猫トイレの悩みといえば…そう、猫砂の飛び散り!猫砂を吸収してくれるマットも販売されていますが、「なかなか問題解決にならんやないかーい」って思っている飼い主さんも多いのでは?
我が家は注文住宅なのですが、その悩みを解決したくて、建築時に床の高さを下げ、猫トイレを置く専用スペースを作りました。今回は、その工夫の効果と住んで7年経った今だからこそ分かったリアルな感想をお伝えします。
脱衣所の床を下げて「猫トイレ専用スペース」を確保!
人も猫も快適な家を作るんや。猫バカな私は20代後半の頃、そう決意しました。

当時はまだ、猫共生住宅という言葉も浸透しておらず、猫が暮らしやすい家づくりも注目されていなかった時代。だから、「注文住宅を建てようぜ」という話が夫(別れたけどw)との間で出た時、参考にできる情報に出会えず。
それでも「猫も人も心地よく過ごせる家を建てる」という夢を諦めきれなかったので、設計士さんと相談しながら我流で猫共生住宅を作りました。

家作りの際にこだわったポイントは語り切れないほどたくさんあるけれど、一番悩んだのは猫トイレの設置場所。当時、アパートで暮らしていた私は猫砂の飛び散り問題に頭を抱え、「この問題を解決するにはどうしたらいいんだ…」と考え込み、ひとつの結論に辿り着きました。
床を下げちゃえ。掘りごたつみたいな空間に猫砂を置けば、砂もそこに溜まってくれて片付けが楽になるんじゃね?
こんな突飛なアイデアを話すと、設計士さんは「床を下げる…だと…?」と驚いてはいたものの、見事な設計図を描いてくれました。感謝しかない。
我が家の愛猫は大きな音などをあまり警戒しないため、奇抜なアイデアの猫トイレ専用スペースは脱衣所に設けられることになりました。
建築後に見えてきた「デメリット」
こうしてできた猫トイレ専用スペースに、私は感激。思惑通り、アパート時代と比べて猫砂が飛び散る量は圧倒的に減りました。
やっと新居が完成しつつあります♡
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) March 13, 2016
猫の砂のストレスから解放されるべく、猫トイレ用スペース完備!(*゚ェ゚*)
これで猫も人もストレスフリーね♡ pic.twitter.com/sGpWYb347q
正直、多少は飛び散る。おキャット様が勢いよく飛び出す時もあるからね。でも、掘り下げた部分に猫砂が溜まるので、掃除は楽になりました。
ただ、使っているうちに致命的な欠点が発覚。それは、猫トイレを置くスペースをむき出しのコンクリートにしてしまったことが原因です。
猫共生住宅ってキャットウォークやキャットドアなどにお金がかかるから正直、費用が高くなりがち。だから、ケチな私は設計士さんから「費用を抑えるために、猫トイレを置くスペースはコンクリートがむき出しのままでいいよね?」と言われた時に、「はい!」と元気よく答えてしまいました。

でも、それがいけなかったんだ。愛猫のコタロウは、レオンが来た頃からどの種類の猫砂を選んでもトイレを変えても、なぜかおしっこの時だけはトイレシートでしかしなくなちゃったんですが、ある日、おしっこがコンクリートにかかってしまい、においや汚れが取れなくなってしまいました。
ああ…防水加工したり、100均一でもいいから防水マットを貼ったりしておくんだった…と、それはそれは後悔しまくりましたね。
あと、一緒に暮らす中で、コンクリートだと愛猫の足にも負担がかかるかもしれないとも感じるように。そこで、今はコンクリートの上に100均の防水シートを置き、その上にクッションマットを敷いて、汚れた部分はその都度、取り換えるようにしています。
猫が増えたことで猫トイレのスペースに余裕がなくなった
我が家の猫トイレスペースには、もうひとつ後悔があります。それはスペースの狭さ。

我が家の猫トイレスペースは、通常サイズの猫トイレ1個とビッグサイズの猫トイレ1個(通常サイズの1.5倍)を置けるようにサイズを測って作ったものです。
当時、私はアパートで一緒に暮らしていたジジとコタロウの2匹と暮らしていく予定でした。しかし、ジジとコタロウの相性が予想以上に悪く…。新居に引っ越して縄張りがゼロになれば関係性にも変化が起きるのでは…と期待していましたが、仲の悪さは変わらず。

そんな時、海外の書籍で猫同士の相性が悪い場合は1匹増やすと関係性が変わることもあると書いてあったので、試す価値アリと思い、保護猫カフェからレオンを迎えました。(もちろん、理由はそれだけではなかったけれど)
レオンはすごいヤツで、コタロウが喧嘩を吹っ掛けようとすると優しく猫パンチ。ジジを守るナイトになってくれました。(コタロウとも仲良しなので、それもすごい)期待していた以上の仲裁役なんや。

けれど、猫の数が増えたことで猫トイレスペースに問題が。猫のトイレ数は頭数+1が理想ですが、置くスペースがない…!
この問題はトイレシート派のコタロウのトイレを新しくし、スペース外に置くことで対処できましたが、本気で悩んだ。我が家みたいに床を掘り下げはしなくても、猫トイレ専用のスペースを作る時は、将来的な飼育頭数を考慮することも大事です。(突然の保護猫との出会いもあるしね…)

ちなみに、今の心配はシニア期になっても、この掘り下げトイレスペースが使えるのかということ。足腰が弱くなってきた愛猫が段差を昇り降りできるのか、ペット用のスロープを置くにはスペースに余裕がないなと感じるので、愛猫の体調や年齢を踏まえて、また色々と工夫していけたらいいなと思っています。

住んで7年も経つと、やっぱりメリットよりもデメリットのほうが目立ってくるものですね。でも、それもきっと我が家の味と前向きに捉えて、人も猫も快適に暮らせる方法を考え続けていきたい。
真の意味での「人も猫も幸せになれる猫共生住宅」ってもしかしたら、こうやってずっと「どんな家ならお互いに暮らしやすいかな」と考えていく中で見えてくるもの、辿り着けるものなのかもしれません。
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