猫に猫首輪が必要な理由とは?【デメリットとその対策】

猫に猫首輪が必要な理由とは?【デメリットとその対策】

完全室内飼いの猫ちゃんに猫首輪は必要なのでしょうか?

わんちゃんと違って、猫ちゃんは首輪にリードを付けて散歩をさせる必要はないですよね。だけど、猫ちゃんにも首輪が必要な理由があるんです。

猫首輪にはたくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。今回は猫首輪を着けるメリットとデメリットから、猫首輪の必要性について考えてみます。

猫に猫首輪が必要な理由とメリット

猫に猫首輪が必要な理由とメリット

首輪を着けた猫ちゃんってカワイイですよね! 猫ちゃんに猫首輪が必要な理由はカワイイだけじゃなく、3つのメリットがあるからなんです。

迷子になっても帰還の確率を上げる

完全室内飼いの猫ちゃんでも、脱走の心配はあります。

外に出てしまってもすぐに見つけてあげられればいいのですが、そのまま迷子になってしまうことも充分に考えられます。

首輪をしていれば「飼い猫だ」とわかるので、保健所や動物愛護センターに収容されたり、他の人に飼われてしまったりということがありません。迷い猫として飼い主さんを探すことになります。

飼い主さんの情報を登録できるマイクロチップとあわせて、猫首輪も身に着けていたほうが良いでしょう。

●迷子札をつければさらに安心

猫首輪に飼い主さんの連絡先を書き込んだ「迷子札」をつければ、猫ちゃんを保護した方から連絡をもらえるかもしれません。猫ちゃんの帰還の可能性をさらに高めることができます。

●迷い猫ポスターを作るときの目印に

愛猫ちゃんが脱走して迷子になってしまったら、目撃情報を募るためにチラシを作ったり、聞き込みをしたり、SNSで呼びかけたりしますよね。そんなときに首輪の色やデザインなどが目印になるので、目撃情報が集まりやすくなります。

災害時にも役立つ

防災意識の高まりから、ペットの防災グッズとして猫首輪を着けている飼い主さんも多いです。

地震や水害など、災害はいつ起こるかわかりません。突然の災害で、愛猫ちゃんと離ればなれになったり、パニックになった猫ちゃんが外に飛び出してしまうことも考えられます。

脱走時と同じく、猫首輪をしていれば飼い猫だとわかるので、どこかで保護され、無事に再会できる可能性が高まります。

鈴をつければ猫の居場所を把握できる

猫ちゃんは足音をたてずに歩きます。気づかないうちに密室に閉じ込めてしまったり、踏んづけてしまったりという事故も想定されます。飼い主さんの外出の気配を察知して、玄関からスルッと脱走してしまう猫ちゃんもいるとか……。

猫ちゃんの首輪に鈴をつけることで居場所を把握できるので、ヒヤッとするような事故を防げます。

猫に猫首輪を着けるデメリット

猫に猫首輪を着けるデメリット

猫首輪のメリットは脱走・迷子対策ができることにあります。でも、猫首輪にはデメリットもあるので、ぜひ知っておいてください。

猫がストレスを感じる

猫ちゃんは研ぎ澄まされた感覚を持っているため、身体に異物がつくことを嫌がります。また、猫ちゃんはとってもキレイ好きなので、首輪が邪魔で毛づくろいができないとイライラしてしまいます。鈴の音もうるさいと感じているかもしれませんね。

猫ちゃんがストレスを感じると、さまざまな病気のリスクが高くなります。無理に首輪を着けずに、少しずつ地道に慣らしていく努力が必要です。

首輪が原因の事故

猫首輪のメリットを理解しつつも、「窒息」を心配する飼い主さんは多いです。

例えば、首輪を外そうとしたり、遊んだりしているうちに、下あごが首輪に挟まって「猿轡(さるぐつわ)」になってしまうことがあります。顎が外れる、口の中が傷だらけになるなどのケガの危険、窒息の危険があります。

ほかにも、首輪に前足も入ってしまって「たすき掛け」のようになってしまったり、どこかに首輪を引っかけて「首吊り」になってしまう事故も考えられます。なんの対策もせずに猫首輪を着けると、命を落とす危険があるというデメリットがあります。

首輪ハゲや皮膚トラブルのリスクがある

首輪の形にハゲてしまった……。そんな悩みを抱える飼い主さんも多いのではないでしょうか。

首輪をつけていると、毛に当たる部分が擦れて薄くなってしまうことがあります。ダメージが毛根にまで及ぶと、毛が生えてこなくなることもあります。

また、首輪の素材が合わなかったり、雑菌が繁殖することで、皮膚が炎症を起こすこともあります。 

猫首輪の選び方で事故やハゲを防ぐ

猫首輪の選び方で事故やハゲを防ぐ

猫ちゃんの首輪にはメリットもデメリットもあります。猫首輪を着けるなら、デメリットもよく理解して、しっかりと対策をするようにしたいですね。

まず大切なのは「猫首輪の選び方」です。以下を参考にして、猫ちゃんにぴったりの猫首輪を選びましょう。

●猫首輪のストレス対策

猫首輪が重かったり、硬かったりすると、猫ちゃんはストレスを感じます。わんちゃんのような革製の首輪は、猫ちゃんには負担が大きすぎます。

猫ちゃんの首輪に頑丈さは必要ないので、できるだけ軽くて優しい素材の布製の猫首輪を選ぶようにしましょう。最初は鈴や装飾のない、シンプルなものがおすすめです。

●猫首輪の事故対策

猫首輪が原因の事故を防ぐには、サイズ選びサイズ調整がポイントになります。
猫首輪を購入するときは、必ず猫ちゃんの首周りのサイズを測り、適切なサイズの猫首輪を選ぶようにします。首輪がゆるすぎると事故の原因になってしまうので、サイズ調整も忘れずに行いましょう。

子猫や短毛の子は首周りのサイズより2~4cm大きいものを選び、着けるときに人間の指が1〜2本入るくらいのゆとりを持たせます。長毛の子なら、首周りのサイズより5cmほど大きいものを選び、人間の指が2~3本入るくらいのゆとりを持たせてください。

また、首輪に強い力がかかると留め具が外れるタイプの猫首輪を選ぶようにしましょう。セーフティーバックルセーフティーアジャスターを使用しているものを選ぶと安心です。

●首輪ハゲ・皮膚トラブル対策

なるべく軽くて、猫ちゃんの肌に優しい素材の猫首輪を選ぶようにすることと、猫首輪を清潔に保つことが大事です。

首輪があたる部分をマメにブラッシングする、首輪を定期的に交換するなど、普段から気をつけてあげてくださいね。皮膚や被毛に異常を見つけたときは、すぐに首輪の使用を中断し、獣医師の診察を受けましょう。

まとめ

まとめ

脱走・迷子対策ができるという猫首輪のメリットを活かすなら、やはりデメリット対策ができる猫首輪選びが大切になってきます。

ストレス、事故、首輪ハゲ・皮膚トラブルというデメリットはありますが、どれも対策は可能です。飼い主さんも猫ちゃんも少しの我慢が必要になるかもしれませんが、大切な猫ちゃんとの暮らしを守るために、ぜひ猫首輪にチャレンジしてみてくださいね。

私たちぽぽねこも、猫ちゃんの猫首輪デビューを応援しています。サイズ選びや首輪の慣れさせ方などに不安がある場合は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてくださいね。

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著者プロフィール

ぽぽねこ編集部
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ぽぽねこの読みものの企画・編集スタッフです。猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。


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