おうち時間が増えて、猫ちゃんと暮らし始めた人、猫ちゃんと暮らしたいと思う人も増えているそうです。
猫ちゃんと過ごす日常はかけがえのないものです。かわいくって、自由気ままな猫ちゃんには本当に癒されますね。
だけど、猫ちゃんに「お留守番」してもらうとき、寂しい思いをさせていないか、イタズラはしないか、外泊しても大丈夫なのか不安になってしまいます。
そこで今回は猫ちゃんのお留守番について、何時間まで大丈夫なのか、何日までお留守番させられるのか、猫ちゃんをお留守番させるときの注意点などを詳しく解説します。
猫はお留守番ができる?
そもそも、猫ちゃんはお留守番が得意な生き物なのでしょうか?
猫ちゃんはもともと群れではなく、単独で狩りをして生きていたので、孤独をストレスとは感じにくいです。それに1日の大半を寝て過ごすため、飼い主さんがずっと側にいなくても寂しいと感じることはないようです。
また、猫ちゃんは環境の変化にとても弱いです。むしろ、知らない場所に連れて行かれるこのほうがストレスを感じてしまいます。慣れない場所に預けられるより、自分の縄張りである自宅でお留守番をしていたほうがストレスなく過ごせるでしょう。
このことからも、猫ちゃんはお留守番が得意といえます。
猫も寂しいと感じる?
いざお留守番をさせようと思っても「寂しがったらどうしよう」と心配になりますね。
飼い主さんと離れると強い不安を感じてしまうことを「分離不安」といいます。分離不安によって問題行動を起こすのはわんちゃんに多く、猫ちゃんには稀なようです。
猫のお留守番、何時間まで大丈夫?
健康な成猫なら24時間のお留守番も可能です。会社勤めの方でも、朝出かけてから帰宅するまでのお留守番も問題ないでしょう。
猫ちゃんの生活リズムも自然と飼い主さんのペースに合わせるようになり、ごはんの時間も朝と夜の2回に固定される猫ちゃんもいます。飼い主さんの留守中はほとんど寝て過ごすことが多いようです。
ただし、持病があって投薬の必要がある猫ちゃん、体力の少ないシニア猫ちゃんに長時間のお留守番は禁物。定期的に動物病院で健康診断を受けつつ、お世話の仕方を確認するようにしてくださいね。
子猫のお留守番は生後何か月からOK?
離乳前の生後2か月頃の子猫ちゃんはお留守番ができません。数時間おきのミルクが必要ですし、トイレや室温管理にも気が抜けません。
生後3か月から4か月ごろになると、だいぶ身体もしっかりしてくるので1時間から半日くらいまでのお留守番もできるようになります。ただし、好奇心旺盛なやんちゃ盛りなので、イタズラ対策、事故対策は必須。
生後6か月を超えると成猫と同じくらいの体つきになってくるので、8時間以上のお留守番もできるようになります。お仕事などで1日留守にしても問題ありません。
猫は何日までお留守番できる?
