猫は入浴中の飼い主を心配してるってホント?“溺れたフリ”への反応を検証してみた

猫は入浴中の飼い主を心配してるってホント?“溺れたフリ”への反応を検証してみた

猫の被毛は撥水性がなく、犬よりも乾きにくい。だから、「濡れること」は体温低下という命の危機に繋がるので、猫は水が苦手なのだという説はよく知られています。そして、自分自身がそうであるから、飼い主も同じなのだと考え、入浴中は浴室の前やお風呂場で人間を見守るという説も、よく見聞きしますよね。

もし本当にそんな優しさを持っているのなら、尊すぎる!!! おやつを、もっと増し増し にしてあげたい!そう思ったので、 我が家で暮らす愛猫2匹たちに協力してもらい、入浴中の私が溺れたら、どんな反応を示すのかを検証しました。

私ラブな愛猫が見せた“まさかの裏切り”に絶句…

まず、最初の挑戦者は、警戒心が強いコタロウ(キジトラ)。コタロウは普段、私が入浴していると「ぬわ~ん!」とか「にぱ~」とか猫らしくない声をあげながら、浴室の前にいてくれます。

私ラブな愛猫が見せた“まさかの裏切り”に絶句…

そして、ごくまれに意を決して、お風呂場へ入ってきてくれることも。ただ、「水はマジでこえ~!」と思っているらしく、少しでも水滴が飛ぶと、お腹を揺らしながら急いでお風呂場から出ていきます。

ちょうどお風呂場に入ってきてくれた日、私はコタロウの前で、半分だけお風呂の蓋を閉じ、中に潜ってブクブクと音を出して溺れているような演技をしてみました。はたからみれば、「なにやってんだ、こいつ」と感じるマヌケな光景ですが、当人は至って真剣。


コタロウは、私のことが大好きな子。お腹を触らせてくれるのは、私だけです。きっと、コタロウは溺れている私を助けるため、仲間を呼んだり、お湯の中に手を突っ込んだりしてくれるんだろうな。

ブクブクしながら私はそうワクワクしていましたが、コタロウが取った行動は意外なものでした。なんと、ブクブク音が止まないと分かると、「これは危機的な状況…」と悟った思のか、開けておいた浴室のドアから駆け足で出ていき、リビングへ。

…あれ?コタロウ、もしかして私のこと置き去りにする気なの?…いやいや、そんなことないよね!だって、普段はあんなにもラブラブなんだし!きっと、同居猫のレオンを呼んで助けに来てくれるんだろう。


そう思って、ブクブクしながら待ち続けましたが、コタロウは二度と戻って来きませんでした。

…うん、たしかに悲しいけど、自分を守ることは一番大事だから仕方ないね。コタロウはいつまでも、そのまま自分ファーストでいてな…。そう自分に言い聞かせて気持ちを鎮めたものの、心は少し痛かったので、怪我などしていないのに絆創膏を胸に貼って、その日は傷を癒しました。

夫を溺愛する愛猫が私に見せた“意外な優しさ”に感動…

翌日のチャレンジャーは、茶トラのレオン。レオンは普段、私よりも夫のほうが好き。夫が自室から出てきてリビングに来ると、すぐさま隣へ。食事中は夫の座椅子の上に乗り、食後のナデナデタイムを待ちわびています。

それなのに、私に対してはあまりデレてくれず、隣に行くと「ひとりでくつろいでたんすけど」とでも言うかのように、遠い場所へ…。珍しくそばに来てくれるのは決まって、おやつがほしい時。

それなのに、私に対してはあまりデレてくれず、隣に行くと「ひとりでくつろいでたんすけど」とでも言うかのように、遠い場所へ…。珍しくそばに来てくれるのは決まって、おやつがほしい時。

私のほうが一緒に過ごしてきた時間が長いのに…!と、いつも夫に嫉妬してしまいます。

ただ、最近は、なぜか私とお風呂場に入ることは好きになったみたい。洗面所に向かうと後追いしてきて、浴室の扉を開けた途端、中へ入り、浴槽に乗せている蓋の上へ。苦手なシャワーが始まるまでは、私に撫でられながら浴槽の蓋の上でくつろいでいます。

そんないつものまったりタイム中、私はレオンが乗っている浴槽の蓋の下に隠れて検証を開始。コタロウの時と同じように、リアルなブクブク音も出し、溺れている感をちゃんと演出しました。

そんないつものまったりタイム中、私はレオンが乗っている浴槽の蓋の下に隠れて検証を開始。コタロウの時と同じように、リアルなブクブク音も出し、溺れている感をちゃんと演出しました。

きっとレオンもコタロウと同じように、お風呂場から出ていくんだろうな。そう思いながら、ブクブクしていると、予想外の出来事が…。なんと、レオンは浴槽の蓋の淵に移動し、落ちないように注意しながら、お湯に顔を近づけ始めました。

え!もしかして、心配してくれてる?それとも、変なブクブク音に興味があるだけ!?想定外の行動で、頭は一気に混乱。パニックになって、浴槽の蓋の下から、つい顔を出してしまいました。

すると、レオンは目が合うなり、私の顔をペロリ。そのペロッからは、なんだか愛情が伝わってきて、私はお風呂で泣きました。

すると、レオンは目が合うなり、私の顔をペロリ。そのペロッからは、なんだか愛情が伝わってきて、私はお風呂で泣きました。

猫を前に、真っ裸で号泣する30代後半の女。はたから見れば、やべえヤツ確定な私を入浴後、レオンは冷めた目で見ていました。

検証しても謎が多かった“猫の愛情”

意外な子が心配してくれたり、逆に甘えん坊な子が素っ気ない態度だったりと、今回の検証は個人的に、すごく興味深い結果でした。ただ、動物って、本当の危機と偽物の危機が見破れると私は思っているので、本当に溺れた時には、また違った行動を見せてくれるんだろうな。

ちなみに、亡き愛猫ジジは私が過呼吸になると、どこにいても走ってきて私の手足を噛み続けるという、謎の行動を見せていました。その行動は荒い呼吸を再現した時にも見られたので私は心配ゆえの行動だと思っていましたが、ネットで調べると「弱っている獲物にとどめを刺そうとしている」との解説が…。

 


ちょっぴり複雑な気持ちになりましたが、私の中では「あれは愛あっての心配だった」ということにしています。私たちはハンターと獲物ではなく、家族だったから。

本心が分からないけれど、なんとなく優しさを感じる行動を見せてくれるのも猫という生き物の魅力。気ままで自分ファーストなところもある彼らを、これからも精一杯愛していきたい。


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