「でかい猫」といえばノルウェージャンフォレストキャット。メインクーンと並んで人気の大型の猫ちゃんです。
とっても穏やかで社交的な性格の猫ちゃんですが、その大きさゆえに猫首輪やハーネスのサイズが合うかどうか心配される飼い主さんが多いです。
実際にどれくらい大きくなるのか気になりますね。そこで今回は、ノルウェージャンフォレストキャットの体重や体長、成長過程など「大きさ」に注目して解説したいと思います。
ノルウェージャンフォレストキャットの大きさ
ノルウェージャンフォレストキャットは骨太で筋肉質、がっしりとしたボディは野生の風格を感じますね。とても大きな猫として知られていますが、実際にはどのくらいの大きさなのでしょうか?
がっしりとした大型の体型
猫ちゃんの体型は体の大きさや体格によって大きく6つに分類されています。
ノルウェージャンフォレストキャットは、最も体が大きく重量感のある「ロングアンドサブスタンシャル」。メインクーンやベンガルもロングアンドサブスタンシャルタイプです。
【猫の体型】
- オリエンタル(サイアミーズ、コーニッシュレックスなど)
- フォーリン(アビシニアン、ロシアンブルーなど)
- セミフォーリン(マンチカン、アメリカンカール、オシキャットなど)
- セミコビー(アメリカンショートヘアー、スコティッシュフォールドなど)
- コビー(エキゾチック、ペルシャなど)
- ロングアンドサブスタンシャル(ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーンなど)
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ノルウェージャンフォレストキャットの平均体重
ノルウェージャンフォレストキャットの成猫の平均体重は、メスは3.5~5.5kg、オスは3.5~6.5kgほどになります。メスよりもオスの方が大きくなり、なかには10kgを超える子もいます。
一般的な猫ちゃんの平均体重は3~5kgほど。1.5倍から2倍ほど大きく一般的な猫ちゃんとノルウェージャンフォレストキャットを比較すると、その大きさがよくわかりますね。
ノルウェージャンフォレストキャットの体長
ノルウェージャンフォレストキャットの体長(胸からお尻の長さ)は、30~45cmほどです。猫の平均体長は25~30cmほどなので、並んで比較するとふた回り以上の体格差があるかもしれませんね。
ヨーロッパラインとアメリカライン
ノルウェージャンフォレストキャットには「ヨーロッパライン」と「アメリカライン」の2つの系統があります。
ヨーロッパラインは野性的な顔立ちで、たくましく大きな骨格でしっぽが長いのが特徴です。アメリカラインは穏やかな顔立ちで少し胴が短く、華奢な印象です。
日本で暮らすノルウェージャンフォレストキャットは、ほとんどがアメリカラインだといわれています。
ノルウェージャンフォレストキャットの成長過程
一般的な猫ちゃんの約2倍の体重にまで成長するノルウェージャンフォレストキャットですが、子猫時代も大きいのでしょうか?
ノルウェージャンフォレストキャットの成長過程についてもまとめてみました。
成猫になるまで3~5年かかる
一般的な猫ちゃんは約1年で成猫になります。だけど、ノルウェージャンフォレストキャットは成猫になるまで3~5年かかるといわれています。なかには5歳を過ぎても成長を続ける子もいます。
ノルウェージャンフォレストキャットはゆっくりと成長する猫種です。生後6か月頃に避妊去勢手術を受ける猫ちゃんが多いですが、避妊去勢手術のタイミングについては獣医師によく相談しましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの体重推移
ノルウェージャンフォレストキャットも、他の猫ちゃんと同じように1歳くらいまでは急激に成長します。
生まれたときは約100gほど。一般的な猫ちゃんと同じくらいですが、なかには150g~200gほどで生まれる子もいます。
『日本と世界の猫のカタログ 2019年版』によると、生後1か月で500g、生後3か月で1,700g、生後6か月で3,000~5,500gにまで体重が増加していくようです。生後6か月で一般的な成猫の平均体重を超えてしまうんですね。
生まれて1年は短毛
もふもふの被毛をもつノルウェージャンフォレストキャットですが、実は子猫時代は「短毛」なんです。
生後半年から1年を過ぎたころ、全身の毛が伸び始めます。成長にあわせて毛が伸びてくることを「毛吹き」といい、ノルウェージャンフォレストキャットならではの特徴です。
ゴージャスな見た目になるのは成猫になるころ、3~5年かけて毛が伸び続けます。被毛の美しさを保つにはブラッシングは欠かせません。特に換毛期にはみっちり生えたアンダーコートがごっそり抜けるので、毛玉や毛球症には要注意。
ノルウェージャンフォレストキャットの体が大きい理由
ノルウェージャンフォレストキャットの起源は、8~10世紀ごろにバイキングがトルコの長毛猫を持ち込んだのが始まりとされています。
ノルウェーのあるスカンジナビア半島は寒さが厳しい環境。そんな土地で生き抜くために、体が大きく狩猟能力の高いノルウェージャンフォレストキャットが誕生したのでしょう。
ゴージャスな被毛は「ダブルコート」という2層構造で、水や脂をはじく外側の毛と密度の高い内側の毛で寒さから身を守っています。みっちりとした厚みのある被毛なので、実際の体格よりも大きく見えます。
体が大きくても運動神経抜群
ノルウェージャンフォレストキャットの名前の通り、ノルウェーの森で狩りをして生きてきた猫ちゃんです。
大きな体でも運動神経は抜群。木登りも得意です。完全室内飼いでもキャットタワーやキャットステップなどの周りを見渡せる場所を作ってあげましょう。
ただし、体重のある猫ちゃんなので、安定感があって頑丈なものを選ぶようにします。家具なども転倒防止の対策をしておくようにしましょう。
体が大きくても鳴き声は小さい
ノルウェージャンフォレストキャットは鳴き声が小さい猫ちゃんです。「キュルル」「クルル」など高い声で短く鳴くのが特徴。飼い主さんに甘えたいときに鳴くことが多いようです。
大きな体でかわいく鳴かれると、どんなおねだりでもOKしてしまいそうですね。
まとめ
ノルウェージャンフォレストキャットの大きさは個体差があり、育った環境や食生活によっても変わってきます。
ノルウェージャンフォレストキャットの成猫の平均体重はメスは3.5~5.5kg、オスは3.5~6.5kgほど。大きな子だと10kgを超えることもあります。猫トイレやベッド、キャリーバッグ、ケージなどは体の大きさにあわせて選ぶようにしましょう。
ぽぽねこの猫首輪はLサイズ(適合首周り17~23cm)、猫用ハーネスもLサイズ(胴回り約46〜50まで)ご用意しているので、ご購入の際は猫ちゃんのサイズを測ってみてくださいね。
ノルウェージャンフォレストキャットは3~5年かけてゆっくりと成長する大きな猫ちゃんです。運動量や食事量に気を配り、ノルウェージャンフォレストキャットらしい遊びができるような環境も整えてあげましょう。
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