はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストで猫狂の阪口ゆうこです。
家族が入院してました
先日、大学生の息子が入院した。息子は下顎のあたりが疼くと訴えて、町の歯医者さんに受診に行ったら、親知らずが生えてきているということを告げられた。
そして、その親知らずのレントゲン写真を診てもらうと、疼いていない上顎の、まだ外の世界を知らない親知らずが副鼻腔に干渉しているとかなんとか。
それが大変なのかなんなのか、おそらく理解が追いついてない呑気な本人は「親知らずが副鼻腔に干渉してるから、この際4本とも抜こうかって言われたよ」と、重要な部分をほとんど端折って私に伝えてきた。
当事者がそんな感じだったので、親知らずが副鼻腔に干渉していたら何がどう大変なのか、私はいまだにわかっていない。
あっという間に、治療の場が町の歯医者さんから大学病院に移って、ポンポンと手術と入院が決まった。
そして息子は手術と入院を終えて、この上なく真四角の顔で帰宅した。
麻酔をして歯茎を切開して、埋没した歯(親知らず)を砕いて取り出す。しかも4本同時に。さらに、そのうち1本に関しては歯の近くの骨を削ったりという大手術だったらしく、術後は顎がパンパンに腫れて膨らんでいたのだ。

家族で散々いじり倒した結果、彼は「早く元の顔に戻りたい」と、強い気持ちを持ったらしい。
猫のゴロゴロが治癒に効くらしい
病院から帰宅した息子は猫に歓迎された。待っていたと言わんばかりに体をうねらせて足元にまとわりつく猫たち。
そんな猫たちを見て息子は「そういえば猫は骨折を治すらしいよ」と教えてくれた。
「Mr.端折りすぎ」の異名を持つ息子に、何を言ってるんだ・・。と一瞬思ったが、調べてみると、猫が鳴らす喉のゴロゴロという音が本当に骨の回復に効果があるというのだ。

猫が喉を鳴らすゴロゴロという音(以下:ゴロゴロ音)は、25〜50ヘルツの低周波と言われているらしい。
ヘルツは1秒間の周波数を表す単位のことで、ゴロゴロ音は1秒間に50回振動しているということになる。数字が小さいほど低い音で、人間が聞き取れるのは20ヘルツ以上なのだとか。
この低周波のゴロゴロ音が骨の細胞を活性化させて、骨密度を高めるらしい。
疲れた体を癒す副交感神経が優位になり、幸せホルモンのセロトニンの分泌も促すのだとか。
日常的にゴロゴロ音を聞きたくて、昼夜問わず猫の下僕と化して撫で回していた私だが、これは本能が求めていたのかもしれない。
他にも治癒に関する驚きの情報が得られた。
実際のところ、猫は骨折しても他の動物の3倍回復が早いと昔から言い伝えられているらしい。自己治癒がすごいな、猫よ。
ヨーロッパでは人が骨折したら、ゴロゴロセラピーと称して、ゴロゴロ音を浴びるために猫を頼るのだとか。
骨折したらみんなで行こうぜ猫カフェへ。
サッカー選手のデビット・ベッカムは、全治10カ月の骨折を負った際、7週間というモンスター級の治癒の早さで復帰したらしいのだが、それがゴロゴロ音と同じ50ヘルツの音波を患部に当てる「音波治療」の効果だったのだとか。
うちなら治療費ゼロだな。
しかし今の所、ホンマかいな。が止まらない。
ゴロゴロを獲得しようそうしよう
それでは満を持して、猫のゴロゴロ音を獲得しようじゃないか。息子の骨の治癒の早さは猫さまたちにかかっている。
以下は、我が家の猫の場合ではあるが、ゴロゴロ音獲得の手段を列挙した実験記録だ。
①喉元をマッサージする
リラックスを得る=ゴロゴロゲットだぜ。この基本公式通り、猫さまのご所望通りに動いてみた。

喉元を撫でてやると即座にゴロゴロゴロゴロ・・。低い音で喉が鳴りだす。
猫は幸せを感じた時に喉を鳴らすらしいが、こちらはその何倍も幸せをいただいているような気がする。目を閉じてうっとりされた日にゃ、こちらの口元もゆるゆるとほどける。
元々ガッチリ体型なのに、さらに骨太になってしまいそうだ。
②爪切り
実は猫が喉をゴロゴロ鳴らすのはリラックスしている時だけでない。ストレスがフルの状態の時にも喉を鳴らすのだとか。
ということで、我が家の猫があまり好きじゃない「爪切り」を決行することに。
しかも、爪切り担当じゃない私が。
いつもなら爪切りとグルーミング担当の娘が、短時間でサッサカとひとりでやってしまうのだが。
お世話人の「じゃない方」である段取りの悪い私が爪切りをすると、さらにストレスが溜まるのではないかと期待ができる。

しかし、さすが「じゃない方」の私。
爪切りを爪に当てた瞬間に、猫の「イヤイヤ」が始まってしまい、怯んでしまった。「嘘だよ嘘だよ〜ごめんちーん♡」と、爪切りをやめてそのまま抱っこして揺らしてやるとゴロゴロ音が始まった。
ああああ!かわいいかわいいかわいい。
爪切りをイヤイヤした時に、ゴロゴロ音は鳴らなかった。・・と、思う。
爪切りは上手な人がやればいい。

③おやつをじらす
リラックスモードとストレスフルモード、そして最後に紹介するのはおねだりモードだ。ご飯やおやつを欲しがっている時も、猫は喉をゴロゴロ鳴らすらしい。
しかし、リラックスの時と周波数が少し違って高めなのだとか。

実験してみたら、我が家の猫さまたちは「にゃー(食いもーん)にゃおーん(食いもんくれよ〜)」と訴えながらも、ゴロゴロ音を出していた。
耳を澄ませてみればかすかに聞こえるという塩梅なので、高いとか低いとかはさっぱりわからなかった。
とにかく、欲しがっておねだりする猫が可愛過ぎたので、それだけで満足が半端なかった。ちなみに好物の干しカマを食べる瞬間に見せる「野生剥き出し」の顔も、変態としてはたまらない。

まとめ
え、この実験から何を学べばよかったの。そう疑問に思ってらっしゃる方もいるだろう。心配はありません、書いてる私が一番思っています。
実はセラピストであり名医だった猫。ゴロゴロ音は人を幸せにして治癒を促す力を持っている。
そして、猫のゴロゴロ音を獲得するなら、是非ともハッピーな方法を選んで欲しいということを伝えたかったのです。
猫の幸せを追求すれば、骨太になれるかもしれない。
我が家も愛情を注ぎ続けよう。
幸せなゴロゴロ音を聞いて息子が早く治りますように。
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