ついに猫派遣組織「NNN」が来た!?夜10時、近所の人が連れてきた段ボールの子猫

ついに猫派遣組織「NNN」が来た!?夜10時、近所の人が連れてきた段ボールの子猫

もし、ジジがよかったらさ、生まれ変わってもうちに来てね。昨年、愛猫ジジが亡くなる前、私はそう声をかけました。ジジはドジっ子さんだったから、間違えて他のおうちを訪問しちゃうこともあるかも…なんていう不安を抱きながらも、私はジジとの再会を待ちわびていました。

そんなある夜、我が家のインターフォンが突如鳴り、思いもよらない出会いが訪れたのです。

ドジっ子なのに察しが良いいジジとの愛しい攻防戦

ジジはドジっ子だけど、妙な鋭さも兼ね備えた猫でした。目やにが出やすく、炎症が起きやすかったので、生前は就寝前にぬるま湯で濡らしたコットンで目を拭き、眼軟膏を塗るのが日課。

でも、ジジはそのケアが大嫌い。私が寝室に行くのを察すると、キャットウォークへ。「ここなら届かないでしょ」と見下ろされる攻防戦を何度も繰り返しました。

そういう時は大好きな猫用おやつ「ちゅ~る」を見せながら、降りてくるように説得。しかし、ジジは「本当にくれるんですかあ?」と疑い深い眼差しで、ちゅ~るが開封されるまでキャットウォークから動きません。

ドジっ子なのに察しが良いいジジとの愛しい攻防戦

ようやく降りてきてくれても、ちゅ~るを食べると、普段のスピードからは予測できない速さで再びキャットウォークへ。

好きなものは手に入れる。でも、嫌なことは断固拒否。自分の気持ちに正直に生きているジジが私は大好きでしたし、今でも大好きです。

そうした賢い一面もある子だったので、亡くなる前に交わした(と私は思っている)約束はきっと、伝わっていたはず。それなのに、待てど暮らせど、ジジらしき猫と再会できる日は一向に来ません。

そうした賢い一面もある子だったので、亡くなる前に交わした(と私は思っている)約束はきっと、伝わっていたはず。それなのに、待てど暮らせど、ジジらしき猫と再会できる日は一向に来ません。

天国での暮らしがよっぽど楽しいのかな。私は、今すぐにでも会いたい日ばっかりだよ。そう思っていた2026年9月中旬、予期せぬ出会いが訪れました。

「ジジのお化けがきた!?」夜遅くの訪問者

午後10時。突然、インターフォンが鳴りました。来客なんて滅多にない我が家。時間帯も遅かったので、恐る恐るインターフォンで外の様子を確認しました。

すると、人感センサーのライトは点いているのに、人の姿がなくて…。頭に浮かんだのは、ジジのお化け姿。ジジ~!来てくれるのは嬉しいけど、お化けのままだとちょっと怖いよ~!

「ジジのお化けがきた!?」夜遅くの訪問者

叫びそうになった時、「夜分遅くすみません」と丁寧な返答がありました。私はよりパニックに!なんか、丁寧なガチお化けが来た!マツケンサンバを流さないと!と大混乱。

しかし、次の瞬間、「猫ちゃん飼ってますよね?脱走とかしてませんか?」と言われ、恐怖心は吹き飛びました。愛猫たちはもちろん、脱走していません。でも、どうやら、この人は猫のことで困ってるみたい。…もしや、あなたがNNNの関係者ですか!?

迷探偵になった気分の私は「猫がどうかしたんですか!?すぐ玄関を開けます!」と鼻息を荒くして、NNNの 関係者と思われる人物と対面しました。

近くでは子猫を探して鳴く母猫が…Aさんと下した苦渋の決断

玄関前に立っていたのは、近所のAさん。Aさんは段ボールに入れた子猫を連れてきており、姿勢を低くしながら脱走しないかを見ていたため、モニターに姿が映らなかったのです。

子猫は生後2ヶ月前後のキジ白。車から猫の鳴き声がしたため、知人に相談し、エンジンルームから救助してもらったそうです。救助者は猫に関する知識を持っている人で、母猫がいるケースも想定し、人間のにおいが子猫につかないよう、素手ではなく軍手で捕獲してくれたとのこと。

近くでは子猫を探して鳴く母猫が…Aさんと下した苦渋の決断

「うちには犬がいるので、飼うことはできなくて…。ひとまず、どこかの家の子じゃないか、猫を飼ってる近所の人たちに聞いてみようと思って」と優しさいっぱいのAさん。

段ボールの中にいる子猫は目が合うと「ニャン」とかわいらしい声で鳴きました。もしや、これは本当にNNNが派遣してくれた子なのでは…!?

