【リアルな闘病記録】愛猫が“脱臼”した時の治療期間は?

【リアルな闘病記録】愛猫が“脱臼”した時の治療期間は?

愛猫が脱臼をすると、飼い主は「手術しないと!」「また歩けるようになるの?」と焦ってしまうもの。そんな不安が少しでも和らぐよう、今回は愛猫ジジが脱臼した時の治療経過を詳しくお話します。 

留守中に愛猫がキャットウォークから落下

猫は高い身体能力を持つ生き物。しかし、猫の中にはちょっぴりおニブな子もいますよね。我が家のジジは、まさにそのタイプです。今から2年前の11月27日、キャットウォークから落下し、脱臼してしまいました。

留守中に愛猫がキャットウォークから落下

異変に気づいたのは、買い物から帰宅した時。いつもはあまりいない場所でじっと座りこんでいたので、「あれ?珍しいところでくつろいでるね」と声かけし、近くへ。この時、特に鳴いたり叫んだりせず、いつものように顔を指にスリスリしてきたので、まぬけな私は「ああ、今日はここでくつろぎたいんだな」と解釈してしまいました。

しかし、ご飯の時、普段は我先にと走ってくるジジが全く動かなかったので、「おかしい」と思い、様子を観察。すると、歩こうとしても立てないことが発覚。「え!骨折してる!?」とパニックになり、すぐに動物病院へ車を走らせました。

しかし、ご飯の時、普段は我先にと走ってくるジジが全く動かなかったので、「おかしい」と思い、様子を観察。すると、歩こうとしても立てないことが発覚。「え!骨折してる!?」とパニックになり、すぐに動物病院へ車を走らせました。

 時刻は、午後7時。当時は車で40分ほどかかる動物病院がかかりつけ医だったのですが、診察時間外だったので、以前、友人からおすすめされた動物病院へ電話をし、時間外診察をしてもらいました。 

脱臼後に悩まされた「便秘問題」

もっと早く気づけたら…。ちゃんと注意深く観察していれば…。車内で自分を思いっきり責めながら、動物病院へ到着。

レントゲン撮影してもらった結果、骨折はしていなかったものの、左後ろ足が股関節脱臼していることが分かりました。

脱臼後に悩まされた「便秘問題」

獣医師によれば、キャットウォークから落下する猫は稀だけれど、マンチカンのような短足の子は他の猫種よりも多い傾向にあるとのこと。体への負担をさけるべく、まずは手術をせずに様子見し、筋肉で歩けるようになるのを待つことになりました。

ジャンプなどして負担がかからないよう、自宅ではファスナーで上部が完全に締められるサークルで過ごしてもらうことに。

ジャンプなどして負担がかからないよう、自宅ではファスナーで上部が完全に締められるサークルで過ごしてもらうことに。

猫用のケージは上下運動ができるように作ってあり、猫トイレを置くと狭くなってしまうので、災害用サークルを選びました。

しかし、その後、問題が発生。脱臼の痛みから力むことが難しいのか、排便ができなくなってしまったのです。

しかし、その後、問題が発生。脱臼の痛みから力むことが難しいのか、排便ができなくなってしまったのです。

便が出ないと命の危険があるので動物病院で浣腸をしてもらい、フードも獣医師から勧められた療法食に変更。すると、便が1日置きに出るように。そこで、毎日「うんち記録」をつけ、便の状態もチェックし始めました。

脱臼から1ヶ月後に猫らしい生活が戻ってきた

療法食をあげ始めると5日ほどで便は柔らかくなり、1週間ほど経つ頃には理想的な硬さのミルクチョコレート色に。約2週間後の経過観察では、診察台の上で少し暴れることができるようになりました。

足は痛みがなくならないようならば手術を検討しなければなりませんでした。でも、左後ろ足を触った時に振り返って嫌がる素振りを見せないため、獣医師は「痛みはないだろう」と判断。まだ足に力が入らないので、歩き方がぎこちないのだろうと言われました。

足は痛みがなくならないようならば手術を検討しなければなりませんでした。でも、左後ろ足を触った時に振り返って嫌がる素振りを見せないため、獣医師は「痛みはないだろう」と判断。まだ足に力が入らないので、歩き方がぎこちないのだろうと言われました。

この頃、ジジは足を引きずりはするものの、歩こうとする時間が長くなりました。そこで、サークルから出す時間を少しずつ長くして、自宅でリハビリ。脱臼後、初めてジャンプや爪とぎができたのは、約1ヶ月後のこと。

 

方向転換ができるようになったのは、脱臼から2ヶ月後でした。テーブルやキャットウォークにもジャンプできるようになり、同居猫との追いかけっこも楽しむように。心のどこかで手術を覚悟していたので、元の日常が戻ってきたことが、本当に嬉しかったです。

 


こうしてジジは普通に歩けるようになり、今では全速力で部屋中を駆け回っています。でも、脱臼を経験したことから、就寝時など目を離す時はサークルで過ごしてもらうようにしています。

幸いジジはサークルを嫌がらず、「ああ、今はここで過ごすのね」という感じで受け入れてくれているのでありがたいです。

おニブな愛猫の落下事故を防ぐためにできることは?

我が家ではジジの運動神経を考慮し、注文住宅を建てる際にキャットステップの間隔を狭くし、人の手が届く高さにキャットウォークを設置するなどの対策を行っていました。

おニブな愛猫の落下事故を防ぐためにできることは?

これらの対策を行っていたからこそ、落下事故は1回で済んだところもあると思っています。

 でも、1回落下してしまったのは、私の配慮が足りなかったせい。おニブな猫さんは同居猫に追いかけられて足を踏み外したり、寝ている時に落下して着地に失敗をしてしまう可能性はあるので、もしこれから「猫共生住宅を建てたい!」と思っている方や「うちの子のためにDIYをするんや!」と思っている人はキャットウォークに猫が休めるボックスを設置したり、複数の猫が渋滞しないように迂回路もあるキャットウォークを取り付けたりと工夫するのがおすすめかも。

でも、1回落下してしまったのは、私の配慮が足りなかったせい。おニブな猫さんは同居猫に追いかけられて足を踏み外したり、寝ている時に落下して着地に失敗をしてしまう可能性はあるので、もしこれから「猫共生住宅を建てたい!」と思っている方や「うちの子のためにDIYをするんや!」と思っている人はキャットウォークに猫が休めるボックスを設置したり、複数の猫が渋滞しないように迂回路もあるキャットウォークを取り付けたりと工夫するのがおすすめかも。
ちなみに、より詳しいジジの治療経過はこちらから見られます。いま愛猫が脱臼してしまって悩んでいる方は参考にしてみてください。

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