ひとりでも”ひとりぼっち”じゃないと感じた――猫が家にいることで変わった”孤独の捉え方”

ひとりでも”ひとりぼっち”じゃないと感じた――猫が家にいることで変わった”孤独の捉え方”

生きていると、「孤独だな」とか「ひとりぼっちだな」と感じる日は誰にでもあるもの。ただ、もともとメンタルが強くない私は、そうした感情に支配され、心の舵が取れなくなる日が多くありました。

でも、愛猫と暮らす中で「孤独」という感情の捉え方が変化。ひとり時間の受け止め方や過ごし方も変わっていきました。

「家族が家にいない日」の孤独感を埋めてくれたのは猫

私は「ひとり」という言葉を、ずっとネガティブに受け止めてきました。家族みんなが同じ時間に同じ行動をする。私が育った家庭ではそれが当たり前だったこともあり、結婚後、ひとり時間の過ごし方が分かりませんでした。

外で単独行動をするのは平気だけれど、ひとりで家にいるのは苦手。夫が外出するたび、言葉にできない不安感や孤独感に押しつぶされそうになっていました。

がらんとした部屋の中で好きなことをしていても集中できず、「夫はいつ帰ってくるのか」とソワソワ。ひとりの時間が快適だと感じられたことは一度もありませんでした。

でも、猫と暮らし始めてからは心が少し安定したような気がします。「人間は私ひとりだけど、あったかい温もりがそばにいてくれるじゃないか」と思うようになったから。

「家族が家にいない日」の孤独感を埋めてくれたのは猫

愛猫たちは私が動くたび、一斉に大移動。部屋の中を少し行き来するだけでも、鳴きながら後追いしてくれます。そうした姿を見ると自然に目尻が下がったし、「家族が家にいる」と安心できました。

 

愛猫たちは私が動くたび、一斉に大移動。部屋の中を少し行き来するだけでも、鳴きながら後追いしてくれます。そうした姿を見ると自然に目尻が下がったし、「家族が家にいる」と安心できました。

猫は動物じゃなくて、種が違う家族。そう思うようになった原点は、こうして猫に心を救われた経験にあるような気がします。

ボロボロな自分も無条件に受け入れてくれた愛猫に救われて…

一時期、メンタルが不安定だった私は常に「消えたい」と思いながら、生きていました。常に考えるのは、「私が生きている意味は?」という問い。心がギリギリだったんだと思います。

そんな心を温めてくれたのは、愛猫たちでした。当時は夜になると心が沈み、言葉にできない強烈な孤独感が…。ある日、私は夫が眠った後、寝室を出て愛猫たちがいるリビングへ。泣きながら家の前にある車道を見つめ、「あそこで寝転べば…」と、死を想像していました。

すると、愛猫はどこからともなくそばにきてくれ、私の体に精一杯スリスリ。いつもは気ままで呼んでも来ない時があるのに、言語化できない私の孤独感を察するかのように、ぴったり隣にい続けてくれました。

ボロボロな自分も無条件に受け入れてくれた愛猫に救われて…

私は涙と鼻水でぐちゃぐちゃな顔のまま、愛猫たちをギュっとハグ。温かな体温を感じると、不思議なことに心が落ち着いていきました。

それ以来、私は孤独感が増して心が苦しくなると、リビングへ行き、愛猫たちをギュっと抱きしめるように。愛猫たちは、涙をペロペロと舐めてくれたこともありました。

「この子たちのために生きなければ…」という使命感も頭に浮かばないほどギリギリな心に、命の温かさはとても染みました。

「この子たちのために生きなければ…」という使命感も頭に浮かばないほどギリギリな心に、命の温かさはとても染みました。

人間相手ではないからこそ見せられた“ボロボロの自分”を受け止めてくれる愛猫たちの姿を見て、私は「どうしようもない自分でも無条件に受け入れてくれる存在はいるんだ」と思え、少し自分が赦せました。

 

人間相手ではないからこそ見せられた“ボロボロの自分”を受け止めてくれる愛猫たちの姿を見て、私は「どうしようもない自分でも無条件に受け入れてくれる存在はいるんだ」と思え、少し自分が赦せました。

今は、以前より心が苦しくなることは減ったけれど、夜中に「なんとなく寂しいな」と思った時には相変わらず、リビングで愛猫を抱きしめています。

心臓の音やゴロゴロ音を聞いたり、髪を噛もうとする無邪気な姿を見たりすると、「私ってひとりじゃないんだ」と安心できて眠れる。愛猫は、精神安定剤のような存在になっています。

愛猫と過ごす中で「孤独」を前向きに捉えられるように

精神安定剤のような愛猫たちと過ごす日々の中で、私は「ひとり時間」や「孤独」という感情の捉え方が少しずつ変わっていきました。愛猫たちがそばに寄り添い、「ひとりだけど、ひとりぼっちじゃない」と思わせてくれたからです。

家でひとりだと、普段は夫にべったり愛猫レオンを独り占めできて嬉しい。何をしていても隣にいてくれる、愛猫コタロウのぬくもりにも癒されています。

愛猫と過ごす中で「孤独」を前向きに捉えられるように

近ごろは、頭の中にずっとあった「ひとりの時間=寂しい」の方程式が崩れていっているような気がする。今の私は、「ひとり時間=自分を癒せる贅沢な時間」と思っています。

こうした思考が生まれたのも、孤独を感じるたびに愛猫たちが行動で「ひとりじゃないよ」と伝え続けてくれたから。例えば、顔面神経麻痺で顔の右半分が動かなくなった時には肉球で顔を触って温めてくれました。

こうした思考が生まれたのも、孤独を感じるたびに愛猫たちが行動で「ひとりじゃないよ」と伝え続けてくれたから。例えば、顔面神経麻痺で顔の右半分が動かなくなった時には肉球で顔を触って温めてくれました。

元夫と離婚した後には、仕事部屋の隣に設けた猫部屋に来る頻度が増え、私を気遣うような素振りが。強い自分であれない時、愛猫たちはいつも「そのままでいいじゃない」と言っているかのように、彼らなりの行動で愛を伝え続けてくれているように思えます。

元夫と離婚した後には、仕事部屋の隣に設けた猫部屋に来る頻度が増え、私を気遣うような素振りが。強い自分であれない時、愛猫たちはいつも「そのままでいいじゃない」と言っているかのように、彼らなりの行動で愛を伝え続けてくれているように思えます。

亡き愛猫も含め、本当に我が家の猫たちには感謝しかありません。

ネガティブな感情だって、自分の捉え方ひとつで感じ方が変わる。そして、孤独には「寂しい孤独」だけじゃなくて、「心地よい孤独」もある。愛猫がそう教えてくれたから、私は「孤独」にも質があることを知ることができました。

ネガティブな感情だって、自分の捉え方ひとつで感じ方が変わる。そして、孤独には「寂しい孤独」だけじゃなくて、「心地よい孤独」もある。愛猫がそう教えてくれたから、私は「孤独」にも質があることを知ることができました。

愛猫たちに心からの「ありがとう」と伝えつつ、これからも一緒に“質のいい孤独”を楽しんでいきたいです。


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