もふもふの毛は猫ちゃんの魅力のひとつ。撫でているだけで、こちらまで癒されますよね。
そんな猫ちゃんの体に「ハゲ」を見つけたら、驚いてしまう飼い主さんも多いはず。「病気?」「ストレスのせい?」と、不安になりますよね。
今回は猫ちゃんのハゲに注目して、脱毛の原因や毛が抜ける病気、見分け方が難しい「ストレス性脱毛」について詳しく解説したいと思います。
猫がハゲる原因は?

猫ちゃんには春と秋に「換毛期」があり、この時期は自然と抜け毛が増えます。
ただし、換毛期以外に部分的なハゲや、明らかに量の多い抜け毛が見られるときは、体に何らかの異常が起きているサインかもしれません。
猫ちゃんのハゲの原因は、大きく分けると次の3つに分類できます。
- 皮膚病が原因のハゲ:ノミ・ダニなどの寄生虫、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、猫カビ(皮膚糸状菌症)など
- ストレスが原因のハゲ:心因性ストレスによる脱毛、不安や欲求不満から体を舐め続けてしまう「過剰グルーミング」など
- その他の原因:内分泌系の病気、加齢、栄養バランスの乱れ、首輪などによる物理的な摩擦
同じ「ハゲ」でも原因はさまざまなので、まずは「かゆみがあるかどうか」「どの部位にできているか」を観察することが、原因を見極める大きな手がかりになります。
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猫のハゲの症状と考えられる病気

ハゲができる部位や、そのほかの症状によって、疑われる病気は変わってきます。
猫ちゃんのハゲの原因を特定するには、身体のどの部分にハゲがあるか、どんな症状があるのかを観察することが大きな手がかりになります。
目の上・耳の付け根がハゲている
顔まわりのハゲは「食物アレルギー」が疑われます。目の上や額、耳の付け根に発疹やかゆみとともに脱毛が見られ、下痢や嘔吐などの消化器症状を伴うこともあります。いつもと違うフードを与えたあとに症状が出た場合は要注意です。
特に耳をかゆがるときは、外耳炎や耳ダニが疑われます。
顔や手足に円形のハゲができている
猫カビとも呼ばれる「皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)」は、カビ(真菌)への感染によって顔や手足に円形の脱毛が起こる病気です。
かゆみはあまり出ませんが、毛束ごとごっそり抜けてしまうのが特徴です。放置すると全身に広がるだけでなく、人にもうつることがあるので早めの受診が必要です。
耳のふちがハゲている
ダニの寄生による「疥癬(かいせん)」は激しいかゆみを伴い、耳のふちに脱毛やかさぶたができます。
また、白い毛色の猫ちゃんは紫外線の影響で耳の先端が脱毛する「日光過敏症」を起こすこともあります。
背中やしっぽの付け根がハゲている
ノミに刺されると強いかゆみを引き起こし、「ノミアレルギー性皮膚炎」を発症することがあります。背中やしっぽの付け根、首元をかきむしってハゲができるのが典型的なパターンです。
体にできる線状のハゲ
好酸球性肉芽腫症候群という皮膚病の一種である「線状肉芽腫」もハゲの原因です。後ろ足の皮膚がボコボコと盛り上がって、線状にハゲができるのが特徴です。お腹、内もも、首にもできやすいです。
お腹・後ろ足・背中がハゲている
こちらは「ストレス性脱毛(心因性脱毛)」の可能性が高いパターンです。舐めやすい場所に集中してハゲができるのが特徴です。
猫のストレス性脱毛(心因性脱毛)とは?

猫ちゃんは強い不安やストレスを感じると、自分を落ち着かせるために体を舐め続けることがあります。これが「過剰グルーミング」と呼ばれる行動で、繰り返すうちに毛が抜けて皮膚がただれてしまうことも……。
この状態は「心因性脱毛」「舐性皮膚炎(しせいひふえん)」「舐め壊し」とも呼ばれています。
過剰グルーミングは、猫ちゃんにとって不安を紛らわせるための「常同行動」のひとつと考えられています。
ストレスの原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 引っ越しや模様替えなど、生活環境の変化
- 新しい家族(人・動物)が増えた
- 同居している猫や動物との相性が悪い
- 運動不足や遊びの不足による欲求不満
- 留守番の時間が長い
厄介なのは、感染症やアレルギーによるハゲは「かゆがる」姿を見て気づきやすいのに対し、ストレス性脱毛は静かに舐め続けることが多く、飼い主さんが「気づいたらハゲていた」というケースが少なくない点です。
お腹や内もも、後ろ足、背中など、猫ちゃん自身が舐めやすい部位に集中してハゲができていたら、ストレス性脱毛を疑ってみましょう。
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首輪が原因のハゲにも注意

見落とされがちですが、猫首輪が重かったり硬かったりすると、首にこすれて「首輪ハゲ」になることがあります。
毛根まで傷つくと毛が生えてこなくなることもあるので、猫ちゃんの首まわりに合った、軽くて柔らかい素材の首輪を選んであげることも予防のひとつです。
また、猫首輪が不衛生なままだと、嫌なニオイがするだけでなく、雑菌によって皮膚トラブルを起こすこともあるので注意が必要です。

▲首周りがハゲてしまった猫
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猫のハゲの治療法

猫ちゃんのハゲや過剰な抜け毛は「不調のサイン」です。気づいたら早めに動物病院に相談しましょう。
その際、体のどの部分にどんなハゲがあるか、どのくらいの頻度で舐めたり掻いたりしているかをメモしておくと、診断の助けになります。
動物病院では問診や皮膚検査、血液検査などで原因を調べたうえで治療方針が決まります。
- 皮膚病が原因の場合:駆虫薬や抗真菌薬、アレルギー用の食事療法など、原因に応じた治療を行う
- ストレス性脱毛の場合:かゆみを抑える薬や、状況により抗不安薬を使用しながら、生活環境の見直しを並行して行う
どちらの場合も、患部を舐め壊さないよう「エリザベスカラー」を使用することがあります。
ストレス性脱毛の治療で大切なのは、薬だけに頼らず、ストレスの原因そのものを取り除いていくことです。ただし、その原因を特定するのは簡単ではないため、獣医師と相談しながら根気強く向き合う必要があります。
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猫のハゲを予防するには?

ハゲの予防で意識したいポイントをまとめました。
- ノミ・ダニの駆除薬を定期的に投与する
- 猫ちゃんの体や生活環境を清潔に保つ
- こまめなブラッシングとスキンシップで皮膚の異常を早期発見する
- おもちゃやキャットタワー、爪とぎ器などでストレスを発散できる環境を整える
- 猫ちゃんの負担が少ない、軽くて柔らかい首輪を選ぶ
ぱっと見ただけでは皮膚トラブルに気づけないことも多いので、日々のスキンシップの中で皮膚まで触ってチェックする習慣をつけておくと安心です。
まとめ

猫ちゃんのハゲの原因は、ノミ・ダニやアレルギーなどの皮膚病から、ストレスによる過剰グルーミング、首輪による摩擦までさまざまです。
特にストレス性脱毛は「かゆみ」という分かりやすいサインが出にくく、気づいたときにはハゲが広がっていることも珍しくありません。
もふもふの毛の下は、意外と皮膚トラブルに気づきにくいもの。日頃のブラッシングやスキンシップを通じて、皮膚の状態もこまめにチェックしてあげてくださいね。
ハゲや抜け毛の異常に気づいたら、様子見せずに早めに動物病院を受診しましょう。






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