しなやかなボディにシルバーの毛並み、口角の上がった愛嬌のある顔が人気の猫ちゃんといえばロシアンブルー。
優雅な身のこなし、気品に満ちた姿から「ロシアの貴公子」「アークエンジェルキャット」とも呼ばれる猫ちゃんです。
細身で小柄なイメージがありますが、実際はどのくらいの大きさなのでしょうか? 今回はロシアンブルーの平均体重や体長など、気になる「大きさ」について解説したいと思います。
ロシアンブルーの大きさ
ロシアンブルーの毛色は青みがかったグレーですが、猫ちゃんのこの毛色のことを「ブルー」といいます。
シルクのようになめらかで、つややかな光沢のある被毛はとっても優美。エメラルド色の瞳にも見惚れてしまいます。
そんなロシアンブルーの魅力を引き立てているのは、手足が長くスリムなボディです。体重や体長はどのくらいなのか、平均的な猫ちゃんと比較してみましょう。
細身だけど筋肉質なボディ
ロシアンブルーは、長い手足とスリムで筋肉質な体型が特徴の「フォーリン」に分類されています。アビシニアンとソマリも同じフォーリンタイプの猫ちゃんです。
ロシアンブルーの平均体重
ロシアンブルーの成猫の平均体重は3~5kg。一般的な猫ちゃんと同じくらいの体重の猫ちゃんです。手足が長くて筋肉質な体型のため、実際の体重よりも小柄に見えることもあります。
ロシアンブルーの体長
ロシアンブルーの体長(胸からお尻の長さ)は約35~45cm。一般的な猫ちゃんは30cmくらいなので、「しゅっとしたスタイル」の猫ちゃんということがわかります。
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ロシアンブルーの成長過程
透き通るようなエメラルドグリーンの瞳が印象的なロシアンブルー。
子猫のころは「キトンブルー」といわれる淡い青色の瞳をしています。成長とともに、美しいエメラルドグリーンに変化していくというわけです。
また、生後3か月頃のロシアンブルーは1~1.5kgほどで、まだまだ子猫らしい体型。毛もぽわぽわしています。
生後6か月ころには2.5~4kgまで成長し、少しずつロシアンブルーらしいシルキーな被毛に。ゆるやかに成長しながら、おおよそ1歳ころにはロシアンブルーらしいスレンダーな体型や骨格が完成します。
ロシアンブルーを飼うときの注意
ロシアンブルーは身のこなしがとても軽やかで、高いところへのジャンプやダッシュも難なくこなします。
ただし、とてもおとなしい性格で、あまり積極的に動くことはありません。運動不足から「肥満」が心配になる猫ちゃんです。
じっとしていることが多いので、積極的に遊びに誘ってみましょう。ロシアンブルーは「飼い主さんラブ」な性格なので、飼い主さんといっしょなら楽しく遊んでくれるはずです。
また、適切な食事量を守ることも大切です。
いつでも自由に食べられるように「置き餌」をする食事スタイルは肥満の原因になってしまいます。時間を決めて、適量のフードをあげるようにしましょう。
日頃から肥満度チェックを
猫ちゃんの適正体重は1歳のころの体重が目安になります。定期的に体重測定をして、太りすぎていないかをチェックするようにすると安心です。
また、「ぱっと見」の体型の変化で肥満度をチェックする方法もあります。
「BCS(ボディコンディショニングスコア)」といって、猫ちゃんの外見や体を触ったときの感触で肥満度をチェックする方法です。
ロシアンブルーは「スリム体型」の猫ちゃんなので、「コロコロしている」「くびれがない」というときは、適正体重をオーバーしているかもしれません。
【引用】 |
健康のためにはダイエットが必要ですが、急激なダイエットはNGです。適切な「食事」と「運動」を心がけ、1年以上かけて適正体重に近づけていきます。
猫ちゃんの体格によって適正体重は大きく異なるので、できれば定期的に動物病院で健康診断を受けるようにしましょう。
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まとめ
にこっと笑ったような「ロシアンスマイル」の表情、シルクのような美しいブルー被毛、エメラルドグリーンの瞳など、愛され要素の満載のロシアンブルー。
成猫の平均体重は3~5kgと標準的な大きさの猫ちゃんです。ただし、手足が長く、スレンダーな体型をしているので、実際の体重よりも小柄に見えることもあります。
おおよそ1歳で成長が止まり、ロシアンブルーらしいスリムな体型と美しい被毛が完成します。太りやすいという一面もあるため、1歳以降は「食事」と「運動」に注意が必要です。
おとなしい性格で、飼い主さんの膝の上が大好き。ずっと撫でていたい気持ちをぐっとこらえて、飼い主さんから積極的に遊びに誘ってみてくださいね。
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