はじめましての方も、はじめましてじゃない方もこんにちは。
黒猫の下僕の白猫…のさらに下僕こと、ミニマリストの阪口ゆうこです。
厨二病の黒猫のそばで、白猫はいつも静かに微笑んでいます。
モナリザの猫実写版的な微笑です。
正確に言うと、口角が上がって見えるだけの顔つきなんですが、それがもう…天使なんですよ。

見てるだけで「今日も生きていてくれてありがとう」って思う。
なんならお茶とか出したくなるし、肩でも揉みましょうか!ってなります。
むしろ、その「なで肩の極み」のような毛まみれの肩を触らせて欲しい。
そんな、何もしないのに愛されてしまう猫。
今日は「我が白猫」から学ぶ、愛されキャラの品格について語ってみたいと思います。
嫌味ゼロの白猫の「控えめさ」
白猫は、黒猫と違って自己主張がほとんどありません。
呼ばれたら来るけど、来なくても怒らないでね?という雰囲気。
鳴き声もめったに出さず、お腹が空いたときにちょっと鳴く程度。声もか細いんです。「あたし一生懸命鳴いてるんです…」と言いたげな潤んだ瞳。

ゆっくりまばたきなんかされた日にゃ「フォー!!」とこちらが昇天。
そのうちファンサを求めて、「まばたきちょうだい」と書かれたうちわとか振りそうな勢いです。
そんな計算してそうに見えて天然な控えめさが、妙にこちらの母性をくすぐります。
「あれ、もしかして気を遣ってる?」「私が構いたいだけなのに、遠慮してるのかな?」と勝手に想像してしまう。
それで思わず撫でにいくと、「あ、どうもありがとねー」みたいな顔をしてされるがまま。
…なにその、絶妙な距離感。
学校にいたら100%好かれるタイプ。
クラスでいちばん目立つ「モテ女子」ではなく、クラスで2番目に人気のあるガチのやつ。
控えめなのに、いちばん美味しいところを持っていく。
まさに愛される者の品格を感じるのです。
緊張感ゼロの寝顔力
白猫は、とにかくよく寝ます。
それも、ただ寝てるだけじゃなく、寝姿にすべてを委ねている。
見てるこちらが「ちょ…無防備過ぎる」と、焦るくらい。

仰向けで、全足を投げ出して、顔は半開き。時々ベロをしまい忘れてどこからどう見ても完全オフ。
にもかかわらず、その寝顔が愛おしくてたまらない。
この、「無防備なのに許される」というのも、愛されキャラの条件なのかもしれません。
たとえば人間なら「寝顔がおブス」で終わるところを、全力で可愛いと言わせてスマホの画像フォルダを埋めさせる力。
もはや技術です。
呼吸するだけで愛されてる感じ。勝てるわけがありません。
黒猫の暴走をすべて受け止める器
黒猫が四六時中先輩風を吹かせ、後輩猫である白猫に襲いかかる毎日。
その攻撃は不定期かつ予測不能です。

白猫がソファでまったりしてる時やキャットタワーでまどろんでる時。
そんな隙をついて黒猫は容赦なく襲いかかります。
人間側からすると「そこに正義はあるのか?」と疑いたくなる瞬間ばかり。
でも、白猫は面倒くさそうな態度をとりつつと、ちゃんと反撃します。
一応、耳をイカにして戦うけど、絶対にしつこくしない。
怒られても、言い返さない。
追いかけられても、恨まない。
辛抱強く、黒猫のテンションが下がるのを待つ。
これ、なかなかできることではありません。
人間は無理です。
絶対に根に持ちます。
私ならSNSやブログにも書きます。
でも白猫は、毎日ゼロベースで向き合うのです。

それでいて、翌日には黒猫と並んで寝ている。
「え?さっき襲われてたよね?」と人間のほうが困惑します。
その寛大さに、愛されキャラの精神的タフネスを感じずにはいられません。
押しつけがましくない可愛さ
白猫は「どうよ、私可愛いでしょ」という態度を一切とりません。
でも、見ているだけでこちらが勝手にニヤニヤしてしまいます。
その押しつけがましくない可愛さが、たまらない。
手足を放り出して寝転がっているときも、あくまで自然体。
意識している感がゼロなのに、完璧なビジュアルを提供してくる。
…なにその無自覚モテ。
SNSでもよく見かけます。
「#うちの猫が今日も世界一」とか「#尊すぎてしんどい」みたいな投稿。
だいたい、こういう猫は押し売りしてこない。
むしろ「放っておいてくれ」くらいの距離感を保ちながら、猛烈に愛されてしまうのです。

愛されキャラは決してがんばらない
白猫を見ていて、しみじみ思います。
愛されるって、がんばらなくてもできることなんだな、と。
空気を読んでるようで、読んでいない。
でも、いてくれるだけで空気が和らぐ。
それは“存在の余白”を持っているからかもしれません。

SNSや人間関係でがんばりすぎて疲れている人へ。
私はぜひ、うちの白猫を見てほしいです。
ガツガツしなくても、ちゃんと伝わる。
がんばらない優しさって、ちゃんと届くんだと教えてくれるから。
白猫のように生きたい(が、無理)
我が家の白猫は、毎日を無理なく生きています。
がんばらず、主張しすぎず、でもちゃんとそこにいる。
それだけで周囲を安心させ、癒してくれる存在です。
黒猫のように尖って生きるのも、かっこいいし魅力的です。
でも、白猫のように「気づいたら隣にいた」くらいの存在感って、究極の愛され方かもしれません。

私もそうなりたいと思うけど、すでに人生をこじらせてしまった側の人間としては、道は遠い。
でも、せめて「白猫的な余白」を、自分の中にちょっとだけ残しておこうと思っています。
今日も白猫は、何もしていないのに世界一かわいい。
それだけで、我が家の空気はほんの少し優しくなります。
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