はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストで猫狂の阪口ゆうこです。
前編は楽しく読んでいただけたでしょうか。
「猫は好きだけど、飼えないな。」と感じる、9つのハードルを語る後編です。
【前編はこちら】 |
⑤うるさいのでは
一緒に暮らすと鳴き声がうるさいんじゃないかな?なんて、一人暮らしだったり、集合住宅だったりすると、これは特に気になるところ。

発情期のメス猫のは、大きな声で鳴き続けるらしい。去勢や避妊をしない猫はずっと大きな声で泣き続ける場合もあるという。
我が家は黒猫が去勢済みで、白猫も避妊済みなのだが、性格なのか黒猫の方はものすごく鳴くタイプで、それも四六時中何か文句を言っているようにしか思えない。
よく鳴く猫ちゃんと暮らし始めると、それがストレスになる人も実際はいるらしい。ちなみに我が家は、文句を垂れるように鳴き続ける黒猫が、愛おしくてたまらない。

それと、猫は夜行性なので、夜中に大運動会を開催する事がある。屋内だと雨天でも決行、思い立った時が決行。
それはそれは盛大に、部屋の隅から隅を猫の半端ない脚力で駆ける。全然応援はしないけど。
猫の鳴き声にしても、夜の大運動会にしても、ある程度の覚悟は必要だ。
⑥病気に対応できるか
心配なことがあるとすれば、猫と人間は会話ができない。体の調子が悪いときに言葉で伝えてもらうことができない。
ワクチンで予防接種をして、栄養バランスの良い食事を与えて運動させて、毎日愛情を注いでいても、病気になる可能性はある。
病気の種類によっては治療に長期を要したり、完治が難しいものもある。
我が家の猫たちは、健康診断を受ければ、健康優良猫とお墨付きをいただき、まだ大きな病気にかかった事はないが、正直びびっている。

元気があるか、排泄物は異臭を放っていないか、ちゃんとごはんを食べているか、水はちゃんと減っているか、猫の異変に気づけるか不安である。
そして、想像していたよりも、通院や治療費にお金がかかるという心構えもしていて、ペット保険にも加入している。これは、飼っている猫ちゃんが病気にかかり、治療費に700,000円を支払ったという猫友だちの助言から即入った。
⑦部屋が汚れる
猫は好奇心が旺盛で狩猟本能もあるので、家の中でもいろいろなところを散策する。棚の中から出てくるなんて日常茶飯事で、引き出しを開けた瞬間に中に潜り込んだらしく、引き出し収納の中からにゃーにゃーとレスキュー要請されたこともある。

そうなったら、棚の中も引き出しの中もものが散乱し、もれなく毛まみれになる。そして、猫が運動不足の時や、人に構ってほしくてストレスが溜まっている時にも、高いところから下にものをぶち落として、マイナスな気分を発散したり、気を引こうとすることもある。
これは、人間が気をつけて整理整頓したり、物を固定して避けるしかない。
⑧ものがいっぱい増える
猫を飼うと猫グッズが必要になる。
最低限の猫グッズでも、トイレやフードボウルや水の容器、お迎えした初期の頃なら大きなケージが必要になる。
ケージに関しては、想像以上にスペースを取ると思ってもらって間違いはない。我が家が使ったケージも、友だちから譲り受けたものだったのだが、ゴージャスな2階建て仕様で、1畳半くらいのスペースは余裕でつぶれた記憶がある。

また、おもちゃを中心とした猫用のグッズをたくさん買ってしまうと、収納のスペースが必要になる。
我が家は天井まであるキャットタワーをリビングに採用していて、大体うちの白猫が1番上のステップで豪快な寝相で爆睡している。
このキャットタワーがなかったら、部屋がもう少しすっきりするんだろうなぁと思いつつも、白猫が寝る姿を下から見ると、これは必要だなと、即で切り替えて思ってしまう。
グッズをたくさん買ってしまうと、ものが増えて、部屋が狭く感じたり、自分のものが置けなくなるという事態も引き起こしかねないので、本当に必要なもの、なくても困らないものの見極めは大事。
⑨お別れが辛い
最後はお別れが辛いのではないかということ。猫を飼うと、当たり前ではございますが、最後はどうしてもお別れの時がやってくる。

長い時間を共有していれば、猫とのお別れは想像するだけで涙が出てくる。しかし、おそらく想定している以上に強烈に猛烈にとてつもなく辛く、悲しく寂しく耐えがたい痛みを伴うのだと思う。
これを書いてる今も、少し考えただけなのに、こらえきれない涙がボタボタとこぼれてしまう。

初めて我が家に来た時「みぃみぃ」と鳴きながら部屋の散策をしていた姿。
慣れ始めると足元にまとわりつくようになり、家族みんなでうっかり踏まないように下を見ながら気をつけて家の中を歩いた日々。
寝転んでいると胸の上に乗ってきて、ぐうぐうとお構いなしで寝る太々しさ。
おもちゃを咥えて、遊んで〜と寄ってくる愛くるしい姿。

朝起きてリビングに移動すると、必ずドアに猫のシルエットがあったり、出掛ける時に「俺も行く」と玄関までついてこようとしたり、名前を呼ぶと返事が返ってきたり、帰宅する家族を窓辺で待っていたり。
隅から隅まで取りこぼすことなく愛おしい愛猫とは必ずお別れがきます。
そして、このハードルだけは、どうしようもない気がしています。
しかし、もう一緒に暮らせているのだから、人間側の私が、最期まで元気にお世話をしたいと思います。
まとめ
さて、前編と後編と9つのハードルをご紹介させていただきました。実際に猫と暮らして、そのハードルが低いなぁと思えるくらい、猫愛にあふれる暮らしをさせていただいています。

これから猫と暮らそうと考えている方、事前の準備で防げることがあります。それは、猫ちゃんを迎えるために予算をしっかりと把握すること。ストレスを溜めないために部屋を整える習慣をつけておくこと。猫の生態を理解するために勉強しておくこと。この3つが必要だと思います。
猫に関する正しい情報や知識を身に付け、どうか最期まで幸せに過ごしていただきたいです。
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