部屋に虫が出た時、猫飼いとしては「君の出番だよ!」と愛猫を頼りたくなるもの。でも、猫が虫より強いとは限らないことを、私は3匹の愛猫たちと暮らして初めて知りました。
虫に負ける猫、きっと我が家の猫たち以外にもいるんじゃないでしょうか…?
【真夏の恐怖】息絶えたGがへそ天で廊下にいた…
虫が出たら、愛猫に頼ろう。かつて、私にもそう思えていた時期がありました。それは、愛猫たちがゴキブリ(G)を倒してくれたのでは…?と思える出来事があったからです。
20代後半の頃、ウキウキした気持ちでデートから帰宅した私は、「トイレに行こ~っと」と廊下を通った時、ウキウキが一気に吹き飛ぶ光景を目にしました。

…廊下の真ん中にGがいる!そのGは結構な大物。「何を食べてここまで大きく成長したんだろう…」と、どうでもいいことを思いながら恐る恐る近づくと、Gはひっくり返って息絶えていました。
猫のへそ天みたいに「実は寝てるだけでしたー!」という、いらないサプライズが起きませんように…!!そう強く願いながら、ほうきとちりとりを使ってGを取り、処分。へそ天サプライズがなくて、本当によかった。そうホっとしながら、私はふと思いました。

やっぱり、家に猫がいるって最強だ!Gと直接対決しなくてもいいなんて、ありがたすぎる、と。私は眠っている愛猫たちに順番にキス。(今思えば、もしかしたらGとの間接キッスになってたかもしれませんが…)念のため手足をフキフキしてから、「ありがとう!頼りにしてる!」とハグをして感謝を伝えました。
巨大カメムシが出現!エースのレオンがまさかの撃沈…
猫がいるから、どんな虫が出ても大丈夫!どんとこいや。Gとの間接対決後、私はそう思い、大船に乗った気分でした。
でも、ある日、どんとした構えがグラグラ揺らぐ出来事が起きます。入浴後、洗面所でバスタオルを取り出すと緑色のシミが。あれ…?こんなところ汚したっけな?と不思議に思い、メガネをかけると、そこにいたのは馬鹿でかいカメムシでした。

「わー!!まじかよ!!助けて!猫~!!」部屋中に響き渡るクソデカボイスでSOSを求める私。それなのに、愛猫は誰ひとり起きてくれず、熟睡し続けていました。
「もし漫画だったら、絶対に猫たちが集結して助けてくれるシーンなのに…」とか、どうでもいいことを思いつつ、私はカメムシと対決できるように、とりあえず服を着用。闘いの準備を始めました。気分は、ボロの布切れを身にまとった勇者もどきです。

戦闘準備を整えているうちに、カメムシは猫たちがいるリビングへ。私は万が一のために購入していた虫取り網を構え、虫取り少年みたいにリビングへ駆け出しました。
この段階で、猫たちもようやく目を覚まし、私と共にカメムシのもとへ。ワンチャン、猫がなんとかしてくれないかな…。そう期待し、「コタロウ、十万ボルトだ!」とか「ジジ、ゆびをふるだ!」とか言っていると、レオンが突然、カメムシに「たたく」を発動!

しかし、カメムシの反応は早く、レオンは臭い液を浴びせられた上に逃げられてしまいました。
思わぬ反撃を受けたレオンは、意気消沈。途端に元気がなくなり、尻尾もションボリしてしまいました。そして、他の2匹もレオンの失敗を見て、「あいつ(カメムシ)、もしかして強いんじゃね…?」と尻込みしたのか、私の後ろに撤退。
私は「よくも、うちのレオンをやってくれたな!」という怒りを原動力に、なんとかカメムシを捕獲。試行錯誤しながら、外へ出すことに成功しました。
ハンターを辞めて、虫を自由研究するようになった愛猫たち
レオンにとって、カメムシからの反撃は相当ショックなものだったようです。その日を境に、虫を前にした時の行動がガラっと変わってしまいました。
ある日、エアコンの配管が通っている壁の穴からコバエが大量に入ってきた時のこと。「助けて~!誰か、猫パンチ!」と叫ぶ私を気にかけることなく、レオンはコバエのそばへ行き、じっと様子を観察するだけ。

昔、夏休みの自由研究でダンゴムシの生態を調べたことがあった私は、「あの日、あんなふうに私も虫を観察してたなあ」となんだか、懐かしい気持ちになりました。
カメムシと闘うまで、レオンは愛猫たちの中で一番、果敢に虫を退治してくれていた猫でした。だからか、他の2匹はレオンがコバエを眺める様子を見て、「あのレオンさんが手を出せないなら、自分には無理っす」というように、そそくさと撤退。

コタロウはコバエが集結している場所から距離を取り、私とコバエの闘いを高みの見物。ジジはレオンの真似をして、コバエの近くにいき、一緒に自由研究(観察)を楽しんでいました。誰かひとりでも、戦力になってほしかった夏の思い出です。
愛猫が虫との闘いを放棄してくれたことは、猫たちの健康を守ることに繋がるので嬉しくは思います。ただ、これから先、Gが家に出た時はどうすればいいんだろう…という不安は消えません。

さすがにGを虫取り網で捕まえる勇気はないので、今は猫が入らない寝室にゴキブリホイホイを置いていますが、気休め感は否めないところ。今年のお盆休みは、愛猫に頼らなくてもいい虫の撃退法を検索しまくろうと思います。






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