ブラシを持ったら逃げられた【我が家の猫毛との攻防】

ブラシを持ったら逃げられた【我が家の猫毛との攻防】

はじめましての方も、はじめましてじゃない方もこんにちは。

ミニマリストの阪口ゆうこです。


猫と暮らし始めた頃、「猫は換毛期があるからその時は大変だよ」って、いろんな人に聞きました。

でもその噂、ちょっとどころか…かなり違っていました。


まず、大変じゃないです。

めっちゃ大変です。


そして「換毛期がある」なんて優雅な話ではありません。

むしろ、換毛期じゃない時がない。365日24時間、毛の嵐です。

今回は、そんな我が家の猫たちとのブラッシング事情についてお話しします。

1本でも多く取りたい執念

なぜこんなに毛が抜けるのでしょう。毎日が猫毛ハンター状態です。


とはいえ、毎日完璧にブラッシングするなんて無理があります。

こちらも家事に仕事に、生きるだけでいっぱいいっぱいですし、気力体力の残高がギリギリなんですよ。

1本でも多く取りたい執念

毛が積もれば、もはや地層。小さな化石が発見されてもおかしくありません。

だからこそ、立ち向かうというより「うまく付き合う」考え方が大切です。


1本でも多く取ってやろう!ではなく、「今日は少しだけでもできたからOK」にしておく。

それが我が家流のブラッシング。

いわば、猫とのささやかな対話の時間なんです。

抜け毛と共に消える信頼

ブラシを持った瞬間、猫たちの目が変わります。

「察した」という顔で、サッと逃げます。

逃げ足、世界陸上レベルです。

抜け毛と共に消える信頼

娘や夫には、にゃんころにゃんころと甘えた声でスリスリして、協力的な様子なのに。

私がブラシを手にした瞬間、白猫は階段の上に避難し、黒猫は視界から消えます。


…なぜ。

ああ、たぶん下手なんでしょうね。私のブラッシングが。

猫ってそういうところ、本当に正直です。ごまかせません。

この世で最も繊細な交渉

ブラッシングの最大のポイント、それは「タイミング」です。

これが命といっても過言ではありません。


猫の都合に寄り添う必要があります。

間違えたタイミングでブラシを当てると、「今?空気読んでよ」という冷たい視線が飛んできます。


夫は朝、猫が足元をスリスリしてくる瞬間を狙っているそうです。

娘は猫がごろんとリラックスしたタイミングで、そっと優しくブラシを出します。


一方、私はといえば「今、私ヒマだから」スタイル。

そりゃ逃げられますよね。

今こうして書いていて、ようやく自分の落ち度に気づきました。

コラム、書いててよかったです。

採用してくださったぽぽねこ様、ありがとうございます。

この世で最も繊細な交渉

取れ高でしか語れない努力

ブラッシングをして得られる達成感、それは毛の量でしか測れません。


びっしりと猫毛がついたブラシを眺めて「やったった…!」と静かにガッツポーズ。

ときには、まだ寝ている家族に「見てこれ!」と見せびらかしたくなる衝動に駆られます。

ときには、まだ寝ている家族に「見てこれ!」と見せびらかしたくなる衝動に駆られます。

これはもう、猫飼いあるあるでしょう。

猫毛でちょっとおかしくなるのは、猫との絆が深まった証なのかもしれません。

たぶん。

白猫黒猫、性格で違うブラッシング戦

黒猫は、人に触られるのが少し苦手なタイプです。

特にお尻は絶対NG。ブラッシング中にススス…と歩き出します。


そのため、私は中腰のまま猫を追いながらブラシを当てるという、不思議なトレーニングを日々こなしています。

終わる頃には太ももがプルプルです。

そのため、私は中腰のまま猫を追いながらブラシを当てるという、不思議なトレーニングを日々こなしています。

白猫は比較的おだやかで、首の後ろやお腹以外は受け入れてくれます。

「早めに頼む」とでも言いたげな無の表情ながらも、ちゃんと協力してくれる姿に、私は毎回「ありがとう」と心の中で唱えています。


あの顔を見ながらなら、たぶん一升いけます。いや、いきませんけど。

ブラッシングをしない日々の末路

「今日は疲れたし、まぁいいか」が3日続くと、部屋の隅にふわふわとした幻影が現れます。

白い毛のかたまりが風に舞っているのを見つけた瞬間、軽くパニックです。


黒猫を抱っこしたときの「粉っぽさ」、肩の上にふわりと乗る未確認猫毛物体。

ついに出たな、という感じです。

黒猫を抱っこしたときの「粉っぽさ」、肩の上にふわりと乗る未確認猫毛物体。

そして毛玉を吐く回数も増えて、猫たち自身もしんどそう。

「ごめんね…」と謝りながら、ブラシを片手に決意を新たにする日々が始まります。

ブラッシング後の毛玉で小動物ができそう

大量に取れた毛を集めてみたら、ジャンガリアンハムスターくらいのサイズになります。

ちょっと床に置いてみると、猫がちょんちょんと前足で触りながら「誰やこいつ…」みたいな顔をして見つめてきます。


たまに咥えて持っていくので、「それさっきまでおまえについてたやつやぞ」とツッコまずにはいられません。


フェルト猫でも作ってみようかと考えたこともありましたが、我に返ってすぐゴミ箱行きです。

衛生とユーモアは両立しません。葛藤はしましたが。

ブラッシング後人間が毛まみれになる件

特に白猫、めちゃくちゃ抜けます。

黒Tシャツを着た日には、あちこち真っ白になります。

前から見たら無地、後ろはアニマル柄。

ブラッシング後人間が毛まみれになる件

我が家では、窓辺にコロコロを常備しています。

出かける前は全員ここでコロコロを使って、毛の除去タイムです。


それでも外で「猫の毛ついてるよ」と言われることがあります。

でも正直、私はちょっとだけうれしいです。

「うちの子、ここまでついてきてくれたんだ…」って思っちゃうんですよね。

いや、やっぱりグルーミングはちゃんとやろうと思います。


結局、ブラッシングは愛の行為である。

結局、ブラッシングは愛の行為である。

猫にとっても、人にとっても、ブラッシングは快適な暮らしのために欠かせない習慣です。

でもそれだけではありません。


信頼の再構築でもあり、ちょっとした会話のようなものでもあります。

時に逃げられ、時に嫌がられながらも、それでも続ける意味がある。

それがブラッシングなのです。


今日も明日も、毛は抜け続けます。

でもそのたびに、猫との絆もまた、少しずつ積み重なっていくと信じています。


たとえまた逃げられたとしても。

私はまた、ブラシを手に取るのです。


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