はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。猫狂でミニマリストの阪口ゆうこです。
驚く勿れ、今日はただただ、うちの猫が可愛いという話をコラムにしようとしている。
何か役に立つ情報があるわけでもなく、人生において重要な気づきがあるわけでもなく、ただ「うちの猫が可愛い」という事実をひたすら綴るだけの回だ。
どうだ、エゴがすごいだろう。
自分でも引いてるくらいなんだぜ。
しかし、こんな回があってもいいんじゃないかな…と勝手に思って書くことにした。
「そんなの知らんがな」と思ったそこのあなた。
その気持ち、わかります。でも、ちょっとだけ付き合ってください。
猫を愛でることに意味なんていらない。ただ存在してるだけで、可愛いのだから。
朝の伸びが天才的に可愛い
人間の「朝起きたらストレッチしましょう」なんて言葉がバカらしくなるくらい、猫は本能的に完璧なストレッチをこなしている。
見てるだけで尊い。
朝起きてリビングに入ると、横になっていた猫たちが「どっこいせ」と仕事始めのように気だるそうに起き上がる。

その後、全身をぐーーーっと限界まで伸ばして、手も足も尻尾までもがピーン!となる。
あの一連の動きは何回見ても飽きない。
朝一番からこんなに可愛いのって懲役レベルだと思うんですね。
だからこちらは、猫たちを羽交締めにし「っだあああ!可愛い可愛い可愛い!!」と頬ずりをして、軽くお仕置きをする。
「ごはんが欲しいだけなのに」という猫から発せられる冷ややかなオーラを感じつつ、毎朝のルーティンとしている。
ご飯を食べる音がASMR
猫がご飯を食べる時の「カリッカリッ…」という音は最高の癒しBGMだ。
人間の咀嚼音は全然好きじゃないのに、猫の咀嚼音は許せるどころかずっと聞いていたい。
これは私の中で未だ解決できない謎である。

猫たちの気が散ってもいけないので、至近距離でのガン聞きは控えて、少し離れたところから耳を澄ませている。
自然と口の端が上がり、変態的な薄ら笑いになっていることも自分で気づいている。
しかし、やめられない。
ついでに言うと、猫たちがごはんを食べ終わった後に口周りををペロッとするのも可愛すぎる。
もはや、ただ食べてるだけでレベルの高いエンタメが成立している。
名前を呼ぶと反応するのがたまらない
うちの猫たちは、声を出して返事をしてくれる。それがイチイチ嬉しい。
名前を呼んでチラッとこっちを見てくれるだけでも「やだ…!今、認識された…!」と感動するのに。
この甘酸っぱい感覚、どこかで味わったことがあるな…と思い返すと、高校時代のかっこいい先輩との構図とそっくりである。
バスケ部を友だちみんなで覗きに行って、ゴール下からシュート練習をする先輩をガン見。
シュートを決めた後、必然的に目が合いやすい位置にいる私たちは「今、目があった気がする!」と歓喜。
猫の名前を呼んで、反応が見られた時の喜びは、あの頃に似ているかもしれない。
いや、猫のほうが確実に認識してくれている分、高校時代の先輩より報われている。
さて、話を戻そう。黒猫はお喋りで、基本的には返事を返してくれるが、白猫は無駄鳴きはしない。
空腹時以外は一貫して無音。
つまり、鳴く=メシである。
なので、白猫が「にゃー」と近づいてきた時は大チャンス。主と猫さんのトークタイムが始まる。
るるちゃん今日もかわいいねー。
にゃー(メシくれ)。
お腹空いたのねー。
にゃー(メシくれ)。
お母さんのこと好きなのかなー。
にゃー(メシくれ)。
やだー!ありがとうねー。
にゃー(メシくれ)。

おもちゃを狩る時の目つきが本気
普段はふにゃんとした顔をしているのに、おもちゃを見た瞬間、目がキリッとするのがたまらない。
細かった瞳孔が一気にまん丸に大きく広がり、「絶対に仕留めてやる」といった感じで本気になる。
手をシュバッと出して獲物(おもちゃ)を捕まえた時のドヤ顔も最高。
こんなに可愛いのに、本気出せば小動物くらいなら余裕で仕留められるんだろうな…と飼い猫と野生のギャップに萌える。
ちなみに、我が家の猫用おもちゃは100%廃材である。
ただの紐や買い物をした時の紙袋の持ち手でじゅうぶん過ぎると感じている。それを振り回すと猫たちは飛びついてくる。
放り投げるとくわえて戻ってくる。
こんな時間なんぼあってもいいですからね。幸せだ。

気分屋なのにたまに甘えてくる破壊力
我が家の黒猫はツンツンしているのが通常営業なのに、たまに「撫でていいよ」と言いたげに近寄ってくることがある。
その瞬間、すべての予定をキャンセルしたくなる。…というか、する。
「今日がその日か…!」と心の準備をして、全力で撫でまくる。
でも、調子に乗るとすぐ「もういい」「そこまで求めてない」という感じでプイッとされるのがまた萌える。

不思議なことに、白猫がいないところでだけ黒猫はデレる。
逆に言うと、白猫がいる場面ではキリッとしていて「俺は人間に媚びたりしないぜ!」と言わんばかりの態度。
だからこそ余計に黒猫のサービスタイムに全てを注ぎたくなるのだ。
寝相が無防備すぎる
ひっくり返ってお腹丸出しで寝てる時の安心感は半端ない。
「野良には200%戻れないな」と、心底思う。

完全に信頼してくれてる証拠だと思うと泣ける。
たまにピクピクと動く手足とか、口元とか、白目剥いて口元がだらしなく半開きになってるとか、寝てるだけでこんなに愛おしいのは猫だけ。
人間だったら完全にアウトである。
ちなみにへそ天をするのは黒猫だけ。白猫はまだ心を許していないのか、無防備な寝相を見たことがない。
いつかその日がきたら…白猫がおっ広げて寝るようになった暁には、またこの連載で盛大に発表したい。
結局猫はただ存在するだけで最強
ここまで書いておいてなんだけど、猫って特別なことをしなくても、ただそこにいるだけで最強に可愛い。
歩いてるだけで可愛い。
座ってるだけで可愛い。
寝てるだけで可愛い。

何かを期待する必要もなく、ただ猫のいる日常が尊い。猫がいるだけで世界は平和。
今日も猫が可愛い、それだけで幸せ。
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