キャットフードといっても、カリカリフードもあればウェットフードもあるし、体重管理や毛玉ケア、偏食などの機能性キャットフードもあります。
みんな、どんなごはんを食べているのか気になりますよね。そこで、猫の飼い主さん450人に猫ちゃんのごはん事情について意識調査をしてみました!
「いっぱい種類がありすぎて、どのキャットフードをあげていいのかわからない」「何を重視してキャットフードを選んでいるのか知りたい」など、キャットフードに関する疑問を徹底調査。たくさんの飼い主さんに選ばれているキャットフードとは……?
主食は「ドライフード+ウェットフード派」が多い
ほとんどの飼い主さんが総合栄養食か特別療法食の「ドライフード」を与えていると回答しました。ドライフードは猫ちゃんに必要な栄養をバランスよく摂ることができ、保存も効くので猫ちゃんの主食に最適ですね。
でも、ドライフードだけでは食いつきが悪くなることもあります。なかなか水を飲んでくれないという猫ちゃんも多いです。そんなときに活躍するのが「ウェットフード」。ドライフードにウェットフードと混ぜて与えることで、食いつきも良くなりますし、水分補給も同時にできるというわけです。
今回の調査でも「ドライフードのみ」と回答した飼い主さんは191人、「ドライフード+ウェットフード」と回答した飼い主さんは253人という結果に。ドライフードとウェットフードを併用する「ミックスフィーディング」を実践している飼い主さんが多いようです。
人気のキャットフードブランドは「ロイヤルカナン」
人気ナンバーワンのキャットフードは「ロイヤルカナン」。獣医師さんから勧められることが多く、健康志向の飼い主さんに選ばれているようです。
ネスレ(ピュリナワン、モンプチ)、いなば(チャオ)、マース(カルカン、シーバ、ニュートロ)、ユニ・チャーム(銀のスプーン)、ヒルズ(サイエンスダイエット、プリスクリプション・ダイエット)などの有名メーカーのキャットフードも人気です。
また、「その他」の回答には、モグニャン、カナガン、アカナ、アーテミスなど、肉や魚などの原料にこだわったプレミアムキャットフードの銘柄も多く見られました。
「安全性」「信頼性」を重視してキャットフードを購入する
キャットフードを購入するときにいちばん重視するのは、「安全性が高い、または高そう」という結果に。
次いで「原材料が明確であること」「信頼できるブランドであること」「対象年齢が合っていること」と、猫ファーストな考えの飼い主さんが多いことがわかります。
猫ちゃんは大切な家族だから、安全で健康に良いものを食べさせたいという愛情が伝わってきますね。
猫の1か月分の食費は2,000~4,000円くらい
猫ちゃん1匹あたりの1か月分の食費は2,000~3,000円が約30%、3,000円~4,000円では約22%という結果に。おおよそ半数の飼い主さんが1か月に2,000円~4,000円くらいの食費をかけています。
半数以上が「ネットショップ」で購入
約57%の飼い主さんが「ネットショップ」でキャットフードを購入しています。キャットフードは重いので自宅に届けてもらったほうが楽です。ショップによっては「定期便」のサービスがあり、割引価格で購入できるのも魅力です。
ネットショップでしか買えないキャットフードもあるため、食いつきや体調に不安のあるときは、ネットショップを検索して他の飼い主さんの口コミを参考にしてみるのもいいですね。
どこで買うかはキャットフードの銘柄によっても変わってきます。有名メーカーのものなら「ホームセンター・スーパー・ドラッグストアなど量販店」で気軽に購入できますし、療法食や毛玉ケアなどの機能性を重視したキャットフードは「ペットショップ」や「動物病院」でしか買えないというケースもあります。
キャットフードの不満点は……「猫あるある」
キャットフード選びで困っていることについては、35.2%の飼い主さんが「価格が高い」ことをあげています。
注目したいのは次点の「多頭飼いだが、猫によってフードの好みが異なる(24.1%)」と「食べない、またはすぐ食べなくなる(23.9%)」。
まさに猫あるあるなお困りごとです。猫ちゃんにも味の好き嫌いがあるといわれていて、好みのキャットフードじゃないと食べなかったり、急に味の好みが変わったり……。飼い主さんとしては困ってしまいますね。
食欲は猫ちゃんの健康状態を知る手掛かりになります。好き嫌いをしているだけなのか、体調不良で食欲がないのか、猫ちゃんの様子をよく観察するようにしましょう。
このほかにも、飼い主さんからはキャットフードに対する不満点があげられています。その一部を抜粋してご紹介します。
- 特別療法食の値段が高すぎる
- 新鮮さを保つために少量パックを購入しているが、大容量のものと比べると割高
- ネットショップは少量で買えないので、好みに合うかどうか賭けになってしまう
- いろんな味を詰め合わせたアソートタイプのフードがほしい
- 気分によって食べる銘柄と食べない銘柄がある
- アレルギー対応のものが少ない
- わんちゃんのフードのほうが選択肢が多い
- 着色料や添加物を使わないでほしい
- ヒューマングレードの商品が少なく、選べるほどはないのが不満
「確かに!」と納得のご意見が多く寄せられました。猫ちゃんのことを思えばこその不満点ですね。
ごはんの時間と量が決まっているのは7割
キャットフードの与え方については、「決まった時間に決まった量を与えている」飼い主さんは67.6%、「自動給餌器を使用している」飼い主さんは7%と、ごはんの時間と量が決まっているのは約7割という結果になりました。
飼い主さんのライフスタイルにもよりますが、健康管理をするという意味では猫ちゃんのごはんの時間と量は決めたほうがいいでしょう。
ただし、猫ちゃんによってはちょこちょこ食べるスタイルの子もいます。「猫残し」ともいわれる食べ方ですが、食の細い子などは「置き餌」のほうが向いているといえます。
■アンケート調査概要 調査実施時期:2020年11月6日(金)~11月12日(木) |
まとめ
今回の意識調査では、ロイヤルカナンなどの安全性と信頼性が高いキャットフードに人気が集まりました。価格よりも原材料を重視してキャットフードを選ぶ飼い主さんが多く、着色料や添加物が入っていないことも大切なポイントになっています。
猫ファーストな飼い主さんの意識が明らかになる一方で、猫ちゃんが食べてくれない、猫によってフードの好みが異なるなど、味に敏感な猫ちゃんならではのお悩みが多く寄せられました。
愛猫ちゃんの好みの味を知るのはちょっと大変ですが、おいしそうに食べる姿はとってもかわいいものです。無理のない範囲で、愛猫ちゃんがおいしく食べてくれるキャットフードを見つけてくださいね。
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