飼い主(下僕)が何かの作業をしている時におキャット様がする「ネコハラ」には、独特のかわいさや面白さがあります。人間相手だと確実に「もう、やめてよ!」って怒りたくなるのに、猫相手だと「もっとしてください!!!!」と懇願したくなってしまう。
我が家では3匹の愛猫たちが各々の個性を活かしたネコハラを行ってくれ、飼い主は大喜びです。
ネコハラ事案①勝手に猫ライターになる
フリーライターの私は1日の大半、パソコン作業をしています。体力の衰えもあり、さすがに夜中2~3時まで仕事をすることはなくなったけれど、それでも1日8~9時間は、ずっと画面と向き合って一心不乱にキーボードを打っています。
あいつ、いつもあそこでカチャカチャ音を出してなにしてんだ?きっと、おキャット様は私の姿を見て、そう思っていることでしょう。原稿を執筆していると、愛猫たちは代わる代わるパソコンの前に来て、「ねえ?生きてる?」と生存確認しては去って行きます。
ただ、サビ猫のジジはライターへの憧れがあるみたい。よく、キーボードを踏んでは原稿を執筆してくれます。人間では絶対に書かない文字の羅列が斬新で、ジジの原稿を見るたび、私は「自分が見ている文章の世界は狭い…」と思わされます。
今日のおキャット様の原稿です👇最後、「ん👍」みたいな感じで納得してるw…
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) June 20, 2024
ジジのネコハラはパソコンチェアを増やすことで解決できましたが、ライター・ジジのファンは意外と多く、「また原稿が見たい」や「最近は書かないの?」の声がフォロワーさんから届くこともあるので、原稿料(ちゅ~る)を支払いながら、また執筆のお願いをしてみようかなと思っています。
ネコハラ事案②猫3匹と椅子取りゲーム
椅子取りゲームって、意外と反射神経を問われる遊びですよね。私はゆとり世代と呼ばれる括りに入るのですが、小学生の頃、ゆとりの時間になぜか開催されることが多い椅子取りゲームやフルーツバスケットが苦手でした。
反射神経がないから機敏に動けないし、椅子をめぐって激しく争うというルールに対して「椅子の数、増やせばいいんじゃね?」と思っているような冷めたガキでした。
そんな椅子取りゲームを大人になってからもやることになるとは。我が家のリビングには座椅子が2つ、カウンターチェアが2つ、パソコンチェアが1つあるのですが、(あれ?椅子ありすぎじゃね…?)猫たちはなぜか私が座りたい椅子を取るのが好きです。
メイクをしたい時にはコスメを並べたテーブル近くにある椅子を占領し、仕事中にトイレへ立った際にはパソコンチェアにちょこん。

中でもお気に入りは、リビングの座椅子。仕事終わりにゴロンとしたいなと思う時に限って、猫たちが先にゴロンとしています。
いない隙に取られないよう、ぬいぐるみを座椅子に置く「みがわり作戦」をしていた時期もありましたが、おキャット様には通用せず。
試行錯誤した結果、おキャット様が座りたい時には素直に席を差し出し、自分は床で寝転がるのが一番の平和的解決法だと悟りました。
ネコハラ事案③スリスリでタブレットを壊そうぜ
1日の終わりにポテチを食べながらダラダラと動画を見たり、ネットショッピングをしたりする時間って最高ですよね。この時間のために、今日1日生きていたんだろうなと感じる。
でも、そんなリラックスタイムにもネコハラは決行されます。私はタブレットでダラダラと動画を見る時間が好きなのですが、視聴中、愛猫たちはなぜかタブレットにスリスリ。その力加減が強すぎて立てているタブレットが倒れ、「あああ!!!」と叫んでしまうことがよくあります。
そんな時はおキャット様を抱き上げて「午後〇時〇分、器物損壊罪で逮捕します」と言い、確保(抱っこ)をしていたので、多分愛猫たちはタブレットを倒す=構ってもらえると学んじゃったみたい。
最近では構ってほしい時以外に、なんとなく暇な時やご飯・おやつが欲しい時にもタブレットに圧が強めなスリスリをしにくるようになりました。
これ、人間相手にされたら「壊れるからやめて」と怒れるのに、おキャット様だと「え!そんなに構ってほしいの?…ってことは、私のこと大好きなんだね!」と頭がウハウハになっちゃうから危険。
最近の私はタブレットの守り方を考えたい気持ちと、その対策をして構ってアピールがなくなったらどうしようと迷う気持ちの狭間で身動きが取れません。
ネコハラ事案④おやつタイムに飛んでくる猫パンチ
夫がボクシング好きだからか、最近、我が家の愛猫レオンが猫パンチを極めています。その実力が発揮されるのは、私がひとりでおやつを食べている時。特に狙われやすいのは、モッチモチの雪見だいふくです。
いつの頃からか、レオンは私が冷凍庫から雪見だいふくを取り出すと、そそくさと目の前へ。口に入れようと、雪見だいふくを持ち上げたタイミングでジャブを打つようになりました。
ジャブは素早いので時折、肉球にクリームがついてしまうことも。すると、「あ、偶然にもついちゃいましたね」という感じで舐めるんです。確信犯すぎる…。

あまりにも早いパンチなので、いつも守るのに必死。写真で状況がお伝えできないのが残念です。
最近では冷蔵庫からプリンやゼリーを出した時にも、レオンはやる気満々の姿勢で目の前へ。なんとか見逃してもらえるよう、「これは雪見だいふくじゃないから勘弁してください」と説明していますが、納得は得られません。
ネコハラ事案⑤寝転んでいる時は「髪」を攻めよう
飼い主の髪をなぜかカミカミするのが好きな猫さんって多いもの。我が家のコタロウとレオンは、そのタイプです。私が寝転んでいると、必ず髪にネコハラをしてきますが、2匹のハラスメント方法には個性とも言える違いがあります。
まず、コタロウは私の髪を紐だと思ってる。こいつの頭から生えてるのは、たくさんの細い紐…。これ、遊んだら楽しいんじゃね?と思うのか、寝転んだ途端、尖った爪が頭に刺さることも。
この瞬間、コタロウの目に映る私はきっと飼い主じゃなくて獲物なんだろうな。
一方、レオンにとって髪は…またたびみたいなものなのかも。なぜか、恍惚な表情を浮かべるんですよね。
こうして私の髪には左右差が出て、行きつけの美容師さんに「また猫ちゃんにカミカミカットされた?」と言われるのがオチ。美容院で「じゃあ、猫ちゃんのカミカミカットに合わせて、長いほうの髪を切るね」と言われるたび、髪まで支配するネコハラの恐ろしさとかわいさに震えます。
猫さんが行うネコハラはきっと、各家庭によっても異なるはず。「うちは、こんなネコハラを受けてるよ~」っていう微笑ましい邪魔かわエピソード、ぜひ聞きたいです。
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