃんは「非常に嫌がり着てくれなかった」ようです。
どうして猫ちゃんは服を着るのを嫌がってしまうのでしょうか? その理由を考えてみます。
グルーミングができないから
猫ちゃんはとってもキレイ好き。けっこう長い時間をかけてグルーミングしていますよね。
グルーミングは「体をキレイにする」ほかに、「気持ちを落ち着かせる」「体温調節をする」という大事な役割があります。猫ちゃんに服を着せるとグルーミングができなくなってしまうため、嫌がっていると考えられます。
行動を制限されるから
猫服を着ることで、行動を制限されてしまいます。特に、小さい服、重い服、硬い服、袖が長い服は思い通りに動けなくなります。肉体的にも精神的にもストレスを感じてしまうでしょう。
また、猫ちゃんに服を着せると、「固まって動かない」「歩けない」「うずくまる」といった様子が見られます。これは猫ちゃんが恐怖を感じているサインです。
違和感・ストレスを感じるから
全身の感覚が敏感で研ぎ澄まされている猫ちゃんにとって猫服は「異物」です。
どうしても気になってしまって、ご飯を食べることも、寝ることもできなくなってしまうかもしれません。常に緊張状態になってしまうため、猫服に慣れないうちは大きなストレスを感じているでしょう。
猫服を着せる必要はあるの?
猫ちゃんに毎日服を着せる必要はありませんが、猫服が必要な猫ちゃんもいます。おしゃれをすること以外に、猫服を着せたほうがいい理由とメリットを見てみましょう。
●防寒対策
子猫や老猫、病気の猫ちゃんは体温調節が苦手です。そんな猫ちゃんの寒さ対策として、猫服が役に立ちます。猫服を着せることで皮膚の保湿効果も期待できるので、乾燥によるフケが気になる猫ちゃんにも猫服を着せることがあります。
●抜け毛対策
猫ちゃんといっしょに暮らすなら、猫ちゃんの抜け毛対策は必須ですね。お掃除することはもちろんですが、服を着せることで一時的に抜け毛の飛散を防ぐことができます。例えば来客時やお出かけ時に服を着てもらい、抜け毛が飛び散らないようにすることもできます。
●術後服・皮膚保護服として
避妊手術後の傷口を舐めてしまわないように「術後服」、皮膚トラブルのある個所を引っ掻いてしまわないように「皮膚保護服」を着せるケースが増えています。
これまでは首にエリザベスカラーをつけるのが一般的でした。でも、エリザベスカラーってけっこう邪魔そうですよね? 猫ちゃんのストレスを少しでも減らすため、エリザベスカラーに代わって術後服や皮膚保護服を採用している獣医師も多いようです。
猫服に慣れさせる方法とは
猫服には防寒対策、抜け毛対策、術後服・皮膚保護服として患部を保護するなど、大切な役割があります。
メリットの多い猫服ですが、「猫ちゃんが嫌がる」ということがデメリットですね……。
猫ちゃんはデリケートな動物です。猫服に慣れてもらい、嫌がらずに着てもらうには焦りや無理は禁物です。愛猫ちゃんのペースでじっくりと慣れてもらいましょう。
いきなり着せるのはNG!まずは猫服を枕に!?
猫服を購入して、いきなり猫ちゃんに着せるのはNGです。すっごく嫌がってパニックになる猫ちゃんがほとんどです。
まずは猫服を「怖くない」と認識してもらうために、普段使っているベッドや隠れ場所に猫服を置いてみましょう。枕や敷物として使ってもらい、猫ちゃん自身のニオイをつけます。
誤飲を防ぐために、最初は装飾のないシンプルな猫服がおすすめ。また、袖のないタンクトップタイプが着せやすいです。噛んだり引っ掻いたりしないように、そっと見守ってくださいね。
はじめは数分だけ着せて慣れさせる
猫服に自分のニオイがついて警戒心が薄れたら、いよいよ猫ちゃんに着せてみましょう。
猫ちゃんの機嫌が良いときを見計らって静かに服を着せてみます。最初に頭を通し、左右の腕を通すだけなので、着せ方はそんなに難しくありません。
はじめは数分だけ。少しずつ服を着ている時間をのばして、数日掛けてゆっくり慣れてもらいましょう。無理をせず、嫌がったらすぐに脱がせてくださいね。
ごほうび作戦で楽しく
服を着せると最初は嫌がってしまいます。そんなときはオヤツをあげてみましょう。「猫服を着ると良いことがある」とわかってもらえれば、猫服に対してマイナスイメージを持ちにくくなります。
猫服を着せたらおもちゃ遊んで気をそらし、嫌がる暇を与えないという作戦も効果的です。
どうしても猫服を嫌がってしまうようなら、猫首輪から慣れてもらう方法もあります。猫服よりも面積の小さい猫首輪で、身体に異物を着けることに少しずつ慣らしてみましょう。
初めて猫服を着せるときにおすすめな素材・形状・サイズ
猫ちゃんにとって初めての猫服、素材や形状にもこだわりたいですね。
着ぐるみタイプやコスプレ衣装のようなものは、防寒対策、抜け毛対策、術後服・皮膚保護服としては使えません。記念撮影するだけならOKですが、着心地の良さが劣っていることが多いです。
猫服デビューをするなら、シンプルな形状かつ、肌触りや伸縮性の良い素材の猫服がおすすめです。
また、サイズが小さすぎても、大きすぎても、猫ちゃんにストレスがかかります。愛猫ちゃんのサイズを測って、体に合った猫服を選ぶようにしましょう。
猫服のサイズの測り方については、以下を参考にしてみてくださいね。
参考: |
着せやすく嫌がりにくい「ぽぽねこ」の猫服
ぽぽねこの猫服は肌触りが良く、伸縮性が高いオーガニック・コットン生地を使用しているため、敏感な猫ちゃんにぴったり。
また、シンプルで立体的な形状なので動きやすく、猫ちゃんのストレスになりにくいのが特徴です。
猫服が初めての猫ちゃんや、ほかの猫服をどうしても嫌がってしまう猫ちゃんにもおすすめです。
まとめ
猫ちゃんは猫服を嫌がるものです。それは、グルーミングができない、行動が制限される、違和感・ストレスを感じるなどの理由があるからです。
でも、そんな猫ちゃんにも猫服が必要なときがあります。過剰グルーミングをしてしまう猫ちゃん、手術を受けた猫ちゃん、皮膚病の治療中の猫ちゃん、抜け毛が気になる猫ちゃん、体温調節が苦手な猫ちゃんなどには猫服が役に立ちます。
でも、いきなり猫服を着せようとすると嫌がりますし、暴れます。無理やり着せたとしても、固まって歩けなくなってしまいます。猫ちゃんには少しずつ猫服に慣れてもらうほうが良いです。オヤツをあげながら、遊びながら、猫服が気にならなくなるように慣らしていきましょう。
そして、猫服を選ぶときは猫ちゃんのサイズを測り、体に合ったものを選びます。敏感な猫ちゃんに優しい素材で、動きやすい形状のものがおすすめです。
猫ちゃんに服を着せるときは目を離さないようにし、表情や仕草をよく見ておくようにしてくださいね。
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