はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。猫狂でミニマリストの阪口ゆうこです。
実は病んでたこの1年
ちょうど1年前のことです。
春が来て、桜が咲いて、みんなが「あたたかくなってきたねー」とか言ってる頃わたしはベッドと恋仲になっていました。
全力で精神的に詰んでまして。起き上がれなくなったのです。
24時間のうち20時間はベッドにいたので、本気で付き合ってると勘違いしたくらいです。
「このままだとどこまでも沈むな…」と思って、お仕事を減らし、予定もたくさん白紙にし、人生ごとミニマル化しました。
そうして始めた「人生のお休み」も、気づけば1年。
最近では気持ちも元気になってきました。
「書く仕事がしたいなぁ」という気持ちも出てきました。

そんなある日、ふと頭をよぎったのです。
「猫って、病まないのかな?」
精神的に病むのは人間だけなのかと、気になって調べました。「猫 精神病」って。あんまり検索履歴に残したくないワードだったけど、背に腹は変えられぬ。
そうしたら出てきたんです。
「分離不安」って知ってる?
分離不安(ぶんりふあん)=猫が飼い主と離れることで不安になり、異常行動を起こすメンタル系の病気だそうです。
最近は完全室内飼いが増えて、リモートも多くなって、飼い主と四六時中一緒の猫ちゃんが増えました。
「この人しかいない!!」と、強い愛着を感じる人物と物理的に離れた瞬間に、「情緒がブレる猫ちゃん」がいるそうです。

主な症状まとめてみた
ざっくり言うと…
- 鳴きすぎ(誰かいないと鳴き続ける)
- 粗相(特にベッドの上など飼い主の匂いのする場所に)
- 過剰グルーミング(1ヶ所を舐め続けてハゲる)
- 嘔吐、下痢、食欲不振
- 家具破壊(気を引くためにわざと物を落とす)
- 飼い主の帰宅にテンションMAX(おかえりの舞)
などなど。
え、ちょっと待って。
この時点で我が家の黒猫さんが該当しすぎます。

実際、起きてから寝るまで鳴きすぎるし、ハゲてたことあるし、毎日お掃除ロボットを攻撃してるし。
私が外から帰宅したら、足元を絡むようにウロウロして何度か踏んじゃったことがあるし。
カウンターに置いてあるメガネや鍵のような小物も、前足でチョイチョイと落としていくのも毎日。
気を引きたいんだろうな。とは思っていましたが、イタズラ程度だと思っていました。
非常に怪しいです。
怪しんだまま、原因も見てみましょう。
原因も思い当たる節がありすぎる
分離不安の原因はこんな感じ
・飼い主とべったり過ごしている
ひとり暮らしなど、猫と人がマンツーな環境
・子猫の頃に愛情を注ぎすぎた
いわゆる過保護ですね。
・留守番中に地震や雷など恐怖体験があった
・雄猫のほうがなりやすい説もあり
…オマイガー、こちらもわりと該当してます。
黒猫は雄だし、私(の方が)べったりだし。

特に心当たりがあるのは、黒猫が1歳未満だった頃のこと。まだ猫が、黒猫だけだった頃の話です。
実家の用事で家を一晩空けることになり、黒猫にとってはじめての夜のお留守番でした。
夕方に家を出て翌日の昼に帰るという短時間ではありましたが、帰宅すると、すごい勢いで鳴いてきて。
それから数日間、私のあとをどこへでもついてくるようになりました。
トイレも、お風呂も、寝室も、全部同伴。

私は「申し訳ないことをしたな…」と本気で思い、それから数ヶ月後に、白猫をお迎えしたのです。
少しでも、黒猫の孤独感が減ればいいなと思って。
対策はあるの?ある!
「今は元気でも、気をつけとこ!」という方向けに、ケア方法や予防法をまとめておきます。
・徐々に留守番に慣れさせる
いきなり長時間家を空けず、ちょっとずつ外出時間を延ばす作戦。
日中グースカ寝てる間、外で仕事するのもいいかもしれない。
・知育玩具を与えて時間を潰してもらう
パズル感覚で遊べるおやつボールとかおすすめ。
・お留守番のあとに「ご褒美タイム」
おやつ・お膝・おしゃべりなどで、「待ってたらいいことあるんだ〜」を植えつける。
おやつのタイミングがバラバラだったので、このルールはいいかもしれません。
・サークルやお気に入りの場所をつくる
「ここにいれば安全」という安心の拠点を作ってあげる。
うちでいうと、冷蔵庫の上ですね。人間は絶対に上がってくつろいだりしません。
・飼い主も「距離感」を意識する
甘やかしすぎず、かといって急に冷たくもしない。
人間関係と一緒で、猫との関係も「ちょうどいい距離感」が大事。
ここがいちばん難しい気がしています。
結論
猫も病むらしい。
しかも、ガッツリと症状が出るらしい。
今のところ、うちの白猫も黒猫も元気だけど甘えん坊が進化すると、「猫界のメンヘラ」になる可能性もあると知って、ヒヤッとした次第です。

一番思ったのは、「猫も人も、メンタルケアは“予防”が大事」ってこと。
うちは、わたしが先に病んだからこそ気づけたのかもしれない。
でもこれからは、お互い倒れないように、
適度に甘やかし、適度に放置。
適度に愛して、適度に離れる。
そんな関係でいたいと思います。
…それにしても、猫の分離不安って、可愛すぎかよ。
この記事のご感想をお寄せください!(コメントを書く)