胸の中にいっぱいに広がるこの猫愛を、どう表現したらいいんだろう。そんな気持ちから、愛猫に“オリジナルソング”を捧げている飼い主さんは、きっと多いはず。(私だけではないことを願いたい)3匹の愛猫が暮らす我が家では、しょっちゅう私がしつこい愛が詰まったオリジナルの替え歌を愛猫に捧げています。
懐かしのCMソングを「うちの子ソング」に替え歌
我が家では、愛猫ひとりひとりに専用のオリジナルソングがあります。一方的に贈る重たい「うちの子ソング」は、トレンドの曲に猫愛を盛り込んだ変な替え歌だったり、突然ふと出てきたメロディーに愛猫の特徴を織り交ぜたものだったりと様々。
顔や体をナデナデし、ほっぺをツンツンしながら笑顔で、ヘンテコな「うちの子ソング」を歌う私を愛猫たちはいつも、冷ややかな目で見ています。(悲しい)
私が口ずさむ「うちの子ソング」は、愛猫と一緒に過ごした年月やその時の自分の気分によってコロコロ変わることがほとんど。けれど、中にはずっと歌い続けている曲もあります。
例えば、私と同じ30代なら「ああ、あの曲か!」とピンとくるかもしれませんが、昔チョコボールのCMで使われていた「キョロちゃん、キョロちゃん~」という曲の替え歌は、10年以上歌い続けています。
私はなぜか、このリズミカルな曲調がすごく好きで愛猫の名前を当てはめて、替え歌をしています。例えば、我が家で一番の古株であるサビ猫のジジに歌う時は、こんな感じ。
「♪ジジちゃん、ジジちゃん、ジジジジジジジジ、ジッ!(力強く)ジッ!(より力強く)ちゃん!!!」
この曲をジジの前で歌う時には、独特なマイルールが。それは、メロディーに合わせてジジの顔の前で指をぐるぐるさせること。ジジのカールしたヒゲのかわいさを音に乗せたい!と思って始めたら癖になってしまった振りです。
短い曲である分、一生懸命愛を込めて唄うのですが、いつもジジは知らん顔。「お前、なにしてんのや?」という冷めた視線を向け、そそくさとご飯を食べに行ってしまいます。
ちなみに、誰かひとりに対してオリジナルソングを歌っていると、他の猫たちは「わ!今あいつに捕まったら面倒なことになるわ…」と思うのか、キャットウォークや2階の猫部屋へ避難。完全に「突然歌い出す変人」扱いされています。
「うちの子ソング」のひとりライブを開催することも
34歳にして今年、人生初のライブ行った私はその日から、すっかりライブの楽しさに取りつかれてしまい、家で「うちの子ソング」のひとりライブを開催するようにもなりました。(もはや狂気)
開催するのはもっぱら、夕食の準備中。愛猫たちはすでにご飯を食べ、ご機嫌な時間帯なので楽しんでもらうにもバッチリの時間帯です。
ひとりライブをする時は、まず挨拶から。
「猫のみんな~!!今日は来てくれてありがとう!!思いっきり楽しんでいってくれよな!!!(なぜかロック調)じゃあ、最初の一曲目!!!聞いてください、『キョロちゃんならぬジジちゃん』(ドヤッ)」
こんな謎のライブトークをひとりでした後、右手を高く掲げて揺らしながら「キョロちゃんならぬジジちゃん」をノリノリで歌う私を、愛猫たちはガン無視。少し離れた場所で、寝たふりをして乗り切ろうとしていることもあります。
きっと彼らにとっては「下僕、また変なことやってる」程度のことなんだろうな…。不定期開催のひとりライブは、時折パートナーに見られることも。静かにキッチンへ入ってくるパートナーは、いつもどんな思いで私の姿を見ているのか気になるところです。
オリジナルソングは「別れの日」のお守りにもなる
オリジナルソングを歌う時、愛猫たちはいつも素っ気ない態度。そのクールさが、時にはじれったく思えることもありますが、「もう~ツンデレさん!!本当は嬉しいんだって分かってるよ」の強い精神で、これからもたくさんのオリジナルソングを生み出していこうと思っています。(固い決意)
歌って、ふとした瞬間に浮かんでくる、「印象が強いもの」じゃないですか。「ああ、ジジのヒゲを再現しながら、指をぐるぐる回して歌ったな。その時、たまに指を噛んできたよな」とか「レオやコタの名前を尻文字で書きながら踊ってたら、目を丸くしてドン引いてたな」とか、そんな忘れたくない日常の記憶もオリジナルソングと一緒に、頭と心に記録しておけそうな気がするんですよね。
だから、もし愛猫が虹の橋に行ったとしても、オリジナルソングがあれば、歌と共に、一緒に過ごした日々の記憶も浮かんできて、「ちゃんとあの子は、この家にいてくれたんだよな」って実感できそうだなと思って。
永遠にきてほしくはないけれど、いつか必ず別れの日はやってくるから、その時のお守りにしたくて、私はオリジナルソングを作り、歌っているのだと思います。
突然、変な歌を歌い出すイカれた下僕だと思われてもいい。心の中にある猫愛が1mmも伝わっていなくたっていい。自己満足で一方的な押し付けがましいラブソングだと思われてもいいから、これからもあなたたちのことを歌わせてな。
そう思いながら、私は今日も夕食の準備をする時、「うちの子ソング」のライブを開催するのです。
分かります!愛猫に捧げる歌が宇宙から降りてきますよね。良かった!私だけじゃなくて。(ω)
分かります!愛猫に捧げる歌が宇宙から降りてきますよね。良かった!私だけじゃなくて。(ω)
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