はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストで猫狂の阪口ゆうこです。
猫を迎えてから4年、この暮らしに慣れたと言ったら嘘になる。まだ気になることや不安なことはたくさんある。
例えば、外出した際の猫の毛問題。私は家を出る前にこれでもかというくらいクリーナーでコロコロする。なのに、出掛け先で会う人にあっさり「毛が付いてるよ」と言われたりする。完璧に取り除いたはずでも衣類に付着している時があるので、その毛はもう自分自身から生えてきたとしか思えない時がある。
他にも、知らぬ間に洋服に穴が空いている時がある。猫が戯れてキバが引っかかったり、背中によじ登られた時に爪が入って穴が開いてしまったり。こちらの問題も、人に指摘された時は恥ずかしさでいっぱいになる。
そして今回は禁断の猫の匂い問題。
猫の毛や引っ掻き穴と違って人から指摘されにくい問題だ。
今日はこちらについて書こうと思う。
猫カフェでの出来事

ニオイに敏感になったのは数ヶ月前。娘と旅をしていた時のことだ。
地元の特産品をふんだんに使ったハンバーガー屋さん、オシャレな雑貨屋さん、歩くだけでワクワクする古き良き時代の情緒が漂う路地。
非日常を味わった私と娘はとんでもなく浮かれていた。そしてその日、浮かれたついでに旅先の猫カフェに吸い込まれた。「旅先でテンションが上がって、浮気をする人の気持ちがわかる気がする」と、親子とは思えない会話をしながら。
しかし、人生初めての猫カフェで味わったのは、浮ついた甘い体験ではなく衝撃の体験だった。
というのも、とってもとってもとーーーーーっても、猫カフェの匂いがキツかったのだ。
デレデレと鼻の下を伸ばして、猫と触れ合えるブースに入った瞬間、鼻と目にツツツーン!!と、強烈な刺激を感じて驚いた。
娘の顔を見ると、眉毛をしかめ、何度も何度も重さを感じる強めの瞬きをしていた。
「娘も完全に目にきとる・・!」
こちらの目線に気づいた娘は咄嗟に苦笑いの表情を作った。それも、苦痛が9で笑いが1といった割合の、苦苦苦笑いだった。
その猫カフェには10匹ほどの猫ちゃんがいて、触れ合いブースは20畳くらいの広さだった。壁面にはトンネルやタワーが所狭しと設置してあり、布製の猫ベッドも猫ちゃんの数だけあったように思う。
猫と触れ合うこと10分、匂いに耐えきれず私はブースを出た。娘に「ちょっとギブアップ」と小声で伝えると、娘からは「私は慣れてきたかも」と、返ってきた。
しかしその後、触れ合いブースの外のカフェエリアでの親子の会話は「匂いの件」一色だった。
「他の人からしたらうちも匂いがきついのかな?」
「この間友だち呼んだけどどう思っただろう」
「人からは指摘されない問題だよね」
私たちは慣れてしまっただけで、我が家にも問題があるのではないかと、話題は猫の臭い問題で持ちきりになった。そこに浮ついた気持ちはゼロだった。
猫カフェに来たからこそ浮上した、解決の必要がある由々しき問題…。
15分で2,700円という破格の代金を支払った私たちは「浮気をして開き直る人の気持ちもわかる気がするね。」と、自分たちの行動を正当化しながら猫カフェを出た。
猫の臭いの原因とは
そもそも臭いの原因はなんなのか。
調べてみたら、猫に限らず匂いの原因は「菌」ということだった。そういえば人間の洗濯洗剤や掃除の洗剤のCMでも、匂いが起こるのは菌の仕業だとよく聞く。
憎き菌め。私たちを不安にさせる菌め。
ということで、我が家も菌に着目して防臭活動をするようになったのである。
猫と暮らしていて菌が発生するのは、ごはんの食べ残しや排泄物、抜け毛にも多く潜むのだとか。
我が家が実施していて、効果的に思える防臭対策は以下である。
時系列に書いてみるので想像してお楽しみいただきたい。
食事エリアの拭き掃除
朝起きていちばんにするのが、フードボウルと飲み水のボウルの洗浄。毎日一度は必ず綺麗に洗うことにしている。毎日洗っていると汚れの蓄積も少なくて、洗剤なしでもつるんと洗いあがるので習慣化してしまった。
本当は1日の終わりの寝る前に洗えたらいいのだが、「眠たくなると忘れちゃう♡」という驚くほどフツーの理由で、朝に洗うことにしている。

換気
猫が朝ごはんを食べている間は勝手口とキッチンの窓、リビングの掃き出し窓を開けて、風を入れ替える。夏は日中が暑すぎてこの時間しか換気をする気にならない。冬は冬で、家族みんながいる時間に換気をする気にならないので、やっぱりこの時間がいちばん換気に向いてると思って習慣化している。

トイレ掃除
猫がごはんを食べてる間に換気、そして同時にするのがトイレ掃除。トイレは猫の数+1置くのが良いと保護猫団体の方に言われたけど、いくつもあったら管理を怠る自信しかないので1箇所しか置いていない。
毎日トイレの中の排泄物を見て健康チェックをしながら処理をしている。ちなみに、毎月10日20日30日の0が付く日は猫砂ももろとも替えることにしている。月に2回の交換と3回の交換ではトイレの匂いの蓄積っぷりは雲泥の差だ。

掃除機
ごはんが終わって猫がくつろぎ始めたら掃除機とモップをかける。猫と暮らす前と比べて、掃除機のゴミフィルターがパンパンになるまでの時間が超絶短くなった。
ちなみに、家電は猫の毛が容赦なく入り込むので、家電の寿命は短いもんだという覚悟までしている。さらに貧乏性ゆえ、高機能な高い家電は選ばなくなった。

カーテンの洗濯
布のカーテンは洗った時に初めて「あ、臭かったんだな」と気づくもの。徐々に臭くなる布ものは、人間は匂いに慣れてしまうらしい。
理想は週に1回定期的に洗いたいけど、持ち前のいい加減さで、思うようには習慣化できておらず、人が遊びにくる日や究極に暇な日に洗濯することにしている。それでも月に1、2回は洗濯できていて、カーテンを洗ってる時間に窓のサッシをささっと掃除している。
ちなみに先週は、洗濯中に窓のサッシに猫のゲロを見つけた。こういう発見もあるんだなと、ゲロを見て身の引き締まる思いだった。

グルーミング
人間も頑張るけど、猫にも少し協力してもらわねば。ということで、抜け毛を減らすグルーミングは必須。
我が家は、私がトイレ掃除で娘が爪切りとグルーミングを担当している。
何事も継続が苦手な娘だが、グルーミングが続いているのは、単純にこんもりとした毛玉が好きだからだと思う。
グルーミングしてできた毛玉を手に乗せて「見て!見て!」と、家族に成果を披露するまでが娘のグルーミングルーティンだ。
彼女は「好きこそものの上手なれ」の精神で、ブラッシングが続いている。
ちなみに、その理論でいうと私が毎日トイレ掃除ができているのはうんこが好きだからという理由になるが、そうではない。

ミニマリストゆえに
私がミニマリスト気質というのもあり、猫たちがメインで過ごすリビングにはものが少ない。
匂いの発生源でもある菌はものに染みつくから、ものが少ない我が家はそもそも菌の温床になりにくい環境だと思われる。そしてものが少ないと掃除も容易。
匂いが気になるお家は、ものの量を見直すと匂いの悩みも少し軽くなるかもしれない。
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