正しいキャットフードの選び方とは?種類や特徴、選ぶ基準を詳しく解説

正しいキャットフードの選び方とは?種類や特徴、選ぶ基準を詳しく解説

猫ちゃんは大切な家族。猫ちゃんの健康や幸せを考えると、キャットフードの選び方はとても重要なことです。

でもキャットフードはとても種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまいますね……。そこで今回は正しいキャットフードの選び方、選ぶ基準について考えてみたいと思います。

まず知っておきたい、キャットフードの基本

まず知っておきたい、キャットフードの基本

キャットフードには大きく分けて、ドライフードウェットフードの2種類があります。どちらも猫ちゃんの食事ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。

ドライフード

ドライフードは肉などさまざまな食材を混ぜ込んで乾燥させ、栄養を凝縮しているカリカリのキャットフードです。そのため、少量でも必要な栄養が摂れるメリットがあります。

水分が少なく、保存や管理がしやすいのですが、飲水量が不足すると腎臓や尿路に負担がかかることもあります。そのため、常に新鮮な水を用意しておき、こまめに飲めるような工夫が必要です。

ウェットフード

ウェットフードは肉や魚などの原料をそのまま使用しているので、水分が多く含まれているキャットフードです。あまり水を飲まない猫ちゃんでも食事から水分補給ができることがメリットです。

ドライフードに比べて香りや味が豊かで、食いつきが良いのも特徴です。しかし、ウェットフードは保存や管理が難しく、開封後はすぐに使い切らなければなりません。

また、ウェットフードだけで必要な栄養を摂ろうとすると、ドライフードの何倍もの量が必要になります。

ミックスフィーディングがおすすめ

「ドライフードは食いつきが悪い」「ウェットフードはお金がかかる」など、それぞれメリットとデメリットがあります。

そこでおすすめしたいのが「ミックスフィーディング」です。ドライフードにウェットフードを混ぜる、ペースト状のおやつをトッピングすることで食いつきも良くなりますし、水分補給も同時にできます。

実はドライフードの水分含有量は10%ほどですが、ウェットフードの水分含有量は75%ほど。あまり水を飲まない猫ちゃんには特におすすめです。

キャットフードの種類と特徴

キャットフードの種類と特徴

キャットフードにはドライタイプとウェットタイプがありますが、さらに目的別に4つに分類できます。

  • 総合栄養食
  • 療法食
  • 間食(おやつ)
  • 一般食・副食

キャットフードの選び方を間違えてしまうと、肥満や病気の原因になってしまいます。猫ちゃんに健康で長生きしてもらうためにも、それぞれのキャットフードの役割を理解しておきましょう。

総合栄養食

猫ちゃんが必要とする栄養素をバランスよく含んだ、主食用のキャットフードです。

猫ちゃんの主食は基本的にはパッケージに「総合栄養食」と記載のあるものを選びます。猫ちゃんに必要な栄養素がすべて含まれているので、1日に必要な分量と新鮮な水だけで健康を支えることができます。

総合栄養食には、ドライタイプとウェットタイプがあります。また、半生タイプのセミモイストフードもあるので、猫ちゃんの好みやライフステージ、飼い主さんのライフスタイルにあわせて選ぶことができます。

療法食

療法食は病気の治療や栄養面でのサポートが必要な猫ちゃんのために処方されるキャットフードです。腎臓や尿路のトラブルに対応したものや、アレルギーや肥満に対応したものなどがあります。

自己判断で与えることはNGで、必ず獣医師の指示に従う必要があります。

間食(おやつ)

猫におやつとして与えるキャットフードです。おやつが大好きな猫ちゃんは多いですが、与えすぎると栄養バランスが崩れたり、肥満の原因になることも。一日に与える量を守ることが必要です。

一般食・副食

総合栄養食、療法食、間食以外のキャットフードを「一般食」といいます。キャットフードのパッケージには「副食」「栄養補完食」「おかずタイプ」などと記載されていることもあり、主食の総合栄養食と併用して与えるためのものです。

栄養やカロリーを補ったり、嗜好性をアップする目的のものなので、一般食ばかりを与えると栄養が偏ってしまうことがあります。使用方法や適切な量をよく確認することが大切です。

