こんなに可愛がっているのに外に出たがる猫の脱走問題

こんなに可愛がっているのに外に出たがる猫の脱走問題

はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。猫狂でミニマリストの阪口ゆうこです。

猫と暮らしはじめて4年。控えめに言って幸せでしかない毎日を過ごしています。

朝起きてリビングに入ると、にゃあにゃあ(メシくれ)と、擦り寄ってくる黒猫のおかかと白猫のルル。

ごはんが終わると満足気にゆっくりと毛繕いをします。しばらくすると、今度はおもちゃを口に咥えて(遊べと)足元へ。アクロバティックに転がりながら遊んで食後の運動を終えたら、ソファにドカッと寝そべり朝寝。

午前中はこれでもかというくらいにぐうぐう寝て、お腹が空いたらまた、にゃあにゃあ(メシくれ)アゲイン。そして、またおもちゃをぶん回して遊んでソファで再び夕方までぐうぐう。

なんて悠々自適。

我ながら、猫ズが快適に過ごせるように大事にできていると思う。ちゃんと定期検診もして、太らせることもなく、先生にも健康状態は毎回OKをもらえてる。

なんて悠々自適。

なのにね、この黒い方のお方…めっちゃ逃走するんですわ。

好きあらば逃げようとする我が愛猫

黒猫が我が家を脱走したのは何回だろう。この4年で3回くらいは脱走を試みている。

初めて脱走したのはまだ我が家に黒猫しかいなかった1年目。輝かしい第一回目は、私がキッチンの勝手口からゴミを出そうとしていた時。

その時のことはよく覚えている。我が家には家の外に大きなゴミ箱があって、家の中で発生する缶やペットボトルは、いちいちその外の大きなゴミ箱に移すスタイルにしている。その日は勝手口に置いているサンダルが前夜の雨で濡れていて、どうにかサンダルを履かずに、手を伸ばしてゴミ箱にゴミを投げ入れることができないかと、ズボラを試みたのだ。

もう少しで届きそう…。そう思った瞬間足が滑り、私はかなり派手に前に倒れた。その時だった。背中にタタッと身軽な何者かが乗りあがった感触があった。そして次の瞬間には、顔を上げた私の頭上を大きく雄大に跳ぶ愛猫がいた。太陽と重なったその姿はまさにPUMA。今も目に焼きついていて、スニーカーを買いにいくとフラッシュバックする。

好きあらば逃げようとする我が愛猫

猫は私を飛び越えて華麗に着地し、「あ、外に出ちゃった」というような顔を、両膝をモロに打ちつけて半泣きになっている私に向け、こう着状態に陥った。

そして、こっちにおいで・・!と手を動かした瞬間に、猫はお隣の敷地へピャーっ。

猫が好きな人にはわかる感覚だと思うのだが、こちらが少しでも動くと、猫は危機感を感じて韋駄天でピャーっと逃げるのだ。

その後、お隣さんにお願いをして庭へ入らせてもらい、お隣の夫婦と息子と私の4人がかりで猫を挟んで追い込み無事に捕獲。お隣さんが膝がズタボロだった私にえらく引いてたのも今となってはいい思い出だ。

そもそもなんで逃げるんだよ

そもそもこんなに大事に可愛がってんのになんでこんなに、隙あらば外へ逃げてやろうなんて発想になるのか。調べてみたので書こうと思う。

そもそもなんで逃げるんだよ

ストレスが溜まっているから説

猫はもともと、太陽の光を浴びて過ごすのが大好きな動物。屋内で退屈な思いをしていてストレスが溜まっているために外に出たがるのではないかといわれている。

刺激が欲しい説

いつも窓の前に張り付いて外を眺めている猫は少なくないと思われる。その中でも好奇心が旺盛な性格であれば、外の世界に興味を持つのは必然なのかもしれない。

ハンターの血が騒ぐ説

ハンターとしての本能を持つ猫、外で鳥や虫などの動く獲物を見てしまうと、飛びかからずにはいられないのだとか。狩猟の血には抗えないらしい。

それ以降はただの不注意としか言えない

1回目の脱走で感じたのは、このまま家に帰らなくなったらどうしよう。そんな思いばかりが頭を支配していた。「家猫は外では生きていけない」そう教わっていたから。

それ以降はただの不注意としか言えない

でも、第一回目の脱走では、おかかも脱走ビギナーということもあって、お隣さんの庭木の下でうずくまるだけで、あっさり捕獲に成功した。だから、外に出たからといって、うちの猫は外を満喫しようなんて気がないんじゃないかと思った。

しかし、そんなことはなかった。本当に全然なかった。

彼はその後も果敢に脱走を試みたのである。

その後も、勝手口を開けるたびに、おかかは小走りで近寄ってきた。

その後も、勝手口を開けるたびに、おかかは小走りで近寄ってきた。

2回目の脱走も同じ勝手口からで、行き先はお隣さんの庭だったが、明らかに「前回の失敗を踏まえて」と言わんばかりに彼は動いた。低い庭木の下をいたずらに動き回り我々を撹乱した。無論、捕獲には初回よりも時間がかかった。

3回目に関しては、窓が全開という凡ミスで猫が脱走した。おかかが逃げたことに何十分も気づかなかったのでとにかく焦ってパニックになった。

でも、うちの駐車場にいた。

うちの車の下にいたおかかは、道路を行き交う車に恐れ慄いて震えていた。

それを見て、これは本当に飼い主が気をつけてやらないと、簡単に生きる死ぬの問題になると思って心から反省した。

可愛ければ外出は許すまじ

最後の窓全開凡ミス脱走からは深く反省をして予防策をとることにした。

勝手口を開ける時も、窓のシャッターを開け閉めする時も、家族の誰かにおかかを抱っこしてもらう、もしくはリビングから廊下へおかかを出すことにしている。確実な方法をとらないと、脱走を繰り返そうとする彼に、本当に怖い思いをさせてしまう可能性が高いことを実感したからだ。

可愛ければ外出は許すまじ

近所のホームセンターに猫砂を買いにいくたびに、レジ横の「探しています」のコーナーを見るのだけど、今もたくさんの迷子の犬や猫が怖い思いをしていると思う。家で悠々自適な生活をしていたのだから、ごはんに困り、寝床に困り、外で怖い思いをしているのかもしれない。

本当に可愛いと思うのならば、飼い主が気をつけることが大事だ。

本当に可愛いと思うのならば、飼い主が気をつけることが大事だ。

ちなみに・・、うちの猫ズの白担当のルルちゃんは、おかかよりも野良歴が長いにも関わらず、一切外に興味がなく、家の外に出ようなんてことはしない。

むしろ「もう絶対、外猫なんかに戻らない」という強い気持ちがあるのか、「なんでそんなに外に出たいんや」と言わんばかりに、毎日窓の外をねっとりと眺める「外に出たい願望ダダ漏れ」のおかかに冷ややかな目線を向けている。

そんなルルちゃんは今日も、朝から食べて遊んで寝て甘えてを繰り返し幸せそうにゆるゆると過ごしている。


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