我が家では私がお風呂に入ろうとすると、愛猫も一緒に浴室へ入ってきます。お風呂場という密室は、愛猫とふたりっきりになれる夢の空間(パラダイス)。つい、普段とは違う”濃密スキンシップ”を楽しんでしまい、愛猫に冷めた目を向けられます。
今回は、私が実際に行っている”やりすぎスキンシップ”を紹介。「こいつ、ホントに猫バカだなあ」と笑ってやってください。
スキンシップ①裸でハグをする
裸の付き合いって、なんだか心がより通じる気がしませんか。親しい仲だからこそできるんです的な雰囲気があるように思います。
親愛なるおキャット様と裸の付き合いがしたいと思っても、日常生活の中ではなかなか難しいもの。急に宅配のお兄さんが来たら困っちゃいますしね。
でも、お風呂なら愛猫と裸の付き合いができる!あのフワフワ・モフモフの被毛を洋服越しではなく、皮膚でダイレクトに受け止めることを想像してみてください。…ね?めちゃめちゃいいでしょ?
我が家では最近、私がお風呂に向かうと茶トラのレオンが必ず後追いしてくれるようになりました。前は、夫のお風呂上りにだけ洗面所にスタンバイしていたのですが、「あいつも溺れるかもしれないからな」と思ってくれたのか、入浴中の私を見守ってくれるようになりました。
レオンはお風呂の蓋に乗って、湯船に沈む私を見下ろすのが好き。じっと見つめる視線がかわいくて、何度も裸のまま抱き着き、「大好き!」「かわいい!」「最高!」「今日も生きていてくれてありがとう!」と伝えます。
抱き着いた後、体につく抜け毛を見ると、「ああ、私たちは種族が違うんだなあ」としみじみ思うことも。種が違うのに、こんなにも親しい関係になれるなんて猫って最高だなとハイになります。
スキンシップ②濡れた手で撫でて抜け毛のケア
入浴タイムは、普段なかなか取れない抜け毛をケアする絶好のチャンスにもなります。我が家で唯一、ブラッシングが嫌いなのはサビ猫のジジ。中毛で抜け毛が多く、一番ブラッシングが必要なのに…。
ブラッシング嫌いの子でも許してくれやすい”グローブ型のブラシ”を使ってもダメでした。「素手じゃないと嫌なんですけど」と抵抗。こういう時だけ、すばしっこく逃げていきます。
だから入浴前にジジが洗面所にいる時は、ブラッシングのチャンス。「中へおいでよ」と全力で誘います。
隠れきれてない、かくれんぼが尊い。 pic.twitter.com/UHQuenbCwQ
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) August 28, 2020
ジジはお風呂の蓋にはあまり乗らず、なぜか湯船に手をかけて私を観察するのが好きなタイプ。そのチャンスを見逃さず、私は濡れた手を伸ばし、ジジを撫でて体についた抜け毛をとります。
お風呂場で「こんなところに入るなんて…」と驚かれてる。 pic.twitter.com/hhHZU4l3lu
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) September 3, 2022
ジジは、あまりにも手が濡れすぎていると触られるのを嫌がって逃げていくため、2~3度ほど手を振ってお湯を飛ばすのがポイント。(誰得な情報)
撫でながら、「いつかブラッシングさせてね」と10年以上伝え続けていますが、その言葉はなかなか彼女に響きません。
スキンシップ③愛猫と「ごっこ遊び」をする
私、意外と人の目が気になっちゃうタイプなんです。自宅にいても、夫がリビングに来るかもって思うと「大人な私でいなきゃ!」と、やたら気を引き締めてしまうこともあって(笑)
だからか、愛猫とふたりっきりになれる「お風呂場」という密室では、子どもの私が大はしゃぎ。よくするのが、愛猫とのごっこ遊びです。
昨日はジジがお風呂場に来てくれたので、「OLごっこをしよう」と誘いました。前日に、バカリズムさんの「架空OL日記」を見て、OLライフに憧れが募ったからという単純な理由です。
「じゃあ、ジジと私は同期ね。いくよ」と設定を説明してから、私は役に成りきります。架空の上司の愚痴や仕事の愚痴を話し続ける私と、そんな私を「なにしてんだこいつ」みたいな顔で見つめるジジ。
シュールでしかないこのごっこ遊びは、きっと傍から見たら怖い光景。いつも、付き合ってくれてありがとうな、ジジ。
ちなみに、水が怖くてお風呂場には絶対入ってこないキジトラのコタロウは、そんな私のごっこ遊びを洗面所から冷めた目で見ています。すりガラスの扉越しに見える君の冷たい視線、気づいてるよ。
スキンシップ④命がけの隠れんぼを楽しむ
猫とお風呂に入ると、なぜか無性にやりたくなるのがかくれんぼ。目の前から私がいなくなったら、うちの子はどんな行動を見せてくれるのかと、ちょっとワクワクしてしまいます。
おキャット様の反応が見たくて倒れたフリをしたら、「何が起きるのでは‥」と思ったらしく、机の下に入って自分の身を守り始めた。猫のこういう自分ファーストなとこ、好き。 pic.twitter.com/FUPjBYTDyz
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) November 5, 2024
とはいえ、お風呂場は狭く、隠れる場所などありません。だから私はもっぱら、お風呂の蓋を半分だけ閉め、蓋と浴槽の間に隠れます。
このかくれんぼ、実は結構命がけ。お湯に顔がつかない体勢を維持するのが大変だし、蓋が半分開いているとはいえ、息苦しい。でも毎回、なぜかやらずにはいられません。謎の使命感があるんだよなあ。
ちなみに、命がけのかくれんぼをする私を愛猫たちは冷静に受け止めています。
最初の頃、レオンは「おお!そんなとこに入れるんか!」とびっくりしたような表情を見せたり、私が隠れながら奇声を発したりすると探す素振りを見せてくれましたが、今では「またやっとんか」と無反応。呆れて、お風呂場から出ていくこともあります。
湯船と蓋の間から(冷静と情熱の間みたい)「うぇえええええ」とか「ぽおおおおおおお」とか叫ぶ私を放置する、おキャット様たち。うん、今日も自由だね。私も、君たちも。
なんで、こんな変なやつが下僕なのか。もし、愛猫たちがそう思っていたら、全力で謝りたい。
スキンシップ⑤小説を読み聞かせる
幼い頃、私は母に絵本や童話を読んでもらうのが大好きでした。今はたまにAudibleを使うのですが、人の声で物語を楽しめるのって臨場感も温かみもあっていいですよね。
自分が楽しかったことは、愛しの猫たちにもやってあげたい。そう思う節が自分にはあり、始めたのが読み聞かせです。
「これがネコ…私とちょっと違う気がする…」 pic.twitter.com/aiF78xEzD7
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) June 8, 2022
ゆっくりお風呂につかりたい時、私はタブレットやスマホで読書をするので、お風呂では愛猫に読み聞かせをします。
ただし、私が好きな小説はミステリーやヒトコワ系のホラーなので、飛び交うのは「事件」や「犯人」などという物騒なワードばかり。入浴時間は、リラックスタイムとはほど遠いものになっているかも…。一体どんな気持ちで、愛猫たちは私の読み聞かせを聞いているのかなあ。
あわよくば、いつか読み聞かせで愛猫たちが人語を習得して、お喋りできるようになったらいいなあ。そんな夢を描きながら、きっと私は今日も濃厚スキンシップをして、呆れられるのでしょうね。
この記事のご感想をお寄せください!(コメントを書く)