【保存版】保護猫のトライアルで失敗しない!準備と慣れてもらう過ごし方を解説

【保存版】保護猫のトライアルで失敗しない!準備と慣れてもらう過ごし方を解説

ペットショップで買うのではなく、保護猫を家族に迎えたい。そう考える人が増えています。

いろいろなメディアで「保護猫」が話題になっていることから、保護猫の里親になるには審査やトライアルが必要ということも知られるようになりました。

猫ちゃんにとっても、飼い主さんにとっても大切な「トライアル期間」について、準備するもの、慣れてもらうためにすべきことなど、失敗しないためのコツについて解説します。

保護猫のトライアルとは?

保護猫のトライアルとは?

「トライアル」とは、保護猫と実際に暮らしてみるお試し期間のことです。

トライアル期間中は保護猫が新しい環境に馴染めそうか、先住猫とうまくやっていけそうかを見極めます。

保護猫の譲渡にトライアルが必要な理由

トライアルはほとんどの保護団体、動物愛護センター、保護猫カフェで取り入れている仕組みで、保護主側が保護猫を譲渡しても大丈夫かどうかを確認する期間でもあります。

トライアル後、もしくはトライアル期間中に「飼えない」「譲渡不可」と判断した場合、保護猫は保護主さんの元へ返されます。

トライアルは保護猫だけでなく、里親と保護主の不安を解消するために必要不可欠なことなのです。

トライアル期間はいつまで?

猫ちゃんが新しい環境に慣れるまで2週間かかるといわれているので、保護猫のトライアル期間は2週間としていることが多いです。

この期間に猫ちゃんの本来の性格を知って、「思ってたのと違う」というトラブルを防ぐ目的もあります。そのため、長いところでは1か月ほどのトライアル期間を設けていることもあります。

保護猫の譲渡の流れ

  1. 譲渡条件の確認
  2. 里親に申し込む
  3. 猫ちゃんとお見合い
  4. 契約書を結ぶ
  5. トライアル
  6. 譲渡費用支払い
  7. 正式譲渡

保護猫の里親になるには、保護団体の設ける条件をクリアする必要があります。

例えば、東京都動物愛護相談センターの場合は「都内にお住まいで20歳以上60歳以下の方」「現在、犬や猫を飼育していない方」「センター主催の譲渡事前講習会を受講している方」などの条件があります。

譲渡条件や譲渡費用は保護団体によって異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。

トライアル開始までに準備するもの・必要なもの

トライアル開始までに準備するもの・必要なもの

保護猫の里親になると決めたら、猫ちゃんのお世話の仕方について知ることはもちろん、猫グッズの準備も必要になります。

また、同居の家族全員と話し合って、「完全室内飼い」「誤飲・誤食防止」「熱中症対策」「不妊去勢手術・ワクチン接種」など認識を合わせておきましょう。

まずは脱走対策

猫ちゃんを事故や病気から守り、望まない妊娠をさせないため、譲渡条件に「完全室内飼い」があることがほとんどです。

玄関・窓・ベランダなどは、ネットやフェンスなどで脱走防止対策をする必要があります。

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生活環境を整える

人間にとっては何でもないものでも、猫ちゃんにとっては危険なものがあります。

例えば、電気コードやコンセントは感電の危険があるので、イタズラできないように対策が必要です。また、誤飲・誤食の危険があるもの、中毒症状を起こすものもきちんと片付けましょう。

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猫グッズの準備

トライアル時に必要なものを準備します。キャットフード猫砂などの消耗品は慣れたもののほうが良いので、保護主さんに確認してから用意するようにしましょう。

ケージは保護主さんから借りられることがあります。

  • ケージ
  • トイレ
  • 食器
  • キャリーバッグ
  • ベッド
  • 毛布やタオル
  • 爪とぎ
  • おもちゃ

以下の猫グッズは、トライアルが終わって、正式に譲渡が決定した後に購入してもOKです。

  • キャットタワー
  • 爪切り
  • ブラシ
  • 首輪、迷子札

 

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トライアルはゆっくりあせらず猫のペースで

トライアルはゆっくりあせらず猫のペースで

保護猫のトライアルは、保護主さんが猫ちゃんを自宅まで連れてきてくれます。このとき飼育環境の確認も行うので、しっかり準備をしておきましょう。

最初はそっとしておく

猫ちゃんは環境の変化に弱いので、いきなり知らない場所に連れてこられて怯えているかもしれません。

撫でたり、抱っこしたりしたい気持ちをぐっとこらえて、まずは落ち着いてもらいましょう。ケージにバスタオルなどをかけて、静かに過ごします。

慣れてきたようならケージの扉を開けて、猫ちゃんが部屋に出てくるのを待ちます。最初は1部屋だけにして、徐々に行動範囲を広げます。

指1本から慣れてもらう

猫ちゃんは警戒心が強いので、知らない人に触られるのを嫌がる子もいます。最初は人差し指1本だけ鼻の前に出して、臭いを覚えてもらいます。

猫ちゃんの様子を見ながら、撫でたり、おもちゃで遊んだりとステップアップしていきます。猫ちゃんとの信頼関係を大切に、少しずつ距離を縮めましょう。

同居の猫ちゃんやわんちゃんがいる場合も、まずは臭いの交換から。先住猫、先住犬を優先しつつ、慣らしていきましょう。

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保護猫のトライアルに失敗するケース

保護猫のトライアルに失敗するケース

残念ながら、トライアルが失敗に終わり、猫ちゃんが保護主さんの元に返されることがあります。

  • 家族が猫アレルギーを発症した
  • 近所から苦情があった
  • 自分、家族が入院することになった
  • 転勤・長期出張が決まった
  • 先住猫、先住犬との相性が悪い

などが、よくあるトライアルの失敗理由です。また、以下のような理由でも猫ちゃんが出戻りしてくることがあるそうです。

  • 夜鳴きがうるさくて眠れない
  • 粗相をする
  • 噛み癖がある
  • 懐かない
  • 壁や家具にいたずらをする

猫ちゃんと暮らすのが初めてでも、トライアル前に猫ちゃんの習性について知っておけば避けられることです。

猫ちゃんに悲しい経験をさせないためにも、猫ちゃんの習性や問題行動への対処法について、しっかり理解しておきたいですね。

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まとめ

まとめ

トライアルは里親のためのお試し期間というより、猫ちゃんに新しい環境に慣れてもらうためのお試し期間です。

なるべく猫ちゃんに負担をかけないように、猫ちゃんの気持ちと習性をよく理解して、あせらずゆっくり慣れてもらうのがコツです。

保護猫の里親になるにはいろいろと制約が多いこともありますが、経験豊富な保護主さんにいつでも相談できるのは大きなメリットですね。また、子猫よりも落ち着いていて、個性がはっきりしている成猫を家族に迎えられるのもメリットです。

猫ちゃんとの出会いに「里親になる」という選択肢があることを知ってもらえたら嬉しいです。

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著者プロフィール

ぽぽねこ編集部
ぽぽねこ編集部
ぽぽねこの読みものの企画・編集スタッフです。猫ちゃん大好きな編集部スタッフが論文などの情報に基づき、役立つ情報をお届けします。


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