猫ちゃんがお腹を見せているから、撫でさせてくれるのかと思ったら噛まれてしまった……。
そんな経験をしたことはありませんか? 実は猫ちゃんのお腹を見せる行動は、触ってOKの合図とは限らないのです。
今回は、意外と知られていないお腹を触ると怒る理由や、猫ちゃんがお腹を見せる本当の意味について解説します。
猫のお腹を触ると怒るのはなぜ?
猫ちゃんにとって、お腹は急所です。骨がない部分でとてもやわらかく、内臓がたくさん集まっている場所です。
猫ちゃんのお腹がたるんでタプタプしているのも、攻撃からお腹を守るという役割があるからなんです。正式名称はルーズスキンといって、身体を動かしやすくするという役割もあります。脂肪ではないのです。
それほどまでに大切で敏感な部分だから、お腹を触られるのを嫌がる猫ちゃんは多いです。お腹を触られることに恐怖を感じてしまう子もいます。
お腹をいきなり触ると、噛まれたり、思いっきり引っ掻かれたりと思わぬケガをしてしまうことがあるので要注意です。
猫がお腹を見せる理由
そんな急所であるお腹を見せるのは、どんな理由や意味があるのでしょうか?
猫ちゃんがお腹を見せてくれるのは「撫でてOK」「降参・服従」のサインだと思われがちですが、実は違います!
猫ちゃんのお腹を触ったら噛まれた、怒られたという方は、猫ちゃんがお腹を見せるときの本当の気持ちを知っておきましょう。
安心している
猫ちゃんがお腹を見せるのは、リラックスしているときです。
お気に入りの場所でへそ天で寝ていたら、猫ちゃんが心から安心しているという気持ちの表れです。
逆に緊張しているとき、警戒しているときは、お腹を守るような姿勢になります。
信頼している
飼い主さんへの信頼感から、お腹を見せることがあります。
「この人は急所であるお腹を見せても攻撃しない」という信頼の気持ちの表れなので、無防備なお腹を触ってしまうと怒られてしまいます。
猫ちゃんがお腹を見せたから触ったのに噛まれた……というケースは、信頼を裏切られて怒っているのかもしれません。
遊びたい
飼い主さんの目の前にやって来て、ゴロンとお腹を見せるときは、自分に注目してほしい、構ってほしいという意味があります。
撫でてほしいというより、いっしょに遊びたいという気持ちの表れなので、手を出すと戦いごっこが始まってしまうことがあります。
甘えたい
猫ちゃんがお腹を見せてクネクネしたり、ゴロゴロのどを鳴らしていたら、甘えたいサインです。
子猫が母猫に見せる行動に似ていることから、飼い主さんのことを親だと思って甘えていると考えられます。
飼い主さんをじっと見つめていたら、お腹以外の場所をやさしく撫でてあげましょう。
暑い
夏に猫ちゃんがへそ天で寝ていたら、暑いと感じている可能性があります。
猫ちゃんはほとんど汗をかかないので、お腹を出して寝ることで熱を逃がしているのです。室温を確認して、エアコンなどで適温に調整しましょう。
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猫が喜ぶお腹の撫で方は?
お腹を触ると怒る猫ちゃんは多いですが、少しずつお腹を触る練習をしておくことをおすすめします。
猫ちゃんのお腹を触ることができると、健康チェックやブラッシングがしやすくなるというメリットがあります。動物病院を受診するときも安心ですね。
といっても、いきなりお腹に触るのは禁物。猫ちゃんのストレスにならないように、少しずつ慣れてもらうようにしましょう。
猫のお腹の触り方
猫ちゃんがへそ天で寝ているからといって、いきなりお腹に触るのはNGです。寝ているときにお腹を触るのはやめておきましょう。
まずは、猫ちゃんがリラックスしているときに、やさしく脇腹を撫でてみます。
猫ちゃんがしっぽをピシピシ振っていたり、耳を後ろ向きに反らせていたら「イライラ」のサイン。少しでも嫌がるそぶりを見せたら、すぐに止めます。
数週間から数か月、気長に練習を続けて少しずつお腹も撫でてみましょう。おへそから胸に向かって、やさしくマッサージするように撫でると喜ぶ猫ちゃんが多いです。
お腹を触られるのが大好きな子、逆にどうしてもお腹はダメという子もいます。お腹を撫でさせてくれるかどうかは、猫ちゃんの性格にもよるものが大きいようです。
くれぐれも無理はしないようにしましょう。
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まとめ
猫ちゃんがお腹を見せてクネクネしている、気持ちよさそうにへそ天でゴロゴロしていると、撫でさせてくれるのかな? と思ってしまいます。
しかし、実際には触ると怒る、噛むといった思わぬ攻撃を受けてしまうことが多いようです……。
実は猫ちゃんはお腹を触られるのが嫌い。お腹を見せるのに触ると怒るのは、急所を守りたいからという理由がちゃんとあります。決して気まぐれだから、というわけではないのです。
猫ちゃんにとってお腹を見せる行動は、「遊びたい」「信頼しているよ」のサイン。撫でてOKのサインとは限りません。
ちょっと複雑な猫ちゃんの気持ち、知れば知るほど愛おしくなりますね。
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著者プロフィール

我が家は昨年から親子の猫2匹を保護しています。昨年の冬はほかペットを利用して外でしたが今年の冬は家の中に入れるようになり
癒されてます。猫の事 分からないので情報は有難いです。
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