人間と同じで猫にとっても、歯は大切。でも、ケアを心がけていても愛猫の歯を残すことはなかなか難しいものですよね。我が家のコタロウは、現在、11歳。2本の犬歯が抜けてからというもの、唇に歯がひっかかったり、口がへの字になったりするなど、不安になる変化が見られるようになりました。
2本の犬歯が抜けた愛猫コタロウ
猫だって、歯磨きが大事。そう知ってはいても、愛猫に歯磨きをさせることって、なかなか難しいものです。
特に、小さな頃から歯磨きを習慣化していない子の場合は難易度がより高い。大人になってから「歯磨きをさせてよ~」とお願いしても「ヤダよ!」って感じで、させてくれない子も多いように感じます。

コタロウは、子猫の時からやんちゃな性格でした。その前に迎えた子猫が亡くなってしまったので、動物保護団体の方が私の心を気遣って「とにかく丈夫で元気な子を…」と考え、選んでくれた子だったからです。
歯磨きをしようとすると大暴れ。指にガーゼなどを巻き付けるという方法で口腔ケアをするのも困難でした。そうなると、「歯磨きをさせたい自分」と「押さえつけてでも歯磨きをさせるのはどうなのかと思う自分」の闘いになります。

結局、私は「ストレスがかかってしまっては、心の健康によくないな…」と思い、歯磨きを断念。せめてもの思いから、デンタルケア系のおやつをあげるようになりました。
でも、やっぱりデンタルケア系のおやつで口腔ケアをするのには限界があるように感じたし、人間と同じで猫も生まれ持った歯の強さには個体差があるように思った。コタロウは多分、歯がそんなに強くないタイプ。

2023年秋、ご飯を食べた後に手で口元を掻き、何度も口をクチャクチャしたことから口の中の異変を疑い、動物病院へ。右上の犬歯に痛みが出ており、歯茎が腫れていることが分かりました。

炎症を抑える注射を打って、腫れが引くか様子見したものの、結果的によい効果は出ず…。結局、右上の犬歯を抜きました。
その後は特に目立った異変もなく、元気に日々を過ごしてくれていましたが、2~3年ほど経った頃でしょうか。ある日、ふとコタロウの口の中を見ると、左上の犬歯がないことに気づきました。

シニアの場合は自然に歯が抜けることもある。そう知ってはいたものの、「抜けるまでの間、痛くなかったんか?気づけんくて申し訳ない…」と大反省しました。
2本の犬歯が抜けたことで現れた“異変”
実はもう1本の犬歯が抜けたことに気づいたのは、コタロウに“ある異変”が見られたからでもありました。ふとした時、人間でいう唇の部分に左下の犬歯がひっかかっていることが増えたのです。

初めて見た時は、「なんで、そんなとこに唇がひっかかってんの!不器用さん!」と笑いごとで済ませてしまいましたが、その日以降も犬歯が唇に数秒間ひっかかるという状態を何度も目撃。これは、口の中に異変が起きてるのではないかと思いました。
あと、同時期、帰省した姉から「なんか、コタ、しゃくれてない…?」と言われたことも異変を自覚するきっかけに。たしかに横から見ると、前よりもしゃくれてるような気がするし、口が「への字」になることもある…。

これは、動物病院で相談したほうがいいかも。やっと、そんな危機感を抱きました。
“食事のトラブル”が目立つときは治療を検討
獣医師に相談した時、まず聞かれたのは食事の話。幸いコタロウは食欲が落ちていませんでした。への字口などの異変が見られてもモグモグ食べてくれたので、相談の結果、特に治療などはせず、様子見し続けることになりました。

ただ、食欲不振が見られたり、ご飯を食べなくなったりした場合はすぐに来院したほうがよいとのこと。コタロウは骨格が太いガチムチ系のため、体重が少し多めなのですが、そうした子が食欲不振になると、一般的な猫よりも短い日数で「肝リピドーシス」が引き起こされやすいのだそうです。
猫の肝リピドーシスとは食欲不振、絶食状態となることで発症する肝臓疾患。命に関わることもあります。

実際、知り合いの猫飼いさんに話を聞いてみると、歯が抜けた→嚙み合わせの問題からか痛みを感じて食欲不振になった→嚙み合わせを考慮して健康な歯も抜歯…というケースもありました。
猫の歯は「抜けたから大丈夫!」ではなく、抜けてからも食欲などを慎重に観察し、異変に早期対応できるようにしておく必要があるのだと学びました。

ちなみに、先天的な骨格の異常や遺伝、乳歯が抜けなかったことなどによる「不正咬合」の場合は、早急に獣医師へ相談することをおすすめします。
不正咬合とは、本来なら正しく噛み合う上下の歯の位置がずれてしまっている状態のこと。歯肉などに歯が食い込むと、潰瘍や炎症が起きると言われています。

乳歯は“自然に生え変わるもの”と思いやすいですが、生え変わりの時期には口の中をチェックする機会を設けるのもよいかもしれません。
人間と同じく、猫にとっても歯は大切。健康的に維持できる方法を考えるのはもちろん大切ですが、抜けた後のフォローもできるように知識を得ておくことも同じくらい重要なのかもしれません。






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