猫はめんこいもんです
はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。猫狂ミニマリストの阪口ゆうこです。
いきなりですが、猫は可愛い。ものすごく可愛い。
どのくらい可愛いかと問われると、許されるならマジで1日中一緒に寝ていられるし、許されるならずっと猫じゃらしで付き合ってもいいし、許されるなら永遠に観察して逐一要望を聞いてやってもいい。
SNSで自分の猫を「可愛いでしょ!?可愛いでしょ!?」と世界に垂れ流してしまう衝動もすごくわかる。それは愛が溢れてしまった結果なので仕方がないのだ。
つまりは、恋。
この世で1番美しく狂った病気なのである。
でも許されない恋なんです
でも、「1日中一緒に寝ること」も「ずっと猫じゃらしで付き合うこと」も「永遠に観察して逐一要望を聞くこと」も許されない。というのも、猫と一緒に暮らそうと思ったら、やはり働かなければならないんです。
日々かかるお金としては、ごはん代、検診のクリニック代、定期的なワクチン代、これらが代表的な必要経費だ。
猫と幸せな暮らしをしようと思ったら、やはり人間が頑張って安定を目指さなければいけない。仕事だ・・仕事をせねば・・。
ということで、人間の私は働こうと思うわけです。ちなみに、私の仕事は、ウェブメディアの運営、自分のサイトの運営、ライター業…複数の仕事をやっていて、家のパソコンの前にいるのがほとんど。
猫を迎えたのも、在宅での仕事だと猫とずっといられるんじゃないかなぁと思っての理由だった。
猫が存在している「理由」
私は最近、猫に対して密かに疑っていることがある。
猫が存在している理由、というか、彼らに役割があるとしたら「人間の仕事を邪魔することが仕事」なのではないだろうかと。
皆様も小学校で学んでご存知の通り、生物には役割があって、それは重要な「仕事」とも呼ばれる。
【虫】は花粉をつぶしたり蜜を運び、野菜や果物を栽培する農業の現場において、果実を実らせるための受粉をするのが仕事。ミミズなど土にいる虫は、他の生物の死骸や枯葉などを食べて、分解するのが仕事。
【鳥】は虫を捕食をして遠くまで移動し、そして排泄を通じて種子を散布したり、花粉を媒介したり、多様な生態系を支えるのが仕事。
【微生物】は下水に溶けているゴミや汚れを食べて分解し、汚れた水をきれいにするのが仕事。
そして猫は…ここでいう【飼い猫】は「人間の仕事を邪魔することが仕事」だと感じている。現に我が家の猫は、私の仕事の邪魔に使命感を持ってまっすぐな瞳で全力でぶつかってくるので紹介していきたい。
メシくれ
別名「DEATHニャーニャー」とも呼んでいる。これは我が家の食い意地担当白猫の仕事だ。パソコンを触っていると、どこからともなく現れて(音声を聞いてもらえないのが本当に悔しい限りなのですが)、ガチで世界で1番可愛い鳴き声を背後で漏らすのである。「みゅん」。
しかし、声が可愛いからといって、迂闊に振り返ってはいけない。一度振り向いてしまったら「お、反応するやん。人間。」と、「DEATHニャーニャー」が始まる。
日本語に翻訳すると非常にシンプルなもので「ごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはん」。
これは、我が家のようにごはんの時間をきっちり管理する系の家(気を抜くとゲロ吐く系猫なんです…。)だと、精神崩壊に追い込まれるくらい続くので、最初に振り返らないのが絶対大事。
遊んでくれ
動かざること山の如し。何ひとつ顔色を変えずにいきなりやってきてキーボードの上に「どかっ」。
そしてなぜなのか我が家の猫は、キーボードの上に腰掛けたまま遠くを見て、私には直接「遊んで」とは言わない。人間だったらほぼ確定で面倒臭いタイプの「自分からは暇とは言わないよ。でも、そっちから遊んでって言われたら遊んでやってもいいけどね。」という、友だちにはまずなりたくないタイプの空気感を出してくる。
ちょ、どいて…。と、手で猫を押しても必ずキーボードの上に座ってくる。そして書きかけの記事には「dkjっっっっっっっっっfkskfっjっっっっっっっっっっっydfskjvんっっっっvsっxd」みたいな謎の文字の羅列が何行も続く、続く、続く。
膝上鎮座
最後は、人間が精神的にキツい、膝上でいわゆる「爆睡」するという彼らの仕事。最近では猫ハラスメントなんていう由々しき社会問題にも発展している。
体温が恋しくなってなのかなんなのか、何にもしてない時間には膝上に来てくれないくせに、仕事中には気まぐれで膝上に乗ってくる。こちらとしては滅多にないラッキーだから、猫が少しでも楽に寝られるように、腰や背中に負担が大きく後半には確実に痛みが出てくるような体勢になる。さらに、猫は当たり前のように、人間がトイレに行くタイミングや、ドリンクを冷蔵庫に取りに行くタイミングは無視なので仕事への集中は半減する。
ここまで書いておいて、全てを覆すようなことを書くが猫がそうやって人間の仕事の邪魔をするのは、ただの気まぐれのようでそうではない。
「ゆっくりいこうぜ〜」のメッセージ性が強いと思われる。
情報にまみれ、タスクに追われる忙しない人間社会への警告なのだ。
猫と一緒に暮らす上で仕事やお金は不可欠だが、その前に猫と一緒にひと休みするような心の余裕がなければ。
猫に邪魔をされ始めたら、自分と向き合う時間だと捉えてほしい。
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