猫ちゃんは目で話す動物だといわれています。
全身で感情を表現するわんちゃんとは違って、猫ちゃんはクールだと思われがちです。でも実はそうではありません。目の動きや表情からさまざまな気持ちを伝えています。
今回は猫ちゃんの瞬きに注目して、その種類や意味について解説します。アイコンタクトの意味やゆっくり瞬きする理由について知りたい飼い主さん必見です!
猫の瞬きは「アイコンタクト」
猫ちゃんの目頭には薄い膜があります。これは「瞬膜(しゅんまく)」や「第三眼瞼(だいさんがんけん)」といい、人間にはありません。
普段は目頭の下に隠れていますが、猫ちゃんが眠いときやあくびをしたときに見えることがあります。この瞬膜は瞬きをすることでゴミを取り除いて、目の表面のうるおいを保つ働きがあります。
この瞬膜があるおかげで、猫ちゃんの目は乾燥しづらいです。そのため、人間と比べると猫ちゃんの瞬きはかなり少ないです。瞬きを少なくして一瞬の隙も作らないようにしているという説もあるほどです。
そんな猫ちゃんの「瞬き」は、何らかの意思表示、アイコンタクトのためにしているのだと考えられています。
猫の瞬きの種類と意味は?
猫ちゃんの瞬きには、いくつか種類があり、それぞれ意味があります。猫ちゃんのアイコンタクトでもある「瞬き」に隠された気持ちをご紹介します。
ゆっくり瞬きしている
猫ちゃんがゆっくり瞬きするのは、人間の「微笑み」に似ています。
猫ちゃんはゆっくり瞬きすることで、信頼しているよ、好きだよという気持ちを伝えます。また、攻撃の意思がないという挨拶でもあります。
猫ちゃんが目を細めているときも同じで、とてもリラックスしているときの表情です。眠いときや退屈なときも目が半開きになっています。
ゆっくりとした瞬きを何回もしている
猫ちゃんのゆっくりとした瞬きは「愛情表現」でもあります。相手の目を見つめて何回もゆっくり瞬きをしているときは、深い愛情を伝えているのです。
名前を呼ぶと瞬きをする
猫ちゃんの名前を呼ぶと、飼主さんを見て瞬きをすることがあります。これは猫ちゃんの「返事」です。わんちゃんのように鳴いて返事をしなくても、瞬きで応えているのです。
猫ちゃんによっては、しっぽを振ったり、耳をぴくぴくと動かして返事をする子もいます。
猫がゆっくり瞬きする相手は?
猫ちゃんがゆっくり瞬きをするのは、信頼できる相手に対してだけです。
例えば飼い主さんや同居の猫ちゃんは大好きな相手です。猫ちゃんがゆっくり瞬きをしていたら、同じようにゆっくり瞬きをして応えてみましょう。
じっと見つめてくるのはどんな意味?
猫ちゃんが飼い主さんをじっと見つめているときは、何か不満を感じているのかもしれません。
また、猫ちゃんが飼い主さんをじっと見つめて鳴いているときは、何か要求があるサインです。お腹がすいた、トイレが汚れている、遊んでほしいなどの意味があるので、猫ちゃんの気持ちに気づいてあげられるといいですね。
初対面の猫をじーっと見つめるのはNG
猫ちゃん同士で目が合うとケンカのサイン。目を見開いて「やんのか」のにらみ合いが続き、どちらも引かなければ取っ組み合いのケンカが始まってしまいます。
とはいえ、無駄なケンカはしないのが猫ちゃんたちの生き方。立場の弱い猫ちゃんは視線を逸らしてやり過ごします。
このように、猫ちゃんが瞬きもせずにじーっと見てくるのは「敵意」や「警戒」の表れ。特に初対面の人、攻撃的な人など信頼関係のない相手に対しては睨むように凝視します。
逆に人間が猫ちゃんをじーっと凝視すると、不安な気持ちにさせてしまいます。目を逸らしたり、ゆっくり瞬きをして敵意がないことを伝えましょう。そうやってゆっくりと信頼関係を築いていきます。
まとめ
猫ちゃんの瞬きはアイコンタクトの一種で、猫ちゃんの愛情を表す重要なサインです。
飼い主さんから猫ちゃんへの瞬きも愛情表現として受け取ってくれるので、猫ちゃんがゆっくり瞬きをしてくれたら、飼い主さんもゆっくり瞬きをして気持ちを伝えてみましょう。
猫ちゃんのアイコンタクトの種類と意味をまとめてみます。
ゆっくり瞬きする:相手に信頼感や愛情、攻撃の意思がないことを伝えている。 目を細めて見つめる:満足感や幸せな気持ち。とてもリラックスしている。 目が半開きになっている:眠いとき、退屈なとき。 じっと見つめる:敵意や警戒心。相手に対して威嚇している。 じっと見つめて鳴く:何か要求があったり、誘ったりしている。 目をそらす:降参して攻撃されたくない。恐怖を感じている。 |
猫ちゃんの目の動きや瞬きに注目すると、猫ちゃんの気持ちがわかります。ぜひ猫ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでくださいね。
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