猫ちゃんと暮らしていて、幸せを感じる瞬間はどんなときですか? たくさんあると思いますが、「猫ちゃんと腕枕で寝ること」をあげる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ゴロゴロと喉を鳴らす猫ちゃんとの添い寝、うれしい気持ちでいっぱいになりますね。腕が痛くても、朝まで添い寝をしていたくなります。
猫ちゃんはどうして腕枕が好きなのでしょうか? 猫ちゃんが腕枕をしたがる理由や心理について解説します。
腕枕が好きな猫の心理
「うちの子は布団に入ってこない」「布団に入ってくるけど足元にしかいない」など、猫ちゃんによって寝る場所の好みは様々です。まずは腕枕が好きな猫ちゃんの心理を考えてみましょう。
腕枕好きは甘えん坊
腕枕が好きな猫ちゃんの心理は、「子猫気分で甘えたい」というもの。
これは完全室内飼いの猫ちゃんに多く見られる行動で、飼い主さんに守られている環境のため、いつまでも子猫気分が抜けないようです。甘えたい気持ちが強い子ほど顔の近くで寝たがります。
腕枕でなくても、背中をくっつけて寝る、股の間で寝る、足元で寝るという子も飼い主さんを信頼して甘えているサインです。
腕枕で寝るかどうかは猫の性格次第
猫ちゃんの寝る場所は猫ちゃんの好みによります。暑がりで布団が苦手な猫ちゃんもいれば、寝るときはひとりになりたい猫ちゃんもいます。
腕枕をしないから飼い主さんを信頼していないということではないので心配しないでくださいね。
猫が腕枕を要求する理由
猫ちゃんに腕枕をせがまれるとうれしい気持ちになりますね。前述の通り、子猫気分で甘えたい、信頼している相手とくっついて寝たいという心理が働いています。
それをふまえて、猫ちゃんが腕枕を要求する理由について解説します。
飼い主さんに甘えたい
外で暮らす猫ちゃんの場合、生後6か月頃には親離れをします。だけど完全室内飼いの猫ちゃんは親離れをする必要がありません。
そのため、いつまでも子猫時代のような甘えたい気持ちが残っている子もいます。ママに甘えるように、飼い主さんともくっついて寝たいと思うのは自然なことですね。
ママが子猫を毛づくろいするように、やさしく声をかけながら撫でてあげましょう。
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温かいから
寒がりな猫ちゃんは、温かいからという理由で腕枕を要求している可能性もあります。暑い夏は嫌だけど、寒い秋冬だけはくっついて暖を取りたいと思っているのかもしれません。
信頼しているから
ママと子猫、きょうだい猫同士、仲良しの猫同士がくっついて「猫団子」で寝る姿はよく見かけますね。猫ちゃんは信頼している相手にくっついて寝ることで安心感を覚えます。
飼い主さんに腕枕を要求したり、飼い主さんにくっついて寝るのも信頼の証です。
なかには飼い主さんの顔にお尻を向けて寝る子もいますが、嫌がらせをしているのではなく、これも信頼の証。危険な背後を信頼できる飼い主さんに守ってもらおうという理由があります。
縄張りを主張しているから
猫ちゃんはお気に入りの場所に自分のニオイをつけて「縄張り」を主張します。
猫ちゃんの額や顎の下には臭腺(しゅうせん)があり、柱や壁にこすりつけることで縄張りアピールをします。それと同じように、腕枕で寝ることで大好きな飼い主さんにマーキングをしていると考えられます。
猫ちゃんの「大好きだよ」の気持ちの現れですね。
猫が腕枕を要求してこない理由
腕枕を要求してこないからといって、猫ちゃんが飼い主さんのことが「嫌い」「信頼していない」ということではありません。
あくまでも猫ちゃんの好みや性格によるところが大きいです。
「暑いから」「ひとりで寝たいから」という理由のほかに、「飼い主さんの寝相が悪い」「スマホのアラームが怖い」「寝室は同居猫の縄張りだから」などの理由もあるかもしれません。
愛猫と腕枕で寝たいからといって、無理に腕枕をしたり、布団に引っ張りこむのはNGです。きっと腕枕以外の方法で愛情表現をしてくれるはずなので、信頼関係を壊さないようにしましょう。
猫ちゃんの気持ちは、猫ちゃんの行動からもわかるかもしれません。以下の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
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猫と腕枕で寝るコツ
とはいえ、猫ちゃんとの腕枕は憧れるシチュエーションですね。猫ちゃんの習性をうまく利用すれば、すんなり腕枕ができるかもしれません。
まずは、枕の近くに猫ちゃんのベッドを置くことからはじめて、少しずつ距離を縮めてみましょう。布団で寝れるようになったら、布団でトンネルをつくって中に入りやすいようにしてみます。
布団がリラックスできる場所だとわかれば、自然と腕枕で寝られるかもしれませんね。
まとめ
猫ちゃんにとって、飼い主さんの腕枕で寝ることは「愛情」「信頼」の気持ちの現れです。
腕のなかで猫ちゃんがゴロゴロと喉を鳴らし、温もりを感じながら眠る……。飼い主さんにとってもこの上ない幸せな時間ですね。腕がしびれても、寝返りが打てなくても我慢したくなります。
なかには腕枕が好きじゃない猫ちゃんもいます。腕枕とは別の形で愛情や信頼の気持ちを示してくれるはずです。へそ天で寝ている姿や足へのスリスリ、甘えたような鳴き方など、猫ちゃんの「好き」のサインは様々です。
猫ちゃんの気持ちを想像しつつ、楽しい時間を過ごしてくださいね。
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