猫の一周忌に何をする? 遺骨リングのケアと手紙で愛猫を偲んだ飼い主の記録

猫の一周忌に何をする? 遺骨リングのケアと手紙で愛猫を偲んだ飼い主の記録

今年の5月16日は私にとって、特別な日でした。愛猫ジジの1周忌だったからです。どんなことをして、ジジを弔えばいいのだろう…。そう悩んだ末に辿り着いたのは、飾りすぎない自分たちらしい一周忌の迎え方でした。

愛猫の遺骨リングをメンテナンス

愛猫ジジが亡くなってから心を支えてくれたのは、ジュエリーショップでオーダーメイドした愛猫の遺骨リングでした。

愛猫亡き後に一番辛いのは、もうこれから一緒に思い出を築いていくことができないという事実。その現実と向き合うのが苦しく、「ずっとそばにいたい」との想いから作った遺骨リングでしたが、実際につけながら生活していると、思った以上にいろいろなシーンで心を支えてくれました。

愛猫の遺骨リングをメンテナンス

一緒に出かけ、いろいろな景色を見てきた遺骨リングは私にとって、愛猫そのもの。だから、「1年間、そばにいてくれてありがとう」という感謝を込めて、一周忌という節目の日にケアしようと思いました。

オーダーメイド先のジュエリーショップは、アフターケアが無料。スタッフさんは石の状態もしっかり見てくれ、必要なケアを教えてくれました。

遺骨リングは四六時中、つけていたのでくすみが酷かった…。でも、スタッフさんは「綺麗な状態ですね」とか「肌身離さず使ってくださっているのが分かります」と、温かい言葉をかけてくれました。

遺骨リングは四六時中、つけていたのでくすみが酷かった…。でも、スタッフさんは「綺麗な状態ですね」とか「肌身離さず使ってくださっているのが分かります」と、温かい言葉をかけてくれました。

こういう言葉をかけてもらえると、「使用感満載のリングを見せるのは恥ずかしい…!」という気持ちからケアがおろそかになる…なんてことが起きなさそうです。

幸い、大きな傷などはなかったため、アフターケアにかかった時間は1時間ほど。数日間、指輪を預けることになるのでは…と少し不安に思っていたので、すぐ手元に返ってきてくれて嬉しかった。

幸い、大きな傷などはなかったため、アフターケアにかかった時間は1時間ほど。数日間、指輪を預けることになるのでは…と少し不安に思っていたので、すぐ手元に返ってきてくれて嬉しかった。

ケアし終わった指輪は光を取り戻し、キラキラと輝くように。「綺麗になれたあ!」と喜んでいそうな愛猫の姿が頭に浮かび、なんだかほっこりしました。

骨壺の前で”思い出いっぱいの「いちご」”を食べて

ジジは、いちごが大好きな猫でした。いちごは私たちにとって、特別な果物。亡くなる数日前、夫が買ってきてくれ、3人で一緒に食べた思い出があるからです。

胸水が溜まって苦しかったから、たくさん食べることはできなかったけれど、それでも私のてのひらを優しく舐めながら、いちごを味わっていたジジ。その姿を思い出すから、スーパーでいちごを直視できない時期がありました。

胸水が溜まって苦しかったから、たくさん食べることはできなかったけれど、それでも私のてのひらを優しく舐めながら、いちごを味わっていたジジ。その姿を思い出すから、スーパーでいちごを直視できない時期がありました。

一周忌の日も、いちごを手に取ると涙がこぼれそうになった。でも、せっかくの一周忌だから、と自分を鼓舞しました。

いちごは夕食時にジジの思い出を語りながら、夫と食べようと思っていました。ところが、この日、夫は体調不良に…。ジジの話をする余裕がないほど具合が悪かったので、気持ちを切り替えて、ジジの骨壺を前に、ひとりでいちごを食べました。

思った過ごし方とは違ったけれど、骨壺に話しかけながらジジと一緒にしっとりといちごを食べる時間は悪くなかった。

思った過ごし方とは違ったけれど、骨壺に話しかけながらジジと一緒にしっとりといちごを食べる時間は悪くなかった。

愛猫の命日には家族と思い出話に花を咲かせたくなるものですが、1対1でじっくり愛猫と向き合うのもいいもんだなと感じました。

ジジが大好きだった、甘ずっぱいいちご。天国にも届いていたらいいな。

泣きながら書いた亡き愛猫への手紙

もうひとつ、一周忌を迎える上で絶対にやりたいと思っていたのは、ジジに手紙を書くこと。亡き愛猫への想いは、吐き出すことが難しい。家族と思い出話をしていても悲しみの温度が違うと、心の奥の奥まで話すことは躊躇ってしまう。

でも、そういう吐き出せない気持ちこそ大切。誰かと分かち合うことが難しくても、なかったことにはできないし、してはいけないもの。

泣きながら書いた亡き愛猫への手紙

今の自分は愛猫の死をどう捉えていて、どんな気持ちを抱えているんだろう。そう思い、自分に素直になってみたくて、天国のジジにあてた手紙を書きました。

書いている最中はジジへの想いが溢れて、涙が止まらなかった。でも、書き進めるうちに心が少し楽になりもした。自分が抱いている本音に正直になることって、自分の心を守るためにも大切なんだなと思いました。 

書いた手紙は、ジジの祭壇へ。思いをしたためた手紙はこれから毎年、1通ずつ書いていく予定です。いつか自分で見返した時、「こんな気持ちの時もあったね」と優しく笑えるようになりたい。

ジジを亡くした傷は正直、まだまだ埋まりそうにありません。でも、ジジの死という辛い現実への受け止め方は、少しずつ変わっていったような気がします。

最初の頃は「もっと生きていてほしかった」「ずっとそばにいたかった」という想いばかりだった。大好きな存在がいなくなったことが耐えられなかったし、助けられなかった自分の無力さが許せなくて。

最初の頃は「もっと生きていてほしかった」「ずっとそばにいたかった」という想いばかりだった。大好きな存在がいなくなったことが耐えられなかったし、助けられなかった自分の無力さが許せなくて。

 でも、ある時ふと思ったんです。手術も乗り越えて、胸水が溜まっても生きようと頑張ってくれていたジジに「もっと生きていてほしかった」と言うのは、酷なことではないかなって。

持っている生命力を使い果たして天国へ行った。ジジの最期はそう思えるものだったからこそ、「もっと」よりも「最期まで頑張ってくれてありがとう」の言葉を届けたいなと思った。

最初の頃は「もっと生きていてほしかった」「ずっとそばにいたかった」という想いばかりだった。大好きな存在がいなくなったことが耐えられなかったし、助けられなかった自分の無力さが許せなくて。

だって、もし自分が頑張って生きた末に死んだ時、家族から「もっと生きてほしかった」と言われたら「私なりに頑張ったんだけど…!(笑)」と、きっと言いたくなるから。叶わなかった「もっと」にすがり続けず、「寿命を全うしてくれてありがとう」とジジの頑張りを受け入れたいと思うようになりました。

1周忌に、ジジの生まれ変わりとばったり出会う――。そんな物語みたいな展開は起きなかったけれど、想い続けていればいつかきっと、また会える。その希望を心の支えにして、お骨になったジジと、これからも一緒に生き続けていきたいです。

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