はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストで猫狂の阪口 ゆうこです。
9月に入ると一気に、「今年後半戦!」というような雰囲気が漂う。
世の中のメンタル薄弱民にはちょっとキツい季節の変わり目、皆様いかがお過ごしでしょうか。
何を隠そう、この私もメンタルは豆腐。豆腐の中でも、もっとも崩れやすいおぼろ豆腐メンタルの持ち主だ。
今年の春あたりに様々なストレスを抱えたところ「しんどい自分」と出会ってしまった。それからは、何もやる気が起こらない日やちょっとしたことで深く考え過ぎて寝られないようになってしまった。
今はそんな自分とうまく付き合っていくために計画的に休日を作って、家事、仕事、活動、とにかく全てを放棄している。
WHO(世界保健機構)の調べによると、うつ病患者は世界で推計2億8000万人もいるのだとか。2億8000万って…多いなぁ。
しかし、世界中に「しんどい自分」と戦っている人がいるんだ…と思ったら、少し心が軽くなるのも正直なところ。
猫にならえ
そんな私には、人生の師匠がいる。
その方は、どんな時でも柔軟だ。好きな時に好きな過ごし方をする。嫌なことは全力でNOと言う。主張は強いが、心地よい圧と粘り強さと、破壊力のある見た目の可愛さで、こちらはいつも言いなりになってしまう。

まぁ、お察しの通り猫なんですけど。
私がメンタル豆腐民を代表して言うのもおこがましいが今日だけは言わせてもらいたい。日々「しんどい自分」と戦うように生きる我々からすると、家でのんびりゆったり愛されながら暮らす猫たちは、「理想の到達点」なのだ。
今日はそんな「理想の到達点」の、我が家の黒猫を1日観察してみた。
エゴにまみれたコラムだが、どうか生ぬるい目で読んでほしい。
早朝の猫
朝起きて、2階の寝室から1階のリビングに移動する。階段を降りるとドアにうっすら猫のシルエットが映っている。毎朝必ず、この時間にここにいるのが黒猫だ。
「私が起きてくるのを待っているんだ」そう思っただけでキュンが暴発して発狂しそうになるが、6時前なので必死で堪える。

日に日に猫への愛情が増す私なのだが、理性はどこまで持つのだろうか。
ちなみに白猫の方は人間の出待ちは不定期参加だ。
午前中の猫
ごはんを食べて、トイレで一発産み落とした後の黒猫は、いわゆる「厨二病」を発症する。
夜型の動物である猫は、朝の時間帯はすでに眠いと思うのだが、睡眠前の最後の力を振り絞ってとにかく走る。
どこが厨二病なのかというと、「俺かっこいいぜ」的な動きが乱発するのだ。
無駄に高く跳ぶ、全力疾走ついでに壁を走る、ブレーキをかけて停止した時の低い姿勢とドヤ顔がキマりまくっている。
自己顕示欲が異常に強く、黒猫のドヤ目線は食卓でごはんを喰らう人間にいちいち向けられる。咀嚼と咀嚼の間で気を使って、「すごいね〜」と、黒猫に声をかけることも日常茶飯事だ。
覆い被さったり、歩みを阻んだり、白猫に絡みまくる日もあるのだが、その時も「俺、かっこいいぜ」という空気を全身からビンビンに放出する。
ちなみに、滅多に感情を出さない白猫だが、黒猫がしつこすぎる時は牙をむくこともある。白猫が本気を出した日の黒猫は、割と早期にコテンパンにされて大人しくなる。そんな格好悪いところも愛くるしい。
昼寝の猫
とにかく寝る。キャットタワーの2段目が黒猫の定位置。白猫は一番上。白猫がトイレや場所変更で下に降りる際は、毎回踏まれて起こされている。

可愛いお昼寝猫集を用意したので、以下をご覧あれ。




ごはんの時の猫
実は、うちの黒猫は日本語が話せる。オカン、不安、ごはん。この3つを話せるのだが、「ごはん」に関しては確実に言っている。もはや「御飯」と漢字で言ってるくらい明確に聞こえる時がある。

我が家の猫は、一年中カリカリのドライフードを食べているのだが、年に数回、食べても問題のないお肉や魚に火を通してあげる機会がある。これまでのリサーチでは黒猫が好きなのは、牛肉、スズキ、アジ、タイ。食べないのは、マグロ。でも、マグロ風味のカリカリは大好き。
とにかく、「オカン!御飯!」そう言われる瞬間が尊い。

ごはんの時間じゃない時に空腹を訴えることもあるが、そういう時は「ごはんまでのつなぎ」として、カリカリを数粒だけ手であげることにしている。
なぜなら、黒猫の訴えを無視して仕事を続けると、PCの上で「ごはんよこせ」のデモを始めるからである。

夜の猫
家族が続々と帰宅し始める夕方、猫は再び動き出す。この時間は、元気すぎる朝とは違うモードで、足に擦り寄ったり、肌が触れ合う距離で寝転んだり、猫撫で声を出して自分をアピールしたりと比較的甘口だ。
黒猫の昼寝中に、こちらがちょっかいを出して邪魔をすると、一切笑いなしで「いや、そういうのいらんし」みたいな顔をして噛んでくるのに、疲れて帰ってきた人間には容赦がない。「よっしゃ。遊んだろか」みたいな顔をして、おもちゃを足元に咥えて運んでくる。

そして、いつも夜に感じることがある。どうやら黒猫は、家族のことが相当好きらしい。というのも、家族4人が全員揃うまでは頻繁に窓辺に行って外を眺めるのだ。逆に、4人がリビングに揃っていると窓辺に行くことはなく、リビングで伸びている。

息子がバイトでいない、娘が塾でいない、夫が残業で遅い、そんな時は「不安」と小さく鳴きながら窓辺に移動し外を見る、その姿は帰りを待っているようにしか思えない。
気ままに見える黒猫だが、とても愛情が深いのだ。
冒頭でも書いたが、私は猫が羨ましい。
好きな時に好きな過ごし方をする。嫌なことは全力でNOと言う。
そして、愛情を引き出すのが得意で、人に愛情を与えるのもとてもとても上手なのだ。
やはり、理想の到達点だ。
まとめ
エゴにまみれた、愛猫家の愛猫家による愛猫家のためのラブレターコラム。気ままな猫になりたい世界中の人に捧げたい。
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