どら猫の「どら」ってどういう意味?野良猫との違いと意外な事実

どら猫の「どら」ってどういう意味?野良猫との違いと意外な事実

「どら猫」と聞くと、あの国民的アニメを思い浮かべます。なんとなくかわいらしさを感じつつ、どこか野性的な響きもありますよね。

どら猫ってどんな猫ちゃんのことなのでしょうか?

今回は、そんな「どら猫」の「どら」が持つ意味や、野良猫との違い、そして意外な事実まで、猫のことならなんでも知りたいぽぽねこ編集部が調べてみました。

「どら猫」の「どら」って、どういう意味?

「どら猫」の「どら」って、どういう意味?

諸説ありますが、どら猫の「どら」はどら息の「どら」と同じ意味があるようです。「どら」の由来を調べると、おもしろいことがわかってきました。

「どら」は楽器の「銅鑼」から

「どら」は楽器の「銅鑼(どら)」に由来しているという説が有力です。

銅鑼は金属製の円盤を吊るして、バチで叩いて音を出す打楽器の一種です。仏教の法要やオーケストラ、歌舞伎など様々な場面で用いられます。

お金が尽きることを「鐘(かね)を突く」ともじり、さらに「銅鑼(どら)を打つ」と言い換えて、道楽にふける、財産を使い果たす、お金を浪費するという意味で、「銅鑼(どら)を打つ」と表現することがあります。

つまり、「どら息子」とは、親のスネをかじってお金を浪費する息子のことを指すのです。

働かずに道楽にかまけているから「道楽息子」、それが「どら息子」に変化したという説も納得です。

どら息子とどら猫の関係

では、「どら猫」にはどんな意味があるのでしょうか?

ご存知の通り、猫ちゃんはネズミ捕りの名人として、古くから人間とともに暮らしてきました。なかにはネズミ捕りの仕事をせずに、人間の食べ物を盗んで暮らす猫ちゃんも……。

親の財産を食いつぶすどら息子に由来して、人間の食べ物を盗む猫ちゃんのことを指す「どら猫」という言葉が生まれたようです。

野良猫とどら猫、何が違うの?

野良猫とどら猫、何が違うの?

「どら猫」「野良猫」は、どちらも飼い主がいない猫を指しますが、言葉の由来を考えると違いがあります。

野良猫とは?

野良猫とは飼い主がおらず、野外で生活している猫ちゃんのことを指します。警戒心や縄張り意識の強い子が多いです。

どら猫とは?

野良猫のなかでも、人間の家に忍び込んで食べ物を盗む、ゴミを漁る、庭先で爪を研ぐなど、人間に対して悪いことをするような猫ちゃんを指します。

アニメ『サザエさん』の歌に出てくる「お魚くわえたどら猫」は、まさにどら猫のイメージそのものですね。

あわせて知っておきたい「地域猫」と「野猫(ノネコ)」

あわせて知っておきたい「地域猫」と「野猫(ノネコ)」

保護猫活動がよく知られるようになり、「地域猫」「野猫(ノネコ)」という言葉もよく耳にするようになりました。

それぞれ、どんな猫ちゃんなのかも知っておきましょう。

まずは知ってほしい保護猫

「保護猫」とは、捨てられてしまった猫、ケガをした猫など事情はさまざまですが、動物愛護団体やボランティアによって保護された飼い主のいない猫ちゃんのことです。

一時的にシェルターなどで過ごし、健康状態の確認やワクチン接種、必要に応じて不妊去勢手術などを受けます。その後、新しい飼い主さんを探すための里親募集を行います。

地域猫とは?

捕まえて不妊去勢手術をしたあと、元いた場所に戻し、地域で管理していく猫ちゃんを「地域猫」といいます。不妊去勢手術済みの目印として、桜の花びらみたいに耳を少しカットしているので、「さくら猫」とも呼ばれています。

このような活動をTNRといい、飼い主のいない猫を増やさず、殺処分を防ぐ目的で行われる保護猫活動のひとつです。

野猫(ノネコ)とは?

野猫とは、野生化したイエネコのことです。ノネコとカタカナで表記されることもあります。 山野や森林など人間の居住地から離れた場所で、ネズミや鳥などの小動物を捕食して生きています。

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どら猫に関する意外な事実

どら猫に関する意外な事実

「どら猫」という言葉を紐解くと、猫ちゃんを取り巻く環境や意外な事実がわかってきます。

ドラえもんの「ドラ」はどら猫から

もうひとつの国民的アニメ『ドラえもん』に登場する猫型ロボットのドラえもんは、どら猫の「どら」に日本的な「えもん」をつけた名前なのだそうです。

さらに、ドラえもんだからどら焼きが好き、という設定になったのだとか。

ちなみにどら焼きの「どら」は、「形と色が銅鑼に似ているから」「鉄板の代わりに銅鑼で焼いたから」という説があるそうです。

どら猫はお魚が好きとは限らない

猫ちゃんは肉食動物です。たんぱく源である肉を好んで食べます。猫ちゃんは魚好きというイメージがあるかもしれませんが、実はそれは日本ならではの認識なのです。

日本人は肉よりも魚を多く食べる食生活だったため、人間と暮らす猫ちゃんも魚を食べるようになったといわれています。かつおぶしやマグロが好きな猫ちゃんも多いですよね。

とはいえ、猫ちゃんに生魚をあげるのは心配ですし、エビ、カニ、タコ、イカ、アワビなどは猫ちゃんの健康を損なう恐れがあります。食卓には要注意です。

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まとめ

まとめ

「どら猫」は、必ずしも悪い意味で使われるわけではなく、いたずら好きで食いしん坊な猫ちゃん、かわいらしい猫ちゃんに対して愛情を込めて呼ぶ場合もあるでしょう。

ずっと昔から人間と暮らしてきた猫ちゃんとの関係性から生まれた、「どら猫」という言葉。その意味や由来を考えると、猫ちゃんを取り巻く環境や問題にも目が向きます。

猫ちゃんのことをもっと知るきっかけになれば嬉しいです。


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