危ない!猫首輪が猿轡(さるぐつわ)状態にならないように

危ない!猫首輪が猿轡(さるぐつわ)状態にならないように

大切な家族である猫ちゃんに、どんな首輪を選んでいますか? 

デザインのかわいさだけで選んでしまうと、思わぬ事故につながる危険性があります。特に、首輪が猫の口に引っかかってしまう「さるぐつわ状態」は、命に関わる非常に危険な事故です。

今回は、猫首輪に潜む危険性と、愛猫を事故から守るための安全な首輪の選び方、そして正しい付け方について詳しく解説します。

首輪に潜む危険!「さるぐつわ」や「首吊り」事故

首輪に潜む危険!「さるぐつわ」や「首吊り」事故

完全室内飼いの猫ちゃんでも、首輪による事故は決して無関係ではありません。

猫ちゃんは体や関節が柔らかく、好奇心旺盛なため、思いもよらない動きから事故につながることがあります。一歩間違えれば死の危険もあります。

さるぐつわは窒息の危険も

首輪に慣れていない猫ちゃんが、首輪を嫌がり、首輪を外そうともがくうちに下顎に首輪がはまってしまうことがあります。これが「さるぐつわ」状態です。

この状態になると、猫ちゃんはパニックを起こして暴れて口や顎を怪我したり、最悪の場合、窒息してしまう事故も考えられます。さらに、首輪がゆるすぎると「たすきがけ」状態になり、転倒や転落、怪我などの危険があります。

猫首輪がさるぐつわ状態になってしまった事故の事例を知っておきましょう。

【ケース1】さるぐつわで呼吸困難に

家事で目を離したちょっとの間に、顔も口の周りも血まみれでけいれんを起こしていたそうです。何かの拍子に猫首輪がさるぐつわになり、暴れるうちに喉に食い込み呼吸困難に。幸い飼い主さんが発見し、大事には至りませんでした。


【ケース2】猫同士でじゃれているうちに

兄弟猫とじゃれているうちに、下あごが首輪にはさまった状態に。現場を目撃していた飼い主さんはすぐに外してあげようとしますが、猫ちゃんはパニック状態。ようやく落ち着いたころには、飼い主さんも猫ちゃんも流血。猫ちゃんは爪を折る大けがをしたそうです。

心配な首吊り事故

カーテンレールやドアノブ、家具の隙間などに首輪が引っかかり、首が締まってしまう「首吊り」状態も、命を落とす危険のある重大な事故です。特に、高い場所に登るのが好きな猫ちゃんは注意が必要です。

愛猫を危険から守る!安全な首輪の選び方

愛猫を危険から守る!安全な首輪の選び方

猫首輪による事故は、最悪の場合は死に至ります。悲しい事故を防ぐためには、飼い主さんが正しい知識を持って、安全な首輪を選ぶことが何よりも大切です。

以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。

1. 一定の力で外れる「セーフティー機能」は必須

まず、いちばん重要なのが、セーフティー機能付きの首輪を選ぶことです。猫首輪のセーフティー機能とは、さるぐつわ状態や首吊り状態になったとき、バックルが外れる仕組みのことです。

ぽぽねこで採用しているアメリカduraflex(デュラフレックス)社製のセーフティーアジャスターは、約4kgの力が加わると外れるようになっているので、窒息事故を防いでくれます。

セーフティーアジャスター採用の猫首輪

▲セーフティーアジャスター採用の猫首輪

※ご注意:セーフティー・アジャスターは100%の安全を保証するものではございません。

2. 素材は軽くて柔らかいものを

猫ちゃんの皮膚はデリケートなため、首輪の素材選びも重要です。

革製品は丈夫ですが、重くて硬いものが多く、猫ちゃんの負担になることがあります。また、通気性が悪いと皮膚炎の原因になることもあります。また、布製であっても雑な縫製だとデコボコした糸の感触を嫌がる猫ちゃんもいます。