1泊2日~2泊3日程度なら、猫ちゃんだけでお留守番できます。ペットホテルに預けるよりも、そのまま自宅でお留守番してもらったほうが猫ちゃんのストレスが少ないでしょう。
ただし、フードや飲み水、トイレなどの環境を整えておくことは必須です。自動給餌器や自動給水器があれば、フードが傷んだり、飲み水が蒸発してしまう心配も少ないですね。
住環境にもよりますが、フードや飲み水の傷み、熱中症などの危険を考えると夏は2日、冬は3日のお留守番が限度でしょう。
2泊3日以上のお留守番は誰かにお世話を頼もう
2泊3日以上のお留守番が必要なときは、誰かに猫ちゃんのお世話を頼むことをおすすめします。
- 友人・知人に様子を見にきてもらう
- ペットシッターを利用する
- ペットホテルを利用する
- かかりつけの動物病院で預かってもらう
という方法があります。猫ちゃんの性格や持病の有無などを考慮して、より良い方法を選んでくださいね。
猫にお留守番をさせるときに必要なもの
猫ちゃんにお留守番をしてもらうときは、入念な準備が必要です。まずは猫ちゃんのお留守番に必要なものを確認しましょう。
たっぷりの飲み水
飲み水は蒸発してしまったり、こぼしてしまったり、意外とすぐになくなってしまいます。食器は安定感のあるものを選ぶようにし、猫ちゃんの頭数+1個以上を用意しましょう。
飲み水は傷みにくい水道水でOK。自動給水器があればいつでも新鮮な水が飲めるのでおすすめです。
フード
お留守番中のごはんは必ずドライタイプ(カリカリ)にしましょう。ウェットタイプは傷みやすく、雑菌が繁殖しやすいため避けます。
お留守番をしてもらうときは、1日分×お留守番の日数よりも多めに用意しておきます。食べ過ぎが心配な場合は、自動給餌器があれば安心です。
トイレ
猫ちゃんは汚れたトイレを嫌がるので、お留守番中に粗相をしてしまうこともあります。お留守番中は掃除ができないので、出かける直前にキレイにするようにし、たっぷりと猫砂を入れておくようにします。
トイレも猫ちゃんの頭数+1個を用意できるといいですね。
ケージ
猫ちゃんにお留守番をしてもらうときは、自由に家のなかを歩き回れるようにしておきます。
ただし、やんちゃ盛りの子猫ちゃんや体調の悪い猫ちゃんにお留守番をしてもらうときは、ケージに入れたほうが安全です。数時間のお留守番ならケージに入ってもらいましょう。
ペットカメラやモニター
お留守番をしている猫ちゃんの様子が気になってしょうがない…! という飼い主さんにおすすめなのがペットカメラやモニターです。猫ちゃんの様子をいつでも確認できますし、遠隔操作でおやつをあげられるものもあります。
猫にお留守番をさせるときの注意点
猫ちゃんにお留守番をしてもらうとき、思いがけないトラブルや事故が心配ですね。猫ちゃんの命に関わるようなことはあってはなりません。
猫ちゃんにお留守番をしてもらうときの注意点を知っておきましょう。
誤飲・誤食対策
猫ちゃんが食べたら危険な食べ物や植物、小さなおもちゃ、ひもなどは、猫ちゃんの手が届かないところにしまっておきましょう。電気コードやコンセントなど、感電対策もしっかりしておきます。
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脱走対策
飼い主さんの留守中に、雷や地震など不測の事態が発生することもあります。大きな音に驚いて脱走してしまわないよう、戸締まりはきちんと確認しましょう。
万が一の場合に備えて、マイクロチップや猫首輪、迷子札も忘れずに。
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冬のお留守番の寒さ対策
寒い季節は猫ちゃんも体調を崩しがちです。お留守番のときはエアコンを使って、20~23度をキープできるように自動運転にしておきましょう。ストーブは危険なので使いません。
屋根付きのドーム型猫ベッドや筒状の猫ベッドなら、猫ちゃん自身の体温で暖かく過ごせるので用意してあげましょう。
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夏のお留守番の熱中症対策
猫ちゃんは暑さに強いといわれていますが、夏のお留守番にエアコンは必須。熱中症の危険があるので、エアコンはつけっぱなしにしておくことをおすすめします。
エアコンは26~28度に設定し、自動運転にしておきます。寒くなったら別の部屋に移動できるようにするなど、猫ちゃんが自分で快適な場所を見つけられるようにしておきましょう。
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まとめ
猫ちゃんはお留守番が得意だといえますが、やっぱり心配事も多いですね。お留守番の時間が長くなればなるほど、用意するものや対策すべきことが増えます。
お留守番に慣れていない猫ちゃんの場合、短時間のお留守番から練習してみましょう。少しずつお留守番の時間を伸ばしながら、問題点を改善していきます。
猫ちゃんは飼い主さんがいなくても「寂しい」とは思ってないかもしれませんが、「いつもと違う」ことに不安や不満を感じるかもしれません。
お留守番を頑張った猫ちゃんには、スキンシップや遊びを通じて愛情を伝えるようにしてくださいね。
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