はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。猫狂でミニマリストの阪口ゆうこです。
最近はありがたいことに仕事と家事に忙殺されて…。振り返ってみたら「1時間も自分の時間なかったんですけど!」みたいな日もある。
そんな時に考えるのが「ああ!ここから逃げ出しちゃいたい」。
うちの猫は、多忙を理由にそんなこと考えてるとは思えないが、私よりも脱走を夢見ているようだ。
窓際で「開けろ〜」と鳴く姿や、ドアをガリガリと引っ掻いている姿を見ていると、ただでさえ忙殺されているのに脱走なんてされたら唯一の1時間休憩すらなくなりそうだと危機感に襲われる。
ということで、今日は我が家の脱走対策を書こうと思う。
うちの猫は2匹いて性格も全然ちゃうんです
うちには白猫と黒猫がいる。どちらも野良出身だが、早くから我が家にいて温室育ちである。同じ条件の猫でも全然性格が違うところが面白い。
黒猫は何事にも興味深々で、常に目を光らせている。スーパーから帰宅すれば、小さな頭をエコバッグに突っ込んで買い物チェックが必ず入る。
我が家に来客があれば、終始超至近距離で舐めるようにゲストの顔を見ている。
暴れん坊で、こちらがちょっかいを出すとスーパー蹴り蹴りをお見舞いされる。
朝はルーティンと称して運動会に努める。部屋の端っこから端っこまでシャトルランを繰り返すので、舞い上がる埃と猫毛の中で我々人間はごはんを食べている。
今回紹介する脱走対策はこちらの黒猫の脱走に対しての対策だ。
こんなに大事にしているのに、なぜだか脱走願望が強い。
対して、もう1匹の方の白猫はおとなしい。「おしとやか」という言葉が当てはまる。争い事が嫌いで、滅多に取り乱したりしない。キャットタワーや冷蔵庫の上で優雅に静かに過ごすことを好んでいる。
ここまで書いておいて気づいたのだが、シンプルに「黒猫の真逆」と言った方が伝わりやすいようにも思う。
黒猫のことを若干馬鹿にしている気もしていて、「外になんか出るわけないじゃない」といった冷ややかな目で、「いつか外に出てやる!」と鼻息の荒い黒猫を見ている。
外に出たがるシーン
黒猫には決まって外に出たがるタイミングがある。それはいわゆる、人間の気が緩む瞬間だ。以下は、日常に潜む「脱走チャンス」。それと合わせて対策方法も書こうと思う。
ゴミを捨てに行くとき
裏庭に大きなゴミ箱を置いているために、毎日勝手口を開ける。
この瞬間も油断は大敵だ。「あ、僕も出ますね〜」みたいな日常のテンションで駆け寄ってくるのだ。出すわけないだろ。
歴代の脱走ではこの勝手口からの脱走がいちばん多いため、扉を開ける時に筆者はひどく緊張する。
振り返ってみればいちばん最初に脱走した時もここからだった。猫が出ないように焦ってサンダルを履こうとしたら、勝手口で派手に転けてしまった。
あろうことか黒猫は膝を痛めた筆者の真上を飛び越えて脱走したのである。その無慈悲な姿にはひどく困惑した。
この脱走防止策は極めてシンプル。
家族の誰かに猫を抱っこしてもらうのがいちばん確実だ。「やめろ!はなせ!我をここから解き放て!」と言わんばかりに黒猫は暴れる時もあるが、前科があるので当たり前である。
それ以外で裏庭に用事がある時は、玄関から裏庭にまわる、もしくは家族が帰宅するまで諦める、だ。
改めて文字にして思う、なんて潔いのか。
朝、洗濯物を干すとき
朝、洗濯物を干すために掃き出し窓を開ける瞬間は、注意が必要だ。
黒猫は音を消して背後から近づいてくる。
このシーンでも家族に抱っこしてもらうのがいちばん早いのだが、ひとりの時も解決策はある。
同じ時間にごはんの時間を設けてやるといい。ごはんを食べるのに必死で、全然近づいてこないからだ。食い意地万歳。
まずは洗濯物にハンガーを通しておく。
最短時間で干し終えられるように、重ねておく。
このタイミングでごはんを与える。
それでも油断はならないので、ノールックで物干しをする上に「半身の姿勢」だ。猫に背中を見せてはならない。
猫飼いは洗濯物を外干しするのも必死である。
出かける時
リビングから玄関に通じるドアにも注意が必要だ。
黒猫は出かける雰囲気を察知する能力がある。
バッグを持った時、コートを着た時、そして朝に関しては筆者以外の家族3人が会社や学校に出かけるので、その都度鼻がひっつく勢いでドアに近寄り、ニャオニャオと激しく鳴きながら出たがるのだ。
さて、一回この辺で書いておきたい。
なんでこんなに可愛がっているのにそんなに脱走したいのか。
ああ、ちょっとスッキリした。
出かける時の脱走防止策は以下である。
あまりしつこいようならいっぺん玄関に出す。これだ。
そして読者様に一度見てほしいのだが、玄関に出られた時の黒猫はなぜだか激しい。終始地面に体をこすりつけるのだ。これを一旦やると脱走願望は少し落ち着く。
コネコネ
ズリズリ
にゃおーん
改めてなんなんこれ。
脱走は家の中でも
我が家は、外だけでなく家の中であっても入ってほしくない部屋がある。それは寝室だ。
昔は一緒に布団の中に入ったり、漬物石のようにお腹の上に寝かせたりと、添い寝ならぬ添い猫ライフを楽しんでいたが、やめた。
「睡眠障害」という深刻な問題が、添い猫の温もりや柔らかさ等あらゆる幸せを凌駕したのが理由だ。
猫にお腹の上で漬物石化されると寝返りがうてなくて、翌朝は体がバキバキに痛くなる。深夜に、遊べと起こされる。
断ったらめっちゃ走る。
控えめに言ってヤンキー気質がエグい。
そこで、夜はリビングから猫が脱走しないように工夫をしている。
引き戸なので、猫が本気を出すとドアを開けてしまうのだが、ホームセンターで見つけた198円の「ドアストッパー」でドアが開かないようにしている。
最初はベビーゲートみたいな柵のような仕様のものや、ネットのようなものを検討したが、猫が通りにくいものは人間も通りにくい。
子どもが赤ちゃんだった頃、同じようなアイテムを使って日々イライラしていた時の記憶が蘇る。
上記の理由と同じレベルで、大きなアイテムを買うのも、お金がかかるのもどっちもヤダということで脱走アイテムを買うのを躊躇っていたところ、猫砂を買い付けに行ったホームセンターでこちらを発見した。即買いだった。帰りはスキップだった。
今は猫がリビングから脱走して睡眠を妨げにくることもなく暮らしている。
「ミニマリストでよかった」の前に「ケチでよかった」である。
このように、猫の脱走防止策には数々の心得がある。
というのも、猫にとっては外は危険でいっぱいだから。万が一も戻ってこないことを考えると不安で震えるので、対策はやりすぎているくらいがいいのかもしれない。
家族がいれば、おさえておいてもらうのがいちばん確実なのだが、いつも誰かがいるわけでもないから工夫は考えておいた方がよい。
猫飼いの皆さんの参考になれば嬉しい。
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