複数のおキャット様と暮らしていると、おねだりされる人間の食べ物に違いがあり、「これも個性だなあ」と思う。我が家のおキャット様たちは夕食時やおやつの時間になると、各々が欲しいものを考え抜いたタイミングでおねだりしてきます。
紅一点のサビ猫ジジはスイーツ好きな「甘党女子」
女の子ってやっぱり、人間も猫も甘いものに目がないんでしょうか。我が家で唯一、女の子のジジは私に負けず劣らずな甘党女子です。

猫用のケーキには全く興味を示さないのに、人間用のケーキを買ってきた時には音もなく、そばへ。
大好物の無糖ヨーグルトをたまにあげる時、「もう少し待ってたらあげるね」と言ってるからか、ケーキの時も「いつか貰えるはず!」と信じて、ひたすらそばで待っています。ごめんな、これはあげれんのよ…。
ヨーグルトを盗み食いして大満足。 pic.twitter.com/cBTi9jdo4l
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) March 17, 2023
あと、イチゴも大好き。市販のイチゴはそれほどでもないのに、母が作るイチゴは大好物。毎年、春になると母は娘の私よりも先に、ジジへ採れたてのイチゴを献上します。
今日もいちごにゃー!♥️ pic.twitter.com/diHVzux92r
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) May 19, 2018
だから、多分ジジの中で母は「イチゴ配達人」になってる。母が家に来ると遠巻きに見た後、「今日はイチゴないのかな」とクンクンしながらそばでチェック。イチゴがないことが分かると再び距離を取る、ちゃっかりさんです。

ジジは、イチゴ以外の果物も好きみたい。以前、貰ったメロンを部屋で熟していた時には頻繁にそばへ行き、においをクンクン。その行動がかわいかったので、「食べごろになったら言ってな」とお願いしていましたが、当然教えてはくれませんでした。
そんな女子っぽさ全快のジジですが、意外なことに納豆も大好き。子猫の頃から食卓に納豆が並んでいると近くで観察し、狙います。
納豆をめぐる熱い攻防戦が繰り広げられてる。 pic.twitter.com/ypKLyghcmu
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) April 7, 2023
いつもはおニブさんなのに、こういう時だけ行動が早いのは猫あるある。少しでも目を離すと強奪されてしまうので、納豆を食べる時は監視体制を強化するのが我が家のルールになっています。
ただ、ジジは納豆そのものよりも、パックに残った糸?を舐めるのが好きみたい。だから、あげる時は調味料抜きを徹底し、パックをしっかり持って支えます。パックを持っていないと、ヒゲにパックがくっついたことでパニックになり、部屋中を走り回る(※子猫の頃に経験済み)ので、サポートは必須。

焼き魚やお肉など、猫が興味を示しそうな食べ物ほど無関心なジジ。やっぱり本当に猫なのか、疑わしい…。
食の好みが読めないキジトラのコタロウ
コタロウは、食べ物の好みが一番読めません。我が家で語り継がれているのは、サバみそ缶強奪事件です。
事件が発生したのは、夫と一緒に住み始めて間もない頃。これまで猫と暮らしたことがなかった夫は朝にサバみそ缶を開けたまま、数秒だけ目を離したそう。
すると、「ペチャペチャ」という音が聞こえてきたので、サバみそ缶を置いていたテーブルに目をやると、コタロウがおいしそうに食べていたんだとか。
その時、私は寝ていたので後からこの事件を知ったのですが、夫はずっと「俺のサバみそ…」と悲しみながら、「少しだったけどあんなに味の濃いもの食べて、コタの体は大丈夫かな」と心配していました。
当の本ニャンは懲りずに、おにぎりを狙っていましたが…。(当然、止めた)

その事件以来、夫は私が夕食にサバみそを出すと「コタロウくんを見てないと!」と言い、監視体制に入るように。簡単に強奪ができなくなり、コタは心なしか不満そうです。
コタロウは、鶏肉料理も大好き。棒棒鶏のササミは間違いなく強奪されるので、先に献上するのが我が家のルール。
他にも好きなものは多く、一番肝を冷やしたのはカレーに手を突っ込まれた時でした。絶対、体に良くないので「舐める前に手を拭かねば…!」と、私のほうがパニックに…。
そんな風にいつも味の濃いものばかりを狙うので、この子はそういうタイプなんだろうなと思っていたのですが、お迎えから3年目に衝撃の事実が発覚。あっさり料理の代表と言っても過言ではない「そうめん」を狙うようになったんです。
そうめん泥棒が出る季節になったので、盗まれる前にそうめんをあげました。 pic.twitter.com/dGbim8uNMM
— ゆあ | ライター🖊 (@yunc24291) May 7, 2020
どうやら、コタロウの目にはそーめんが、水の中で動くヒモのように見えているみたい。箸で麺をすくいあげた時に繰り出される素早いパンチや突然、水の中に手を突っ込まれるという夏季限定イベントを回避している時、「今年も夏が来たなあ」としみじみ実感します。
スイーツとアイスに目がない末っ子猫レオン
レオは食卓に並ぶ人間の食べ物には、全く興味を示しません。たとえ、ササミが並んでいても「これは俺のじゃない」と思うのか、知らん顔。コタロウの強奪に慣れている身としては、なんて紳士なんだろう…と感動するほどの無関心です。

ただ、その反動でしょうか。スイーツやアイスには目がない。夕食後、私が至福のスイーツタイムを楽しんでいると目の前でスタンバイし、静かな圧をかけ始めます。
レオンが見えない圧をかけ始めると、なぜかコタロウも参戦。「なんかもらえるかも…?」と、2匹揃って私を視線で脅します。
「君たちは食べられないんだよ」とか「あとで君たち専用のおやつを食べようね」となだめても、聞いちゃいません。本気になったおキャット様は、誰にも止められない…。
ただ、レオンはなぜか夫がスイーツを食べている時には、一切おねだりしません。人を見極めておねだりをする賢さは、もはや人間やないか…?もしかしたら、私は「こいつならワンチャン、ねだればくれるんじゃね?」と思われているのだろうか。

愛猫たちからおねだりを受けた時はもちろん、おキャット様の体を考えて、あげるものを慎重に選んでいますが、あげられない時のショボンとした顔を見ると「同じものを食べられたらなあ…」と、いつも心が痛みます。
一緒に食事を囲むのって人間同士でも絆がより深まる時間だと思うから、この先の未来では猫と人間がおいしく安全に食べられる共通の食事やおやつが、もっとたくさん登場してほしいなあ。
そう願いつつ、今日も「お前だけ、おいしそうなもの食べてズルイ」というおキャット様の視線をなだめるのです。
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