「好みを知るって大変だ…」 猫って“ナデナデの力加減”にこだわりありすぎない?

「好みを知るって大変だ…」 猫って“ナデナデの力加減”にこだわりありすぎない?

多頭飼いをしていると、「猫の個性ってホントに様々やな」としみじみ思うもの。中でも、私が一番「個性ありすぎんか?」と感じたのは、おキャット様が求める“ナデナデの力加減でした。

今回は誰得な情報ですが、我が家の3ニャン(※御三家と敬ってもいい)が好む撫で方を赤裸々に明かしちゃいます。

「ツンツンデレ」なサビ猫ジジの場合

我が家で一番の古株ジジは、ペットショップ出身。フードボウルさえ1匹ずつ与えてもらえないような環境で育ったからか、お迎え当初は人間とのスキンシップが苦手でした。

「ツンツンデレ」なサビ猫ジジの場合

近寄ると、ほんの数分は構ってくれるけれど、やがて「私は忙しくってよ」という感じで去って行く。だから、「ジジから近づいてきてくれるのを待って仲を深めよう」作戦を決行したこともありますが、それだとジジは余計に距離を取ってしまいました。

うーん…人間関係でも、まずは歩み寄れって言うしな。やっぱり仲良くしたい私のほうが積極的にいったほうがいいのかも!

そう思い、私は一緒に暮らし始めて3年ほど経った頃からウザいくらいにグイグイと距離を縮め始めました。

そう思い、私は一緒に暮らし始めて3年ほど経った頃からウザいくらいにグイグイと距離を縮め始めました。

朝起きると真っ先にジジを抱き、「おはよう!今日もお姫様だね!」と謎の声かけをしてワシャワシャ撫で。仕事の合間には部屋の隅で転がっているジジに「ねえ、なにしてるの?知りたいなあ」と不敵な笑みを向け、ワシャワシャ撫で。

就寝前には「誰にも内緒だよ」と、2人っきりになれる部屋に連れ込んでワシャワシャ撫で。人間相手なら間違いなく通報レベルの激重な愛をプレゼントしました。

しかし、意外にもジジはグイグイこられるのが嫌ではなかったよう。ようやくスキンシップ時に喉を鳴らしてくれるようになりました。

しかし、意外にもジジはグイグイこられるのが嫌ではなかったよう。ようやくスキンシップ時に喉を鳴らしてくれるようになりました。

その後、私は友人宅で愛猫のかわいがり方を見て、「自分の撫で方は力が入りすぎてたかも…」と反省し、ジジを優しく撫でる習慣を設けたことがありました。

しかし、ジジはその撫で方がお気に召さなかったよう。「え?ホントに撫でてる?物足りないんですけど」というような不満顔を見せ、必殺猫パンチを頬にお見舞い。

しかし、ジジはその撫で方がお気に召さなかったよう。「え?ホントに撫でてる?物足りないんですけど」というような不満顔を見せ、必殺猫パンチを頬にお見舞い。

その意志を尊重して、ジジには今でも力をやや込めたワシャワシャ撫でをするのがルーティーンになっています。

ビビリで飼い主ラブなコタロウの場合

コタロウは我が家の中で一番、撫で方にコツがいる子。臆病な性格で私・に・し・か・懐・か・な・い(強調したいほどの自慢)ので、上から手を出すのはNG。

ビビリで飼い主ラブなコタロウの場合

頬の横や顔の下から手を出したり、最初に手のにおいを嗅がせたりしないと初対面の人は98%の確率で猫パンチや噛みつきをくらいます。

好きな撫で方も、撫でる相手によって変わるタイプ。よく知らない人やたまにしか会わない人だと、優しく撫でてほしいようです。でも、優しく撫ですぎると、「え?なんか頭に乗ってる!?取ってよ!」とビックリし、怒ることもあります。(難易度高すぎんか)

好きな撫で方も、撫でる相手によって変わるタイプ。よく知らない人やたまにしか会わない人だと、優しく撫でてほしいようです。でも、優しく撫ですぎると、「え?なんか頭に乗ってる!?取ってよ!」とビックリし、怒ることもあります。(難易度高すぎんか)

ただ、私相手だとジジと同じく、ワシャワシャ撫でが好き。ビックリしやすい頭もポヨポヨしているお腹も触りたい放題です。やったね!

コタロウのすごいところは撫でた時、瞬時ににおいを嗅いで「誰が撫でてるんや?」と確認する賢さ。ボールペンと私の指を不規則に出してもちゃんとにおいを嗅ぎわけ、私の指は絶対に噛みません。

 

きっと、そういう激重な愛を持っていてくれるから、私の過剰な猫愛を込めたワシャワシャ撫でも受け止めてくれるんでしょうね。今日も「いい子だね」と、思う存分ワシャワシャしたいです。

「誰でもウェルカム」な人たらしレオンの場合

好きな撫で方を見つけるまでに一番、時間を費やしたのがレオン。人たらしで「誰でもウェルカムだぜ!」という社交的な性格ですが、なんとなく、私との間には壁があるような気がしていました。

「誰でもウェルカム」な人たらしレオンの場合

撫でると嫌がりはしないけれど、すぐにどこかへ行ってしまうし、他の2ニャンがそばにいてくれる時でも、レオンだけは部屋の隅っこでへそ天。

きっと、猫らしい性格なんだろうな。それなら、それでいい。そう思っていましたが、今のパートナーと一緒に暮らすようになってから、私は複雑な気持ちに…。パートナーのそばには寄り添い、撫でられ待ちのような姿を見せたからです。

 

猫に好かれる人っているけどさ…なんで私じゃダメなんだろう。結構悲しくなった私はパートナーのどこがレオンに好かれているのかをチェックするようになりました。

そんなある日、パートナーから「撫でる力、強すぎない?」と言われ、レオンの撫で方を見直すことに。試しに、壊れ物を扱うみたいに指先だけを滑らせて頭をナデナデしてみました。スラムダンク風に言うと、「指先は添えるだけ」という感じです。

そんなある日、パートナーから「撫でる力、強すぎない?」と言われ、レオンの撫で方を見直すことに。試しに、壊れ物を扱うみたいに指先だけを滑らせて頭をナデナデしてみました。スラムダンク風に言うと、「指先は添えるだけ」という感じです。

その力加減が心地よかったのか、レオンは珍しく傍から去って行きませんでした。嬉しくなった私はその日、何度も「指先は添えるだけ撫で」でレオンをナデナデ。

すると、レオンは「やっと、俺が好きな撫で方が分かったのか」と思ったのか、それからというもの、「撫でて~」と私のもとへ来てくれるように。そして、お迎えから8年目にして初めてお腹の上で5分以上リラックスしてくれました!

 

撫で方を見直しただけでこんなにも心が通い合うなんて…。猫が求めるスキンシップの取り方を見つけることって、大事ですね。

猫心を満たす撫で方に辿り着くと、愛猫との絆はより深まるもの。ニコイチだって夢じゃないと思います。

猫心を満たす撫で方に辿り着くと、愛猫との絆はより深まるもの。ニコイチだって夢じゃないと思います。

「猫はこう撫でるもの」という概念にとらわれず、これからも愛猫の反応を見ながら、よりハートを奪える撫で方を研究していきたいです。


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