【擬態の達人】黒猫「おかか」と暮らす

【擬態の達人】黒猫「おかか」と暮らす

はじめましての方も、はじめましてじゃない方もこんにちは。

猫狂でミニマリストの阪口ゆうこです。


この肩書き…やや矛盾していますね。

猫との暮らしは「ミニマル」とはいきません。

毛も抜けるし、モノも落とすし、大暴れの時は手もつけられないし、ひかめえにいって「派手」です。

でも、そんな猫のすべてを受け入れることで、私は「真のミニマリズム」に近づいているのかもしれません(言い訳)。


さて、今日の主役は、我が家の黒猫「おかか」です。

その黒さ…ステルス級

黒猫と暮らして気づいたことがあります。

それは、「そこにいるのに、見えない」という新感覚ホラーの存在だということ。


我が家の「おかか」は、ただの猫ではありません。

擬態の達人であり、光を吸収し、影に同化し、家族を脅かします。

ある種、異能持ちの生き物です。

その黒さ…ステルス級

保護猫への一目惚れ

以下は余談すぎて恐縮ですが、一旦聞いてください。


おかかは元野良猫でした。

近所の動物クリニックのインスタグラムの投稿で、保護猫として紹介されていたのを見て、私は無意識のままコンタクトをとっていました。


まだ名前もついていない、小さな黒い塊の写真。

にもかかわらず、私の中のなにかが直感しました。


「これはうちの猫だ」と。


根拠はないが、確信だけはあった。

そして即で面会予約をしました。


小さな3匹の黒猫兄妹。

初対面で抱っこした瞬間、出べそで、その部分だけが白いおかかに「うちの子決定」と脳内で札が上がりました。


冷静なフリはしていましたが、内心は目がハートのアニメ状態。

猫にはバレていたと思います。

たぶん、「この人、落ちたな」と。


かくして、真っ黒なモフモフが我が家の一員となったのでした。

かくして、真っ黒なモフモフが我が家の一員となったのでした。

洋服に擬態する黒い影

で、このおかかが、本当に見えない。


朝、急いで着替えようと床に置いたはずの黒いTシャツに手を伸ばした瞬間「ニャッ!」と文句を言われる。


おかかがTシャツの上で一体化して寝ていたのです。

こちらも心臓バクバクしてびっくり。


あの柔らかい毛並みとぬくもりは、ノールックで触るといまだに「ドキ一!!」っとします。

でも、目は確実に覚める。



最初のうちは驚くだけでしたが、最近では「これはおかかによる擬態ゲームなのでは」と思い始めました。

気づかれなかったら1点、尻もちつかせたら2点、鳴き声を出さずに逃げきれたらボーナス。


たぶんTシャツに擬態した日も、叫んだ私を見て、心の中でガッツポーズしてたと思う。

たぶんTシャツに擬態した日も、叫んだ私を見て、心の中でガッツポーズしてたと思う。

暗闇に浮かぶホラーな瞳

そして本当に怖いのは、夜中。


眠気まなこでトイレへ向かう途中、なんとなく空気の流れが違う気がして足を止めた。

そこで目が合うのです。


真っ暗な廊下に、ふたつの光。


ホラー映画の導入シーンみたいで、本能的に「ひぃ!」と叫びそうになるのを、なんとか理性で押さえる深夜帯。


せめて声を出してくれと思う。

「ここにいますよ〜」くらい言ってほしい。

深夜にいちばん怖いの、猫かもしれない。

そして、ここでも目が覚めてしまう…。

暗闇に浮かぶホラーな瞳

ゴミ袋とトートバッグと私

日中だって安心できません。


ある日、娘が黒いゴミ袋を横目に言いました。

「おかかかと思った!」。


うん、気持ちはわかる。

でも袋なんです、それ。

中身はゴミ一択です。


私も一度、黒いトートバッグに向かって延々と話しかけてたことがありました。

「おかかちゃん今日暑いねぇ。すぐに夏になりそうねー」と、優しく。

当然返事はなく、ただファスナーが冷たく無言で返してきただけ。


反対方向からぬうっと近寄ってきたおかかを見て、真顔になったのは言うまでもない。


こうなるともう、何が猫で、何がただの布か、よくわからなくなってくる。

もう「黒」だったらなんでも可愛いのかもしれない。

もう「黒」だったらなんでも可愛いのかもしれない。

 記録に残りにくい黒猫

さらに追い打ちをかけるのが、カメラ問題。

黒猫は写真に写らない。

これ、誇張じゃなくマジです。


スマホを構え、明るさを上げ、連写しても、「何か黒いものの気配」しか映らない。

あまりにも背景と同化するので、もはや心霊写真のレベル。

黒いベンチに横になっていると、擬態の極み。

同居猫の白猫「るるちゃん」といると、主役はすべて持っていかれます。

同居猫の白猫「るるちゃん」といると、主役はすべて持っていかれます。

SNSでは、ふわふわの猫たちが可愛く映ってるけど、我が家の猫アカウントは「黒い抽象画の記録」です。

それでもたしかに存在している

そんなわけで、家族全員がじわじわと「黒すぎて見えないおかか」に振り回されています。

でも最近、思うんです。


おかかは派手に甘えたりはしません。

構ってほしいとも、あまり言いません。

でも、ふと気づくと横にいる。

黙って、じっと見ている。


影のように、ぬるっとそばにいる。


猫って、見えてるうちは存在感あるけど、見えなくなったとき、むしろ強烈な「気配」になるんですよね。

猫って、見えてるうちは存在感あるけど、見えなくなったとき、むしろ強烈な「気配」になるんですよね。

姿はないけど、ぬくもりがある。

触れられなくても、安心感がある。


擬態は、そばにいるための技術。

そう思うと、ちょっとだけうらやましくなります。


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