家事も仕事も予定も奪われる猫2匹との暮らし

家事も仕事も予定も奪われる猫2匹との暮らし

はじめましての方も、はじめましてじゃない方もこんにちは。猫狂でミニマリストの阪口ゆうこです。


お猫様たちには、ずいぶんその可愛らしさで時間泥棒されてきました。

被害者意識は強いです。

まぁ、向こうには加害者意識なんてあるわけもなく、むしろ「癒しを与えてやってる」くらいに思ってる節があります。

悔しいけど正しい。

起きてから早速奪われている

朝起きてまず、ドアの向こうにうっすらと写るシルエットだけでもう可愛い。

起きてから早速奪われている

脳内では想像力が爆発しており、「ドアを開けたら足元に擦り寄ってくるんだろうなぁ」という予測変換が暴走し、よだれが出ます(比喩です)。


いわば、パブロフの犬の状態ですね。

まぁ、彼らは猫なんですけど。


他にもあります。

朝、洗濯物を干そうとした瞬間に足元にスリスリされて動けなくなる。


「今じゃないってば」と言いながらも、ついしゃがんで撫でてしまう。

こういう家事の合間や、構えないシーンに限って、お腹出してコロンコロンと転がったりして「かわいいの連続技」を繰り出すから、猫ってば罪作りです。

こうして今日も、家事のタイムスケジュールは狂い出すのであります。

膝をハイジャックされる

溜めに溜めた仕事に集中しようと、PCを開いた瞬間。

のっそりと猫がやってくる。

「今しかないやろ」と言わんばかりのタイミングで。


膝にちょこんと乗って、くるっと丸まり、グルグル喉を鳴らし始める。

ああ、これはもう降りる気ゼロ。むしろ「仕事を妨害する気」は100点。

膝ハイジャック

キーボードに手は届く。

届くけれど、姿勢は絶妙にツライ。

足も、猫がずり落ちないように、常につま先を少し立てて膝を平行にしている。

背筋を伸ばしても肩は凝るし、猫を気遣って微動だにできない。


でも、不思議と心地よい。

膝からどかせばいいのにそれが出来ない…なに、これは黒魔法…なのか。

膝にぬくもりがあるだけで、口角が上がり目元がゆるむ。

焦りや雑念がスッと消えて、1秒でも長く膝の上でとどまってほしい。


気がつけば、「動けない」ではなく「動きたくない」に変わっている。

こうして一時間。

太ももは張り、二の腕はダルい。

PC作業ではまず使わない筋肉を使い、満身創痍。

仕事も大して進まないけど、精神は安定します。ええ。

出勤前の猫との攻防戦

仕事の身支度をしているときに限ってやってくる、唐突な「擦り寄りタイム」。

尻尾を上げて、全力で足元に絡みつく猫。

洋服に毛がつくのを気にしながらも、ついつい撫でてしまう。


「今日は時間ないから」と言いながら手が止まらないのはなぜか。

お猫様はそのあたり、見透かすような目でこちらを見上げてくる。

出勤前の攻防

撫でれば撫でるほど、ゴロゴロ音は加速し、全身から「今が至福です」感がにじみ出る。

「早くしないとバスに遅れる」と思いつつ、指先は止められない。


結果、家を出るのが2分遅れる。たった2分。されど2分。

それでも、満足げな猫の顔を見ると「まあいっか」と思ってしまう不思議な魔力。


ちなみにその後、電車にギリギリ乗れた日は「これは猫の加護だな」と思うようになりました。

家族の時間すら奪う猫

ご飯中にふと猫を見て、「みんな!食べる手を止めてみて!今猫すごい可愛いから」

こんな会話は日常茶飯事である。

ちなみに家族4人とも言う。

自分の気も共有したくて仕方がなくなるのだ。


これは猫飼いの皆さん、あるあるではないだろうか。

家族の時間にも…

そして見てと言われた側であっても、その可愛さの共有は絶対に拒否しない。

「今はやめて」と言えたためしがない。

1秒たりともかわいいと思われるシーンは見逃したくないのだ。


「見て、今のおかかの顔すごいかわいい」

「ちょっとるるちゃんの体勢見て!めっちゃかわいい」


こんな会話が、家族の会話を遮る。

職場でしんどかったときの話や勉強でつまずいた話や物価高騰での世間様への口の間に「ねぇ見て猫かわいい」が唐突に差し込まれる。


しんどかった話や悔しい話の合間に猫を差し込むと、その話や経験が記憶が緩和されることをみんなよく知っているので、今話の途中でしょうみたいに怒られたことは一度もない。

全員が「今猫見て可愛いから」という一瞬の可愛さを享受したいのである。


猫はそんな人間の心をかき乱すこともどこ吹く風で、気まぐれに伸びをしながら寝返りを打つ。

その寝返りがまた可愛い。なぜなら可愛いからです(理屈が死んでる)。


気づけば家族全員、猫に時間も会話も奪われている。

「結局みんな、あの泥棒に盗まれてるやん」と思いながら、笑ってしまうのです。

こうして我が家は日々「無駄」が溢れている

効率的ではない。

段取り通りにも進まない。

時間は日々、猫に奪われている。

でも、心はなぜか満たされている。

こうして我が家は日々「無駄」が溢れている

もし、あの日あの黒猫と白猫を迎えていなければ、もっと生産的で、もっと自由な時間が残っていたかもしれない。


けれど。

奪われた時間こそ、いちばん豊かな時間だったのでは…と思ってしまうのです。


そう。

この時間泥棒たちを、捕まえる気なんてさらさらありません。

むしろ──今日もどうぞ、遠慮なく奪ってください。


この記事のご感想をお寄せください!(コメントを書く)

このサイトはhCaptchaによって保護されており、hCaptchaプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。


RuffRuff Apps RuffRuff Apps by Tsun
RuffRuff App RuffRuff Apps by Tsun

ハゲにくい猫首輪に替えませんか?

ぽぽねこ公式オンラインショップ
詳しく見る