サビ猫は社交的、茶トラはおっとり…ネットで囁かれる“毛色の性格的特徴”が「うちの子」に当てはまらない問題

サビ猫は社交的、茶トラはおっとり…ネットで囁かれる“毛色の性格的特徴”が「うちの子」に当てはまらない問題

茶トラはおっとり、黒猫は甘えん坊など毛色によって、猫の性格には違いがあると言われているもの。しかし、その一方で、ネットの猫記事に記されている毛色ごとの性格とは対照的な個性を持っている子がいるのも、猫という動物の味わい深さです。

実際、我が家で暮らす3ニャンたちも毛色の違いという言葉だけでは片付けられない個性があり、笑いと癒しを貰っています。


おドジで気に入った男性にしか心を開かないサビ猫

まず、我が家で一番の古株であるジジ(長足マンチカン/女の子/10歳)は個性の塊といえる存在。

おドジで気に入った男性にしか心を開かないサビ猫

ジジは黒、クリーム茶色、焦げ茶色の被毛が混ざったサビ猫。日本ではかつて、雑巾猫という不名誉かつ失礼な呼び方をされることもありましたが、海外ではべっ甲を意味する「トーティシェル」という美しい呼称が一般的です。

ジジは黒、クリーム茶色、焦げ茶色の被毛が混ざったサビ猫。

意外と知られていませんが、サビ猫は三毛猫同様にほぼ女の子しかいません。性格は賢く、社交的で甘え上手だと言われています。…おや?うちの子はどちらかというと、おドジさんでなかなか心を許さないぞ…?

意外と知られていませんが、サビ猫は三毛猫同様にほぼ女の子しかいません。

ジジは遊んでいる時、“おドジさん”をいかんなく発揮し、おもちゃが過ぎ去った床を猫パンチするのが恒例。社交的ではありますが、一度「気に入らない」と思った相手には二度と心を許さない鉄壁の女です。

過去には、なぜか私のお義兄さんを敵視し、オラオラした態度で部屋のドア前に追い詰め、室外へ追い出したことも…。

唯一、甘え上手が発動するのは自分が気に入った男性と出会った時だけ。私には5年以上経ってやっと甘えてくれるようになったのに、一緒に暮らし始めたパートナー(30代男性)には数日ですり寄り、熱い眼差しを向けるように。その姿を見るたび、飼い主ってなんだろう…と、よく考えさせられます。

 女性にだけ甘えん坊になる“ちゃっかりさん”のキジトラ

ジジの次に家族の仲間入りを果たしたのは、我が家で一番体格がいい“パワー系男子”のコタロ。(MIX/男の子/9歳)

女性にだけ甘えん坊になる“ちゃっかりさん”のキジトラ

コタロウのようなキジトラはクールな性格で、猫の祖先である「リビアヤマネコ」と毛色が似ているため、運動神経がよく、用心深い子が多いと言われています。

しかし、我が家のコタロウは超ド級の甘えん坊。男性はやや苦手なようで、近づくとイカ耳になりますが、女性であれば話は別。優しい声で名前を呼ばれると、「警戒心」という言葉を忘れ、つぶらな瞳で甘えます。

我が家のコタロウは超ド級の甘えん坊。

運動神経は、ひいき目に見ても並。ビビリなところがあるため、振り回した猫じゃらしにビックリして別室に逃亡することも。臆病な性格はキジトラらしい用心深さと表せるのかもしれませんが、私の中では「バブちゃん」という表現のほうがしっくりきます。

ちなみに、コタロウはとてもお喋り。「ンガッ、ンガッ」や「クワックワッ」と鳥のモノマネをしているかのような声を出してくれたり、君は猫だよと突っ込みたくなるほど凛々しい「ワン!」を聞かせてくれたりと、鳴き声のバリエーションが豊富。

コタロウはとてもお喋り。

我が家だけかもしれませんが、昔、実家で一緒に暮らしていたキジトラもお喋りだったため、もしかしたらキジトラって話すことが好きな子が多いのでは…と、世の猫飼いさんにアンケートを取りたい気持ちでいっぱいになります。

「俺の道」を貫き通す孤高の茶トラ猫

茶トラの性格を調べると、「温厚」や「甘えん坊」といった紹介文がたくさん出てくるもの。しかし、我が家の末っ子レオン(MIX/男の子/8歳)は、すぐに手が出るやんちゃさん。

「俺の道」を貫き通す孤高の茶トラ猫

特に被害者となりやすいのは、男子仲間であるコタロウ。棚の上に置いているトンネル型のふわふわ猫ベッドでコタロウがくつろいでいると、レオンは「いいとこを知ってるじゃねえか、俺にくれよ」と言うかのように、手を伸ばしてコタロウの体をチョイチョイ。

 ビビリなコタロウは予期せぬ、ゆるゆるタッチに驚き、キャットウォークへ避難。そのプチいざこざを目撃するたび私は、レオンに「仲良く使うよ」と注意。すると、怒りの矛先は私に向き、「ウオーン!ンニャー!」と明らかに文句を言っている様子で“口撃”。

ビビリなコタロウは予期せぬ、ゆるゆるタッチに驚き、キャットウォークへ避難。

時には、注意をして10分後くらいに後ろからジャンプで襲い掛かってきたり、クリームパンのようなお手手でジャブを入れられたりと、実力行使で怒りを訴えてきます。

なお、レオンは我が家で一番自立心があり、みんなで一カ所に集まっている時でもひとり、遠くでスヤスヤ。なぜか、ジジの頭を舐めるのが大好きなので、ペロペロしたくなった時だけ、輪に混ざるというスタンス。

レオンは我が家で一番自立心があり、みんなで一カ所に集まっている時でもひとり、遠くでスヤスヤ。

ただ、私とパートナーの2人で話している時は「俺も話を聞いておかないと」と思うのか、私たちの近くへ。生後4ヶ月の頃から生活を共にしている私ではなく、パートナーの足元で長年連れ添った相棒のような顔をして雑談に参加します。

 そんなレオンに対し、パートナーは「お、今日も団欒マニアが来たな」とナデナデ。なぜ、私よりパートナーに心を開いているのか分からないけれど、男子2人の微笑ましい絆を見守る日常も悪くないなと思うのです。

男子2人の微笑ましい絆を見守る日常も悪くないなと思うのです。

 毛色別の性格的特徴は必ずしも当てはまるものではなく、一緒に暮らすからこそ知れる“その子らしい個性”もある――。それは、愛猫が教えてくれたかけがえのない気づき。みなさんの猫ちゃんにも、どんな個性があるのかこっそり教えてください。


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