人気の猫種ランキングで常に上位にランクインする「スコティッシュ・フォールド」。
まぁるい顔にちょこんとついた耳がかわいらしい猫ちゃん。見た目はおっとりしてそうですが、どんな性格をしているのでしょうか?
スコティッシュ・フォールドの毛色や体重などの身体的特徴や歴史を紐解きながら、スコティッシュ・フォールドの性格を詳しく解説します。
スコティッシュ・フォールドの特徴
スコティッシュ・フォールド(Scottish Fold)とは、「スコットランドの折りたたまれたもの」という意味。その名の通り、スコットランド出身の折れた耳を持つ猫ちゃんです。
スコティッシュ・フォールドというと、丸くてふっくらした顔と体に折れ耳が最初に思い浮かびます。それだけでなく、大きくって丸い目、キョトンとした表情、ちょっと短めの足がかわいらしいですね。
耳が折れる確率は30%
スコティッシュ・フォールドといえば、ちょこんと垂れた折れ耳が特徴的ですよね。生まれたときから折れ耳なのではなく、生後2~3週間後から折れ始めます。ただし、耳が折れる確率は約30%なので、耳が折れない子もいます。ストレスや夏の暑さ、病気が原因で、折れた耳が立つこともあります。
体格は平均的な大きさ
スコティッシュ・フォールドの体長は約60cm、平均的な大きさの猫ちゃんです。男の子は3~6kg、女の子は3~5kgが平均体重です。丸っこい体つきで、動きはとってもユーモラス。見ている人を和ませてくれます。
毛色も模様もバリエーション豊富
なめらかで厚みのある被毛が特徴で、長毛の子も短毛の子もいます。毛色も柄も豊富で、ソリッド(単色)だけでなく、アメリカンショートヘアーのようなタビーや三毛猫のようなキャリコなど様々です。
スコティッシュ・フォールドの歴史
スコティッシュ・フォールドの始まりは1961年のスコットランド。ある農家で暮らすスージーという猫がルーツなんだそうです。
スージーは折れ曲がった耳をしていて、スージーの子どもたちも同じ耳。そのかわいい姿に魅せられて計画的なブリーディングが始まったことから、スコティッシュ・フォールドが誕生しました。
折れ耳の猫が数を増やす一方で骨格や関節、聴力などに遺伝性の疾患がみられることもあったことから、イギリスではブリーディング中止。その後、アメリカで試行錯誤が繰り返され、1978年にCFA(世界最大の猫種登録団体)で公認の猫種に。
現在もアメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘアなどと交配することで、スコティッシュ・フォールドらしさを残しつつ遺伝性疾患を克服する方法が模索されています
スコティッシュ・フォールドの性格
スコティッシュ・フォールドの性格をひとことで言うと「甘えん坊ののんびり屋さん」。見た目通り、マイペースで穏やかな性格の猫ちゃんです。
激しく動き回ることは少ないですが、甘えん坊でとっても人懐っこい性格。飼い主さんとおもちゃで遊ぶのも大好きです。個体差はありますが、比較的飼いやすい猫ちゃんだといえます。
いつまでも子猫のような愛らしさとマイペースな性格を併せ持つスコティッシュ・フォールド。いっしょにいるだけで、のんびりした気持ちになれそうですね。
スコティッシュ・フォールドについて知っておきたいこと
大人気のスコティッシュ・フォールドですが、いっしょに暮らすうえで知っておきたいことがあります。
それは、スコティッシュ・フォールドには遺伝性の疾患が現れるかもしれないということです。
代表的なのは「軟骨異形成症」。四肢の軟骨が硬くなり、関節炎を起こすというものです。「スコ座り」が話題になりますが、関節が痛くて独特の座り方をしていると考えられるケースもあります。
また、折れ耳の子の場合は、外耳炎にも注意が必要です。
スコティッシュ・フォールドは病気になりやすいのでは? といわれますが、病気のリスクはどの猫ちゃんにもあります。猫ちゃんと暮らすなら定期的に健康チェックを受け、なるべく快適に暮らせる住環境を整えてあげたいですね。
まとめ
丸っこくてキュートな顔、のんびり穏やかな性格でアイドル的な人気を誇るスコティッシュ・フォールド。ふわふわの被毛とのんびりした動きで、見る人を和ませてくれます。
ちょこんとついた折れ耳が特徴的ですが、折れ耳のスコティッシュ・フォールドは全体の約30%ほど。立ち耳の子もいます。
大人しい子が多いので「飼いやすい猫」といわれていますが、関節炎や外耳炎などのスコティッシュ・フォールドがかかりやすい病気には注意が必要です。
スコティッシュ・フォールドの性格や特徴はもちろん、かかりやすい病気についてもぜひ知っておいてくださいね。
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