猫ちゃんの食事を見ていると、思うことがあります。
とにかく、食べ方のクセがすごい!!
グアッと勢いよく食べたり、わざわざ食器から出して丁寧に食べたり。なかには、食べ方が下手な子もいますよね。
その子によって食べ方はいろいろ。食べ方には性格がよく表れるようです。今回は猫ちゃんの食事中のクセや食べ方からわかる性格や気持ちについて解説したいと思います。
ダラダラ時間をかけて食べる
少し食べては毛づくろいしたり、歩き回ったり。しばらくしたらまた食べ始める。そんな「ダラダラ食べ」に悩む飼い主さんはとても多いです。
実は計画的な食べ方
猫ちゃんはもともと狩りをして暮らしていた生き物。狩りに成功しても、次はいつ食べられるかわかりません。なので、獲物を全部食べずに砂のなかに隠しておく習性がありました。その名残で少しずつ食べているようです。だらしない、というよりは計画的な食べ方なんですね。
安心感を感じている
飼い猫は食べ物の心配をする必要がありません。「いつでもごはんが食べられる」という安心感から、ちょっとずつ好きなときに食べていると考えられます。飼い主さんに甘えたい、子猫のような気持ちもあるのかもしれませんね。
猫がダラダラ食べをするときの注意点
ダラダラと食べることで、食欲を感じにくくなり食欲不振になってしまいます。体力が落ちるので病気のリスクも上がります。また、尿の酸性度がアルカリ性に傾いたままになるので、膀胱炎や尿結石になりやすくなってしまいます。
フードが長時間放置されるのも不衛生ですし、フードの継ぎ足しや置き餌はおすすめできません。30分から1時間をめどに一旦片付けて、決まった時間にごはんをあげるようにしましょう。
食べたり食べなかったりムラがある
猫ちゃんは気まぐれな生き物です。その日の気分によって食べたり、食べなかったり。健康面が心配になりますが、「ムラ食い」も性格的なものなのでしょうか?
わがままではなくて習性
猫ちゃんの祖先は前述の通り、狩りをして成功すれば食べる、失敗すれば空腹で過ごすという食べ方でした。今では決まった時間に食事が出てくるので、「今は食べなくてもいいや」と思っているのでしょう。
好き嫌いをしている?
猫ちゃんは食べ物が「おいしそう」かどうかはニオイだけで判断しています。ドライフードにぬるま湯をかけたり、ウェットフードを温めたりすることでニオイを感じられるので、食事に興味がなさそうなときは試してみましょう。
猫がムラ食いをするときの注意点
猫ちゃんがごはんを食べないからといって、濃い味付けにしたり、オヤツを与えすぎるのはNGです。食べないでいればおいしいものがもらえると学習してしまいますし、肥満の原因にもなります。
ムラ食いは「猫あるある」ですが、1日以上食べないときは病気の可能性もあるので、動物病院を受診するようにしましょう。
がっついて早食いをする
猫ちゃんはもともと食べ物を「早食い」「丸のみ」する食べ方をします。食い意地が張っているのではなく、本能的に食事時間を短くして、無防備な姿をさらさないようにしているんだそうです。
警戒心が強い性格
警戒心が強い性格の猫ちゃんほど早食いをしてしまうようです。途中で物音がすると、食事をやめてしまうこともあるほど。神経質な性格の猫ちゃんは、静かな場所で落ち着いて食事ができるようにしましょう。
競争心から早食いに
同居猫がいる場合、ごはんを奪われないように早食いをしてしまうことがあります。また、元保護猫などで競争がシビアな環境にいた子、飢えを経験した子も早食いをしてしまうようです。
猫が早食いをするときの注意点
早食いや丸のみをする食べ方は「吐き戻し」の原因になってしまいます。吐き戻しの回数が多いようなら、フードの量を減らして回数を増やす、早食いできない形状の器にするなど対策をしてみましょう。
遊び食べをする
わざとお皿からフードを出したり、こぼしたり。フードで遊びだすことも……。片付けも大変なので「遊び食べ」には困ってしまいますね。
食べるより遊びたい
食べることに集中できず、ついつい遊び食べをしてしまうようです。遊び好きな若い猫ちゃんに多い食べ方ですね。ダラダラ食べの場合と同じように、食事時間を決めて片付けてしまうようにしましょう。
上品な食べ方?
お皿からフードを取り出して慎重に食べる子もいます。上品に食べているように見えますが、慎重な性格の猫ちゃんに多い食べ方です。猫ちゃんのヒゲはとても敏感なので、お皿にヒゲが当たるのを嫌がるようです。
猫が遊び食べをするときの注意点
猫ちゃんが遊び食べをするとき、性格や本能的なもの以外に「フードの粒が大きい」ということが考えられます。途中で食べるのをやめてしまったり、食べる量が少ないようなら、小さめの粒のフードに変えましょう。
食べ方が下手、汚い
食べ方が下手な猫ちゃん、なぜか汚してしまう猫ちゃんっていますよね。猫ちゃんにも不器用な子っているのでしょうか?
雑な性格ではなく食べにくいのかも
食べ終わったら頭にフードがついている、口からボロボロこぼしているなど、雑な食べ方をする猫ちゃんもいます。細かいことを気にしない性格ということも考えられますが、お皿の形状や高さが猫ちゃんに合っていないのが原因かもしれません。
猫の食べ方が下手なときの注意点
前歯を使ってフードをすくう子、舌をうまく使う子、顔を左右に振りながら食べる子など食べ方のクセは様々。急に食べ方が下手になったというときは、歯周病などの口腔内トラブルも考えられるので、よく観察するようにしましょう。
まとめ
キャットフードの食べ方には猫ちゃんそれぞれの性格やクセがあります。
猫ちゃんの本能や習性によるところが大きいので、しつけをして改善されるというものでもありません。なので、ごはんをあげなかったり、叱ったりというのはNGです。
ダラダラ食い、ムラ食い、遊び食べ、早食いや丸のみによる吐き戻し、不器用な食べ方は、「食べにくい食器」が原因なことも多いです。
フードを出しっ放しにしないことに加え、「猫ちゃんが食べやすい食器」を使うことも大切です。おすすめなのは背の高い食器。下を向かずに食べられるので、吐き戻し対策にもなりますし、途中で食べることに疲れてしまうこともありません。
愛猫ちゃんの食事中のクセや食べ方をよく見てみて、その猫ちゃんに合った改善策を試してみてくださいね。
著者プロフィール

大変優しい書き方で、なるほど面白く拝見してました。早食い+いちいち首を振って散らかして食べるんですが、これは?
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