【獣医師が解説】ノルウェージャン・フォレスト・キャットがかかりやすい病気とは?肥大型心筋症や肥満、関節炎など

【獣医師が解説】ノルウェージャン・フォレスト・キャットがかかりやすい病気とは?肥大型心筋症や肥満、関節炎など

ノルウェージャン・フォレスト・キャットはふわふわとした毛が特徴で、気品溢れる立ち振る舞いから「森の妖精」と言われており、人気猫種の上位にランキングしています。ノルウェージャン・フォレスト・キャットはいくつかの遺伝性疾患が確認されています。

今回は、ノルウェージャン・フォレスト・キャットがかかりやすい病気について解説します。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの特徴

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの特徴

ノルウェージャン・フォレスト・キャットは北欧のノルウェーが原産国です。もともとノルウェーの家庭で、ネズミ捕りとして飼われていた猫でしたが、1930年代に繁殖されるようになりました。ノルウェージャン・フォレスト・キャットは家猫の中でも大型の猫であり、大きい猫では10キロにもなることがあります。セミロングのふわふわした毛が特徴で、運動量が多いため筋肉質でがっしりしています。

性格はフレンドリーで賢い猫が多く、猫を初めて飼う人でも飼いやすい猫種です。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットがかかりやすい病気

ノルウェージャン・フォレスト・キャットがかかりやすい病気

ノルウェージャン・フォレスト・キャットは毛が長いため、毛球症を起こしやすい猫です。また、もともと運動量が多い猫ですが、十分に運動ができないと肥満になってしまい、関節炎や糖尿病の原因にもなります。さらに、ノルウェージャン・フォレスト・キャットはいくつかの遺伝性疾患が確認されています。

毛球症

ノルウェージャン・フォレスト・キャットは毛が長いため、毛づくろいの時に多くの毛を飲み込んでしまいます。飲み込んだ毛は、胃の中で毛球となり、嘔吐の原因になります。少なくとも1日2回ブラッシングをして、飲み込む毛の量を減らしましょう。

肥満

ノルウェージャン・フォレスト・キャットはネズミ捕りの仕事をしていたため、運動量が多く筋肉質な猫です。しかし、家の中で生活をしていると運動不足になりやすく、肥満になります。肥満になると、後述する関節炎や糖尿病にかかりやすくなります。フードをダイエット用フードに切り替えたり、フードの量を減らすなどの対策が必要です。しかし、過度なダイエットは猫に負担がかかるため、獣医師と相談しながらダイエットすることをおすすめします。

ストレスが溜まっても過食になり、肥満になるため、適度な運動も必要です。

関節炎

関節炎は肥満によって引き起こされます。ノルウェージャン・フォレスト・キャットはもともと大型なため、肥満になってしまうと体を支える関節に負担がかかってしまい、関節炎を起こしやすくなります。関節炎になると、動きたがらない、歩き方がおかしい、ジャンプを躊躇するようになります。関節炎の治療は、鎮痛剤により痛みと炎症を抑えてあげます。また同時にダイエットも必要になります。少しでも動きに違和感があれば、動物病院で診察を受けましょう。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は心臓の筋肉が分厚くなり、うまく収縮することができなくなる状態で、ノルウェージャン・フォレスト・キャットの遺伝性疾患として確認されています。肥大型心筋症になると、心臓の機能が低下するため、呼吸困難、開口呼吸、元気がない、食欲がないなどの症状が現れます。また、肥大型心筋症は心臓内に血栓ができやすく、血栓は後ろ足の動脈に詰まりやすい特徴があります。

動脈が詰まってしまうと、後ろ足が動かない、ひどく痛がる、肉球が冷たく紫色になるなどの症状が現れます。肥大型心筋症は症状なく突然死することもあります。治療は酸素投与や内服などの治療が行われます。血栓が詰まっている場合は血栓を溶かす治療も行いますが、治療中に亡くなることもあります。治療は一生涯する必要があり、定期的な診察や検査などで高額になります。

遺伝的な要因が強いため、予防することは難しい疾患です。症状がなくても、1年に1回以上の健康診断や心臓の検査をすることをお勧めします。

ピルビン酸キナーゼ欠損症

赤血球にエネルギーを供給する、ピルビン酸キナーゼが不足する病気です。赤血球が壊れやすくなるため、貧血になります。無症状なこともありますが、あまり動きたがらないなどの症状が出ることがあります。

遺伝性の病気のため、診断には遺伝子検査が用いられます。ストレスが症状を悪化させるため、ストレスの少ない生活を送ることが重要です。また、貧血がひどい場合は輸血をしたり、赤血球を処理する脾臓を摘出することがあります。予防はできないため、普段と様子が違えばすぐ動物病院を受診しましょう。

グリコーゲン貯蔵症(糖原病)

糖原と呼ばれているグリコーゲンは、体に必要なエネルギー源の一つであり、肝臓や骨格筋に貯蔵されています。エネルギーが必要になると、グリコーゲンからグルコース(血糖)に変えられ、エネルギーとして使われますが、糖原病はグリコーゲンからエネルギーを作り出すことができなくなります。その結果、低血糖、昏睡、筋肉の低下、肝臓の腫大などが起こります。

糖原病はノルウェージャン・フォレスト・キャットの遺伝性疾患として報告されており、グリコーゲンを利用する酵素の遺伝子に異常があると考えられています。糖原病の治療法、予防法はありませんが、健康診断などで肝臓の異常などで偶然発見されることがあります。

まとめ

まとめ

ノルウェージャン・フォレスト・キャットは大きくて性格もフレンドリーで、飼いやすい猫種として人気があります。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットには肥大型心筋症などの遺伝性疾患が確認されており、治療が長期間必要であったり、治療法が確立されていない病気もあります。しかし、毛球症、肥満、関節炎は日常生活で飼い主さんが気を付けてあげることで、予防することが可能です。ブラッシングや体重管理をしっかりと行い、年に1回以上の健康診断を受けることが大切です。


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