猫ちゃんを撫でているとき、とっても幸せな気持ちになれます。ゴロゴロ喉を鳴らしたり、目を閉じたり。猫ちゃんの気持ちよさそうな様子を見ると癒されますね。
猫ちゃんにもっと喜んでもらうには、どんな撫で方をすればいいのでしょうか? 猫ちゃんが撫でられると嬉しい場所、逆に触られたくない場所はあるのでしょうか?
今回は猫ちゃんともっと親密なコミュニケーションができるように、猫が喜ぶ撫で方についてまとめてみました。
猫を撫でるのも大切なコミュニケーション!
かわいい猫ちゃんが目の前にいれば、撫でたくなるのは当たり前ですね。「撫でる」というのは猫ちゃんと飼い主さんにとって大切なコミュニケーションのひとつ。
猫ちゃんを撫でることにはとても大きな意味があるのです。
愛情表現
猫ちゃんにとって飼い主さんは「ママ」。猫ちゃんを優しく撫でると、ママに毛づくろいをしてもらっているような気持ちになるようです。
猫ちゃんを撫でるとお尻を高くあげるようなポーズをするのは、ママにお尻をなめてもらっていたときを思い出しているのだとか。ときにはしつこく撫でろと要求してくるかもしれませんが、信頼の証なのでできる限り応えてあげましょう。
信頼関係を築く
猫ちゃんを撫でると幸せな気持ちになれるのは、幸せホルモンといわれる「オキシトシン」が分泌されるからだそう。オキシトシンは心を安らげるだけでなく、相手への信頼感を深めることがわかっています。
猫ちゃんも飼い主さんも、お互いにオキシトシンの分泌が増えることで幸せな時間を過ごせるのですね。
健康チェック
猫ちゃんを毎日撫でることで、身体の異変にすぐに気づけます。しこりの有無、抜け毛やフケの有無、皮膚の異常、お腹のハリなどのちょっとした変化を見つけることが、愛猫の健康管理につながります。
ブラッシングや歯磨きの練習
猫ちゃんのなかには身体に触られるのが苦手な子もいます。少しずつ撫でられることに慣れていくことで、ブラッシングや歯磨きなどがスムーズにできるようになります。
動物病院で診察を受けるときも、ストレスを感じにくくなるかもしれませんね。
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猫が撫でられると嬉しい場所
猫ちゃんには「撫でられると嬉しい場所」や「気持ちいい撫で方」があります。
例えば、猫ちゃんが自分のニオイをつけるためにこすりつける「顔周り」や「背中」は、撫でられると喜ぶ子が多いです。自分で毛づくろいができない「あごの下」も好きです。
だけど、忘れてはいけないのが猫ちゃんにも撫でてほしいタイミングがあるということ。機嫌が悪いときは無理に撫でてはいけません。それから、食事中や毛づくろい中もダメです。
猫ちゃんから身体を近づけてきたときや、リラックスしているときに撫でるようにしてくださいね。
猫が喜ぶ「背中」の撫で方
まずは背中から。頭のてっぺんからお尻まで、毛並みに沿ってゆっくり撫でましょう。手のひらで背中をほぐすように撫でることで、マッサージのような効果もあります。
しっぽの付け根を触られるのが嫌な子、逆に大好きな子もいるので、猫ちゃんの様子をよく観察してみてくださいね。
猫が喜ぶ「あご」の撫で方
猫ちゃんのあごの下には臭腺があるため、汚れが溜まりやすく、かゆみを感じやすい場所です。軽く掻くようにして撫でてあげると、うっとりした表情をしてくれるでしょう。同時に「猫ニキビ」「あごニキビ」ができていないかもチェックします。
猫が喜ぶ「顔周り」の撫で方
顔や頭も自分では毛づくろいができないので、撫でてあげると喜ぶポイントです。
まずは耳のつけ根。猫ちゃんの耳を掴むようにして、優しくモミモミしてみましょう。それから頬と鼻筋、額も指の腹を使って毛に沿って撫でます。最後に口元から耳のラインにかけて、左右同時にちょっと引っ張り気味に撫でます。
猫ちゃんのエステティシャンになったつもりで撫でるのがコツです。
猫が喜ぶ「肩」の撫で方
人間と同じように、猫ちゃんも肩甲骨のあたりはコリやすいようです。首の後ろや肩はコリをほぐすように、くるくると円を描くようにマッサージしてみましょう。
猫が嬉しい気持ちになっているサイン
猫ちゃんを撫でると、次のような様子が見られることがあります。猫ちゃんが撫でられて嬉しい気持ちになっているサインなので、そのまま優しく撫で続けましょう。
- 目を閉じる
- 喉をゴロゴロ鳴らす
- 耳を伏せる
- 首を伸ばす
- 顔をグイグイ押し付ける
- しっぽを上に伸ばす
- お尻を高く上げる
「もう止めて!」のサインもを見逃さずに
猫ちゃんをずっと撫でていたくなりますが、さすがの猫ちゃんも疲れてしまいます。猫ちゃんがしっぽをピシピシ振り始めたり、耳を後ろ向きに反らせたりするのは「もう止めて!」のサイン。撫でるのをストップしましょう。
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猫が撫でられると嫌な場所
猫ちゃんには「触られたくない場所」があります。無理に触ろうとすると、ガブっと噛まれたり、ストレスの原因になったりするので注意しましょう。
「足」「しっぽ」「お腹」は触ると嫌がる場所
猫ちゃんの足先やしっぽなどの身体の先端部分は、神経が密集するとても敏感な場所なので、触られるのを嫌がります。肉球も嫌がるので、無理に触ってはいけません。
それから急所であるお腹も触られるのを嫌がります。よっぽど気のいい猫ちゃんならともかく、信頼関係のできている飼い主さんにしか触ることを許してくれないでしょう。
猫が嬉しい気持ちになる撫で方のコツ
猫ちゃんに喜んでもらうには、撫で方のテクニックも大切ですが、猫ちゃんと信頼関係を築くことも大切です。
猫ちゃんに心からリラックスしてもらうために、猫ちゃんの撫で方のコツを覚えておくようにしましょう。
声をかけながら近づく
いきなり撫で始めるのではなく、優しく声をかけながら、横や後ろからゆっくり近づくようにしましょう。
恐がりな性格の猫ちゃんや初めて会う猫ちゃんを撫でるときは、まずは鼻の前に人差し指を出してニオイを嗅いでもらい、挨拶をするようにしましょう。
いきなり頭を撫でない
猫ちゃんは自分より高い位置にいるものを警戒します。上から手を伸ばして頭を撫でようとすると、恐怖を感じて逃げてしまうかもしれません。
猫ちゃんに声をかけながら低い姿勢で近づき、優しく背中から撫でるようにすると安心してくれます。
猫が好きな撫で方を見つける
猫ちゃんによって撫で方の好みは様々です。ゆっくり長いストロークで撫でられるのが好きな子もいれば、くすぐるように撫でられるのが好きな子もいます。掴まれる感覚が苦手で、手の甲を使って撫でられるのが好きという子も。
お気に入りの撫で方を見つけてあげてくださいね。
まとめ
猫ちゃんには、撫でられると気持ちいい場所や好きな撫で方があります。また、撫でられたいタイミングもあるので、猫ファーストでスキンシップをするようにしましょう。
また、猫ちゃんの撫で方を知ることで、身体の異常にいち早く気づくことができます。猫ちゃんの様子を観察しながら、楽しいひとときを過ごしてくださいね。
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