猫ちゃんの首輪は、綿やポリエステルなど、軽くて柔らかい素材の首輪を選びましょう。

ちなみに、わんちゃん用の首輪はNGです。散歩や係留用に作られた頑丈なものなので、皮膚や被毛がデリケートな猫ちゃんには不向きです。

3. サイズ調整が可能なものを選ぶ

猫ちゃんの首周りのサイズは、成長や体重の増減によって変化します。また、首輪をちょうどよく調節してもゆるんでくることがあります。そのため、適切なサイズに調整できるタイプの首輪を選びましょう。

首輪はきつすぎてもいけませんが、ゆるすぎるのも危険です。首の首輪の間に人間の指が1~2本ほど入るくらい(長毛の子は2~3本)が適切です。首吊り事故を防ぐためにも、ときどき首輪がゆるんでいないか確認するようにしましょう。

参考:猫首輪のサイズ表と測り方

4. 装飾が少ないシンプルなデザインを

ボタンやレースなどの飾りがたくさん付いた首輪は、見た目はかわいいですが、猫ちゃんにとってはストレスで、嫌がって外そうとする可能性があります。

また、装飾が何かに引っかかったり、誤飲してしまったりする危険性も考えられます。まずは装飾のないシンプルな首輪から慣らしていくのがおすすめです。

5. 適切な幅のものを選ぶ

首輪の幅が広すぎると、毛づくろいの邪魔になり、猫ちゃんのストレスになります。幅1cm程度のものを選ぶと、猫ちゃんへの負担や違和感を最小限に抑えることができます。

猫首輪がさるぐつわになったときの対処法

猫首輪がさるぐつわになったときの対処法

首輪でさるぐつわになってしまった猫ちゃんは「パニック状態」。普段は大人しい猫ちゃんでも豹変して大暴れすることがあります。

猫首輪のさるぐつわ状態は命にかかわる事故です。冷静に行動できるように、対処法を知っておきましょう。

まずは飼い主さんが落ち着いて!

猫ちゃんは全身筋肉、全身バネの動物。本気を出すと大人の男性ふたりがかりでも抑えられないくらいのパワーを発揮します。助けようとして猫ちゃんに触れると、フルパワーでひっかかれて血まみれに……ということもあります。

一刻もはやく苦しむ愛猫ちゃんを助けたいと思うかもしれませんが、まずは飼い主さんが落ち着きましょう。

暴れる猫ちゃんはバスタオルでクールダウンを

パニック状態の猫ちゃんを捕まえるのはとても難しいです。下手に手を出すと、余計に猫首輪が食い込んで危険な状況になってしまうかもしれません。

そんなときは、バスタオルです!

猫ちゃんが興奮しているとき、パニックになったときはバスタオルで頭から包み、クールダウンさせましょう。

猫ちゃんが落ち着いてから、慎重に首輪を外します。ハサミなどでカットする場合は、猫ちゃんの身体をしっかり押さえて危険のないようにしてください。

まとめ

まとめ

どんなに気をつけていても、想定外の事故は起こります。

本来、猫首輪は猫ちゃんの安全を守るためのものです。脱走時や災害などで迷子になってしまったときに飼い猫であることを証明し、飼い主さんとの再会を助ける重要なアイテムになります。

危険だから猫首輪を着けないのではなく、安全な猫首輪を選ぶことが大切だと考えます。猫ちゃんのためにも、猫首輪の安全性能を見直してみませんか?


コメント:1


  • ネコ好き

    我が家にはネコが2匹います。
    1匹目の猫は首輪に慣れているはずなのに猿ぐつわに何回かなっています。首の毛を毛繕いする時になってしまうみたいで、在宅の時だから気付けて良かったけれど危険と判断して首輪はやめました。
    (脱走の心配ももうないと判断。)
    もう1匹は首輪に全く抵抗がなく、毛繕いもテキトーなので、大丈夫そうです。
    まだ子猫でやんちゃな性格で位置を把握したいため、首輪をもうしばらくしてもらおうと思います。


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