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キャットフードの正しい選び方

キャットフードの正しい選び方

猫ちゃんの食事はドライタイプの「総合栄養食」を選び、必要に応じてウェットフードや一般食、おやつを組み合わせて与えるのが基本です。

総合栄養食といっても、さまざまな種類やブランドのキャットフードがあります。キャットフードを選ぶときにチェックしたいポイントをご紹介します。

猫の年齢にあったものを選ぶ

猫ちゃんの年齢や体調によって、必要な栄養素やカロリーが異なります。そのため、キャットフードのパッケージをよく見て、猫ちゃんの年齢にあったものを選ぶことが大切です。

例えば、子猫には発育に必要なタンパク質やカルシウム、リンなどがバランスよく含まれたキャットフードが必要です。

成猫は子猫よりもエネルギーを必要としなくなるため、肥満予防が大切になります。とくに不妊去勢手術後は太りやすくなるため、高タンパク、低カロリーのキャットフードがおすすめです。

また、高齢の猫ちゃんは低カロリーで消化しやすいキャットフードが適しています。セミモイストタイプやウェットタイプの総合栄養食も検討してみましょう。

原材料や栄養成分を見て選ぶ

キャットフードの原材料や栄養成分にも注目してみましょう。

パッケージに小さく記載されていることが多いですが、できるだけ原材料名が具体的に記載されているものを選ぶのがポイントです。例えば、「肉類」と記載されているものよりも、「チキン」「肉類(鶏、七面鳥)」などと明記されているもののほうが安心です。

合成添加物が少ないものを選ぶ

日本では「ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」によって、原材料の表示方法、製造方法、添加物の含有量には厳格なルールがあり、ルールに従っていないキャットフードの製造・販売・輸入は禁止されています。

そのため、猫ちゃんの健康に影響を与えるほどの添加物が入ったキャットフードは販売されていないと考えられます。添加物はキャットフードの品質を守る役割があるため、必ずしも「無添加」のキャットフードが良いとは限りません。

ただし、BHT、BHA、エトキシキンなどの合成酸化防止剤や赤色102号、黄色5号などの合成着色料など発がん性が心配なものもあります。どれを選ぶか迷ったら、合成添加物の少ないキャットフードを選んでみましょう。

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猫の好みや食べやすさに合わせて選ぶ

猫ちゃんの食の好みは個体差がとても大きいです。また、食べやすいキャットフードの形状や大きさもそれぞれなので、猫ちゃんの反応を見ながら、いろいろな種類やブランドのキャットフードを試してみるのがおすすめです。

急にキャットフードを変えると、消化器官に負担をかけたり、拒否反応を示すことがあります。新しいキャットフードに切り替える際は、少しずつ混ぜて慣らしていくことが大切です。

保存方法や消費期限を確認して選ぶ

キャットフードの保存方法は、パッケージに記載されている通りにします。一般的には、開封後は密閉容器に入れて高温多湿を避けて保管することが推奨されています。

また、消費期限を過ぎると、品質が劣化したり、カビや虫が発生することもあります。食中毒やアレルギーなどの健康被害を防ぐためにも、必ず消費期限内に食べきれる量のキャットフードを選びましょう。小分けになっているものもおすすめです。

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まとめ

まとめ

猫ちゃんの基本の主食は「総合栄養食」です。キャットフード選びは猫ちゃんの健康に直結するものなので、以下のポイントを抑えて選ぶようにしましょう。

  • 猫の年齢にあったものを選ぶ
  • 原材料や栄養成分を見て選ぶ
  • 合成添加物が少ないものを選ぶ
  • 猫の好みや食べやすさに合わせて選ぶ
  • 保存方法や消費期限を確認して選ぶ

ぽぽねこの調査によると、飼い主さんによく選ばれているブランドは「ロイヤルカナン」でした。また「安全性が高い、または高そう」かどうかを重視してキャットフードを選んでいる飼い主さんが多く、猫ちゃんの食事へのこだわりがよくわかる結果になりました。

大切な猫ちゃんのためにも、キャットフードの正しい選び方を覚えておくことが大切です。

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著者プロフィール

ぽぽねこ編集部
ぽぽねこ編集部
ぽぽねこの読みものの企画・編集スタッフです。猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。


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