なぜ、こんなものと真剣に闘うのか…。猫と暮らしていると、飼い主がそう思ってしまうような「よわよわの闘い」を繰り広げることがあるもの。我が家では、おニブ猫のジジが色んなものを“おもちゃ扱い”し、毎日ひとりでドタバタしています。
仕事中に見せた「付箋」をおもちゃにされて
人間では思いつかない遊びを楽しむのが、猫のすごさ。3歳くらいの知能だと言われているけれど、個人的にはもっと賢いのでは…と日々、思っています。控えめに言って、てんしゃい。
愛猫と過ごす中で、「夢中になりすぎだろ(笑)」と笑わされたのが、“ジジVS付箋の乱”です。ジジは普段、猫らしいおもちゃにあまり興味を示しません。猫じゃらしを振ると、遊びたい気持ちと混乱が混ざり合うのか、馬のような走り方で部屋を一直線に駆け抜けます。
この子がプチパニックにならずに遊べるものは、ないだろうか。そう思っていた矢先、仕事中、ジジが付箋に興味を示しました。
本に貼った付箋を手でチョイチョイし、かわいくじゃれるジジ。その姿を見て、「おお!これだ!!よし!思う存分、遊ばせてやんよ!」と思った私は、机の隅に付箋を貼ってみることに。
すると、ジジは夢中でかわいい猫パンチを連打。(当たらないことも多々あり)付箋が口にくっついて離れずに困惑することも。その姿のかわいさと言ったら、ライターなのに語彙力を失うほどでした。
付箋VSねこ
— ゆあ@ライター (@yunc24291) February 8, 2023
(愛しくて撫で過ぎたら被毛へこんじゃった) pic.twitter.com/6OD53xuHDE
この“よわよわの闘い”は、付箋を取り出すたびに開幕!どうやら、ジジの中では「付箋=私でも捕まえられるおもちゃ」という方程式ができているようです。
キャットウォークでくつろいでいる時でも、目の前に付箋を貼ると、すぐに猫パンチ。そんな強気な態度を見せるのに、付箋を動かして別の場所に貼ると「え!!こいつ、今動いたの!?」みたいな顔で驚愕することも。
やっぱりどこか抜けているジジの姿を見るたび、「君は野生では生きられないから、おうちから出ちゃだめだよ」と声をかけるのです。
猫砂に夢中な姿を見て「ボール見つけ」に必死になった日々
我が家では木製ペレットを猫砂として使っているのですが、ジジにとっては猫砂も楽しいおもちゃになるよう。トイレ回りや部屋に転がった猫砂をサッカーするかのように転がし、「持ってきたで」と私の前に放置します。
きっと、ジジは何かを転がすのが好きなんだな。よし!ジジのためにボールのおもちゃを買ってあげよう。そう思い、私はドラゴンボールを探すかのような必死さでありとあらゆるボールを求め、彷徨ったことがありました。
でも、どんなボールをプレゼントしても「は?これじゃないんだけど。あなた分かってないようね」という顔をされ、遊んでくれず。そして、部屋に転がっている猫砂を軽快なステップで転がし、私の前に持ってくるのです。
まるで「ほら、これと似たものを探しなさいよ」と言われているかのような教育的指導…。つくづく、おキャット様の心を満たすおもちゃを選ぶのは難しいなと痛感させられます。
一番好きなのは「バスマット運び」
我が家では入浴後、「わ!トラップを仕掛けられた!」という声が洗面所から漏れることがあります。
犯人は、無邪気なイタズラっ子・ジジぽん。理由が全く分からないんですが、ジジはなぜか、昔からバスマットを咥えて数メートル運ぶのが大好き。運ぶ時には、「きゅわん、きゅわん」という、なんとも猫らしくないハイトーンボイスを響かせます。
🦝ジジファンの方へ。
— ゆあ@ライター (@yunc24291) February 19, 2024
ようやく、ジジがバスマットを持って来るとき(ほぼ毎日)の鳴き声を収めることができましたので、暗いですが、音量を大にしてお楽しみください。
運んだあとの「なにもしてませんけど?」的な顔が、個人的にいつも笑います。 pic.twitter.com/dP47sqlFeD
その声を聞くたび、私は「なんなん、その声(笑)何て言ってるん?」と笑っていましたが、ある日、パートナーと“鳴き声解明会”を開いた時、自分の器の小ささを知りました。
私:「あれ、なんて言ってると思う?いつも面白くて笑っちゃうんだよね」
パートナー:「あれはきっと、『よいしょ、よいしょ』って言ってるんだよ。頑張って運んでるんだね」
私:「……」
ジジ、そんなに頑張って運んでくれてたんかよ。たしかに猫からしたら、バスマットは重いよなあ…。しかも、いつも私のところへ持ってこようとしてくれる。(途中で見つかると運ぶの中断するけど…)ああ、私はジジのことを何も分かってなかったのかもしれない。
なぜか、そんな反省で心がいっぱいになり、「ごめんな、これからは全力で応援する!!」と、肩を組みながらジジに伝えました。
その日からジジがバスマットを運ぶたび、我が家には「いいよ!その調子!!」「ナイス~!」「すごいね!そんなことできる猫さん、他にいないよ!」とジジをベタ褒めする私の声が飛び交うように。
🦝きゃっきゃ
— ゆあ@ライター (@yunc24291) January 25, 2021
👩(またバスマットで遊んでるな)
🦝鳴いてたのだーれだ?
👩ジジぽんでしょ?
🦝えーあたしじゃないお!きゃは!
👩かわいいかよお!!!!! pic.twitter.com/7YYiEFgGe9
「ねえ、そんなに大きい声で褒められたら、ビックリして運べないかもね」とパートナーにやんわりと注意されたのは、言うまでもありません。
人間だと「日用品」と括ってしまうアイテムを楽しいおもちゃに変える猫は、遊びの天才だと思う。もしかしたら、NNN(ネコネコネットワーク)を通じて、楽しいおもちゃをこっそり共有し合っているのかもしれないなあ。これからも、猫視点での使い方をたくさん教えてほしい。
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