そう思っていると、すぐ近くで泣き喚く成猫の声が聞こえました。Aさんによれば、その猫はどうやら、子猫の母猫のよう。警戒心が強く、人間の気配を察すると姿を消してしまいますが、救助後からずっと我が子を探しているかのように鳴いているのだそうです。

そう思っていると、すぐ近くで泣き喚く成猫の声が聞こえました。Aさんによれば、その猫はどうやら、子猫の母猫のよう。警戒心が強く、人間の気配を察すると姿を消してしまいますが、救助後からずっと我が子を探しているかのように鳴いているのだそうです。

話を聞いている最中も、母猫の声は止みません。一番の最善策は、母子とも我が家で保護してあげること。しかし、我が家にはすでにシニアの愛猫2匹がいます。

これから医療費がかかる可能性が高い時期に2匹もの猫を新たに迎えるとなると、全員に適切な治療を受けさせてあげることが金銭的に難しい可能性が高く、結果的にどの猫も幸せにできないと思いました。

これから医療費がかかる可能性が高い時期に2匹もの猫を新たに迎えるとなると、全員に適切な治療を受けさせてあげることが金銭的に難しい可能性が高く、結果的にどの猫も幸せにできないと思いました。

それは、ジジの治療費や手術代で30万円以上の出費があったから知れた厳しい現実です。

母猫がこんなにも必死に探していて、まだ人間のにおいがついていないのなら、一度母猫のもとに返してあげるのが今できる選択なのではないか。

そう思い、Aさんに「素手で触ると人間のにおいがついてしまって母猫が育児放棄をする可能性があるので、この状態のまま、数時間ほど、母猫が迎えに来るかどうか見るのもひとつの方法だと思います」と伝えました。

そう思い、Aさんに「素手で触ると人間のにおいがついてしまって母猫が育児放棄をする可能性があるので、この状態のまま、数時間ほど、母猫が迎えに来るかどうか見るのもひとつの方法だと思います」と伝えました。

心優しいAさんは「暑いから、お水はあげたいんだけど、それはダメですか?」とおっしゃったので、「子猫に触らず、段ボールの近くに置くのは良いと思います」と伝え、「もし、母猫が迎えに来なかったり、連れて行かない素振りを見せたりしたら私がなんとかするので、連絡をください」とLINEを交換しました。

親子猫に教わった「救うことが難しい命」との向き合い方

猫のことになると、コミュ障が発動しないのは猫好きあるある。Aさんと解散した私は家族と愛猫たちに事情を説明しました。

もしあの子猫と縁があるのなら、うちに来ることになるはず。その時は迎えよう。そう決意を固めていると、1時間後にAさんから「母猫が子猫を迎えにきて、一緒にどこかへ行きました」との連絡が。

もしあの子猫と縁があるのなら、うちに来ることになるはず。その時は迎えよう。そう決意を固めていると、1時間後にAさんから「母猫が子猫を迎えにきて、一緒にどこかへ行きました」との連絡が。

ホッとすると同時に、「あの子と私の間にご縁はなかったんだな」と寂しい気持ちに。そして、これから親子が経験するであろう厳しい外猫生活を想像すると胸が痛んだので、近所で動物保護活動をしている人に親子猫の情報を提供。もし、保護に至った場合は里親探しに協力したいと伝えました。

ホッとすると同時に、「あの子と私の間にご縁はなかったんだな」と寂しい気持ちに。そして、これから親子が経験するであろう厳しい外猫生活を想像すると胸が痛んだので、近所で動物保護活動をしている人に親子猫の情報を提供。もし、保護に至った場合は里親探しに協力したいと伝えました。

今のところ、親子猫が保護されたという連絡は来ておらず、近所で姿を見かけることもありません。

あの夜、暗闇の中で警戒心の強い母猫を追い、親子共に保護するべきだったのか。パニックになった母猫が車通りの多い車道へ出ていく可能性も考慮して保護を踏みとどまった判断は正しかったのか。

最期まで責任を持てない命を中途半端に愛でない厳しさを自分の中に持つことは難しい。だからこそ、「次」がないことが多い命の救出現場に遭遇した時に、どう行動するかという自分の芯をちゃんと持っておくことも大切なのだと、親子猫は教えてくれました。

厳しくも大切な教えをくれたあの親子が元気に暮らせていることを願うばかりです。


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