「この人なら、僕たち(私たち)に甘いだろう」。愛猫からそう見なされると、思わぬ扱いを受けることも多々あるものです。我が家では、私がおやつを食べる時だけ愛猫たちが大集合。猫パンチを繰り出しておやつを奪おうとしたり、静かな圧をかけてきたりします。
猫パンチで“おやつの強奪”を目論む愛猫の賢さ
甘党の私。日頃から食後、おやつを楽しむことが結構あります。そんな時、愛猫たちはいつも大騒ぎ。立ち上って冷蔵庫へ向かうと、2匹の愛猫は急に目を覚まして、私を後追い。
その後追いは「そばにいたいよ~」という甘えん坊な気持ちから発生するものではありません。

猫1「あいつ、なんか取りに行ったぞ!」
猫2「まさか、自分だけおやつ!?許せない!チェックしなきゃ!」と言っているかのような監視的な後追いです。
冷蔵庫からデザートを取ってきて座椅子に座ると、私を後追いしていた猫たちはテーブルの上へ。まずは私をじっとも見つめ、「もちろん、俺たちにもくれるよな…?」という表情をします。

その静かなおねだりに気づかないフリをしていると、末っ子猫のレオンは実力行使。私がスプーンやフォークで甘味を口に運ぶタイミングを狙って、猫パンチを繰り出します。
彼が狙っているのは、猫パンチをした時に偶然、肉球にアイスやヨーグルトなどがつくこと。強奪したわずかな甘味を「ついちゃったから仕方ないよね~」という雰囲気を醸し出して味わう策士です。

レオンが繰り出す猫パンチは素早くて、どんくさい私は回避できません。だから、チョコレートなど猫の体に害を与える甘味の時は万が一を考え、リビングを出て、ひとり階段でモグモグします。
その時に愛猫たちは大合唱。「おやつを独り占めしてるのは分かってんだぞー!」と言われているような気がして、自分のおやつ後はつい、愛猫たちにおやつを貢いで罪悪感を薄れさせています。
夫にはしない「おやつください」アピール
そんな愛猫たちですが、なぜか「おやつください」アピールをするのは私にだけ。夫も甘党で食後のデザートを食べることが多いのですが、夫が冷蔵庫へ向かう時、愛猫たちは別猫のように大人しい…。
音には反応しますが、私がデザートを取り出す時のように後追いはせず、そのまま寝続けていることも。夫がデザートを食べ始めると、私の時と同じようにテーブルの上に乗って静かな「ほしいな」アピールはしますが、数分経つと、諦めて部屋の中をプラプラ歩き始めます。

一番羨ましいのは、食べている最中に猫パンチが繰り出されないこと。レオンはなぜか、夫に対しては、“手を出したら偶然デザートがついちゃった作戦”をしません。
きっとレオンなりに必死に考えたであろうこの作戦、すごくかわいくて微笑ましいですが、やられる側としてはひとつ問題が…。飛んできた猫パンチが思ったよりも近かったり、ちょうど口を閉じるタイミングだったりすると、レオンの手が私の口に入ってきちゃうんですよね…。

過去に数回、もふもふのおててが口に入ってしまった時、私は「わあ~!もっふもふ!!」と喜びましたが、レオンは迷惑そうな顔。
興ざめした様子で自分の手をじっと見つめ、「ばっちい…」とがっかりしているように見えたので、「食べちゃってごめんね」と謝りながら、ぬるま湯で濡らしたタオルで手を拭きました。
もとはと言えば、君が猫パンチを繰り出すからなんだけどね。そう伝えても、君はきっと「ちゃんと見てなかった下僕が悪い~!」と子どものように怒るだろうけど(笑)
甘味に興味がないのに「おやつの強奪」に参加するワケは…?
私がおやつを食べている時には、レオンと一緒に愛猫コタロウも毎回、おやつ強奪戦に参戦します。その光景はすごくかわいいのですが、私にはずっと聞きたい疑問が。なぜ、コタロウはおやつに興味がないのに、おやつ強奪戦に加わるのだろう――。
無糖のヨーグルトなど、猫の体に害がないデザートを食べる時、私は愛猫にほんの少~しだけおすそ分けをします。こちらをじっと見つめる、静かな圧に耐えられないからです。

猫パンチの魔術師であるレオンはためらいなく、おすそ分けをペロペロ。「こっちの取り分は、もっとあるだろ」とボクサー並みに素早い猫パンチを繰り出してきます。
一方、コタロウはおすそ分けを近づけてもクンクンにおいを嗅ぐだけ。私の指につけて「少しなら食べてもいいよ」と差し出しても、「む~ん!」という独特の鳴き声を響かせて、どこかへ行ってしまいます。…甘味に興味がないのなら、なぜいつもデザートタイムに圧をかけてくるのか…。これは永遠の謎です。

人間だって、隣の芝生は青く見えるもの。もしかしたら、コタロウもそんな気持ちを抱いたものの、いざおやつを目の前にすると「そこまでおいしそうじゃない…」と現実に引き戻されるのかもしれません。
そんなコタロウですが、なぜか、夫が作る卵焼き(私が作ったものではダメ)には興味津々。食卓に並ぶと、私たちの様子を伺いながら、卵焼きを強奪しようと手を伸ばします。
しかし、レオンのような素早さはなく、「失敗しちゃダメだ…」の緊張からか手がプルプルと震えていて(笑)もちろん、あげることはありませんが、その姿が最高にかわいくて、ちょっといいおやつを貢いでしまう自分は完全に猫の肉球で転がされています。






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